約10年ぶりの母との対面 | My Sweet Sweet Home おひとり様の快適住まい探し
    

約10年ぶりの母との対面

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ついに、ついに、ついに・・・

約10年ぶりに故郷に戻り、老人ホームの母に会ってきました・・・

あ、その前に久々に新幹線に乗ったんだけど、エッライ混んでやんの。

車内そのものより、乗り場とかお土産売り場とかね。

おかげで希望のとは違う時間の車両に押されるように乗ってしまいましたよ。

乗ったあとに後の席の女性に行先を確認するというお間抜けっぷり。

観光立国を目指すのも良いけど、なんかどんどん住みづらくなるわ。

もう少し、そのあたりの環境を整えてからにしてもらいたい。

すっごい空腹だったのに何も食べ物が買えず、この缶コーヒー一本だけ。
あぁぁ~、昔の車内販売が懐かしか~!!

面会はコロナの影響もあり、母のホームではあらかじめ予約が必要でした。

しかも、時間は20分、おまけに市街地から離れたとても不便な場所なのです。

前もってケアマネージャーさんからもう、昔の面影は無いと思う、多分、kokoさんの記憶にあるお母様ではないから心してくれ、みたいに言われていたので、もしかしたら私の顔も忘れているかも・・・

「どなたさんですか?」

とか聞かれたらどうしよう・・・と思ったけど・・・

車椅子を押され面会室に来た母は、想像以上に小さくしぼんでしまっていた・・・
オシャレでいつもキレイにセットしていた髪は毛量こそはあるものの真っ白でザンギリカット。

覚悟はしていたものの、少しショック・・・

そして約10年ぶりのワタシの顔を見るなり・・・

「あ~!!久しぶりじゃないの!!良く来てくれたね!」

と信じられないくらい優しい声で言う。

えぇぇ~!!『よく来てくれた』なんてかつて言われたことあったっけ?
なんか、調子狂っちゃうし、想定していた展開と違う。

「○○さん(母の名前)、もう、ワタシの顔なんて忘れたと思ってたわ、よく覚えてたね」
と言うと

「忘れるわけがない・・・」

としみじみと言うのですよ。

この言葉を聞いたとき、急に切なくなりこみ上げてくる感情があった。
誰も回りにいなかったら小さく薄くなった母の肩に抱き着いていたかもしれない。

もしかしたら「忘れるわけがない・・・」に続く言葉は「アンタには苦労かけられたからね!!」なのかもしれないけど。

なぜかこの言葉で母に対してずっとフタをしていた思慕のようなものが溢れてきてしまった。。。

母はワタシと弟を指して介護士さんに
「この二人ちょうど6つ違いなのよ」
と何度も説明する。

ちょうど6つってのも変だけど。

でも、思ったより脳のほうはしっかりしてるじゃん、と思った。

激やせっぷりには驚いたけど。

会って良かったと思った。
もっと早く会ってあげれば良かった。

何でワタシと母はこんなに疎遠になっていたんだろう?

認知症でもっと支離滅裂になっているかと思った母が体力は衰えながらも意外にもフツーの母親的な側面を見せるものだからなんか、もう、調子狂っちゃって。
気を抜くと泣けてくるっす。

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