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トップメッセージ
東邦ガスは、本年6月に創立100周年を迎えます。
初代社長の岡本桜は、お客さま・株主さま・従業員を三位一体とし、公共奉仕を目指すことを掲げました。この創業の精神は、当社グループの大切なDNAとして受け継がれ、事業活動を通じて地域の発展に貢献してまいりました。長きにわたり当社グループを支えていただいたお客さま、株主さまをはじめとするステークホルダーの皆さまに、厚くお礼申し上げます。
現在、2050年カーボンニュートラル実現に向けた動きやコロナ禍を契機とした急速なデジタルシフトなど、取り巻く環境はかつてないほど変化しています。加えて、当社グループでは、導管部門の分社化という大きな体制変更があり、時代の大きな変曲点にあります。
そうした中、当社グループの社員が共通認識に立ち、新たな時代を切り拓けるよう2050年の社会像を思い描くとともに、中間地点となる2030年代半ばに目指す姿とその実現に向けた取組みの方向性を、新たなビジョンとして策定しました。
ビジョンの達成に向けては、これまでの延長ではない新たな取組みに挑戦し、事業構造を変革していかねばなりません。決して容易なことではありませんが、これまでさまざまな環境変化に総力を結集し立ち向かってきたように、今後も私自身が先頭に立ち、全社一丸となった挑戦を牽引することで、次の100年も地域とともに発展する企業グループへと進化していきます。
皆さまには、引き続きのご支援・ご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
これまで100年の歩みと
培った強み
創業の精神を礎に、全社一丸となって幾多の挑戦を重ね、地域とともに成長する中で、
当社グループの強みを培ってまいりました。
これまで100年の歩み
- 環境変化への
対応 -
- 都市ガスの原料転換
(石炭 → 石油 → 天然ガス) - 都市ガスの利用用途拡大
- LPG事業、電気事業の立ち上げ
- 都市ガスの原料転換
- 快適なくらしの実現、
ものづくりの
発展への貢献 -
- 省エネ・高効率な機器、
くらしを快適にする機器の開発 - 使用実態に合わせた最適提案
- 供給エリア・拠点網の拡大
- 省エネ・高効率な機器、
- 安全・安心、
安定供給の実現、
災害への対応 -
- 都市ガス製造設備・供給設備の耐震化、
安定供給のための設備増強・ソフト対策 - 伊勢湾台風、東海豪雨などの地域の災害対応、
全国各地の災害への復旧応援
- 都市ガス製造設備・供給設備の耐震化、
100年の事業運営で培った強み
-
多様なエネルギーの提供、
安定供給を支える体制、
技術開発・ソリューション対応 -
地域における事業基盤、
お客さま接点、
地域やお客さまからの信頼 -
地域を支えることを
使命とする組織風土・人材
2050年の社会において
果たす役割
2050年において、当社グループは、くらし・ビジネス・地域の多様なニーズや課題と向き合い、
カーボンニュートラルをはじめとした持続可能な社会に貢献します。
2050年の社会において
当社グループが果たす役割
- エネルギーの領域では、ガス(都市ガス・LPG)・水素・電気の3つのエネルギーを軸としたクリーンなエネルギーを安定的に供給し、お客さま先を含むサプライチェーン全体でカーボンニュートラルを実現
- エネルギー以外の領域では、お客さまとの接点を更に強化するとともに、新たな価値の共創に取り組み、くらし・ビジネス・地域における豊かさを実現
3つのエネルギーを通じて
果たす役割
- ガス
- カーボンリサイクル※1やメタネーション等※2の技術を確立し、脱炭素化したガスを供給
- 水素
- 製造・調達、供給および利用(需要創出)までを一貫して手掛け、水素を普及拡大
- 電気
- 多様な再エネ電源の組合せや分散型リソースの最適利用により、電源の脱炭素化・安定化を実現
- ※1 CO₂の分離・回収・利用・貯留等の幅広い取組み
- ※2 水素とCO₂を利用してメタンやプロパン等を生成する技術
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、関係する皆さまとの幅広い連携のもとで、ガス(都市ガス・LPG)・水素・電気を軸としたエネルギーシステムの構築を目指します。
2030年代半ばに
目指す姿
当社グループが2050年の中間地点である2030年代半ばに目指す姿です。
この目指す姿には、エネルギー事業者として進化することに加え、エネルギー以外の領域でも
皆さまのお役に立ち、持続可能な社会の実現をリードするという想いを込めています。
100年の事業運営で培った強み
-
多様なエネルギーの提供、
安定供給を支える体制、
技術開発・ソリューション対応 -
地域における事業基盤、
お客さま接点、
地域やお客さまからの信頼 -
地域を支えることを
使命とする組織風土・人材
2030年代半ばに目指す姿
企業理念(基本理念)
東邦ガスは、グループ各社とともに、
人々との信頼のきずなを大切にし、
うるおいと感動のあるくらしの創造と魅力にあふれ、
いきいきとした社会の実現に寄与します。
2050年に果たす役割
くらし・ビジネス・地域の
多様なニーズや
課題と向き合い、
持続可能な社会に貢献
- カーボンニュートラルを実現
- くらし・ビジネス・地域に
おける豊かさを実現
目指す姿の実現に向けた
取組みの方向性
2030年代半ばに目指す姿を実現するため、3つの取組みを推進します。
これまで大きな環境変化に全社一丸となって対応してきたように、カーボンニュートラルへの
移行に取り組み、多様なエネルギーを持つ強みを活かしてシェアを拡大します。
多様なエネルギーの提供
ガス(都市ガス・LPG)に電気、水素も加えて、
足元からの低・脱炭素化と、多様な手段の社会実装に取り組み、
スムースなカーボンニュートラル移行を推進
- ガス
-
- 低・脱炭素化に向けた燃料転換等を推進
- ガス自体の脱炭素化技術を開発・実装
- 水素
-
- 地域における水素サプライチェーンを構築
- モビリティや熱分野等の水素需要を創出
- 電気
-
- 多様な再エネ電源を開発
- 分散型リソースを束ね供給力を提供するシステムを構築
エネルギーシェアの拡大
合わせて、多様なエネルギーを最適な形でお届け
エネルギーとサービスのセット提案やエネルギー以外での価値提供を拡大し、
くらしやビジネスの「今」のお困りごとの解消や、より良い「未来」の実現に貢献します。
価値創造の源泉
-
リアル接点
地域に点在する販売
チャネル等の拠点 -
デジタル接点
サービスプラット
フォーム、ECサイト -
他業種・
お客さまとの共創 -
保有ノウハウ
エンジニアリング・
O&M※等の知見- ※オペレーション&メンテナンス
-
技術開発
カーボンニュートラルに
資する技術
- ※オペレーション&メンテナンス
くらし分野の
価値創造
ライフスタイルやライフステージに合わせた
多様な価値を創造し、豊かさを感じられる生活を実現
ビジネス分野
の価値創造
お客さまのカーボンニュートラル実現を支援するなど、
ビジネス上のさまざまな課題解決に貢献
地域を支えることを使命とする組織・人材の力をより一層発揮し、これからの地域に
求められる課題を解決することで、 SDGs達成へ貢献し地域とともに発展します。
社会課題解決の
進め方・貢献する分野
取り組むべき課題の発見
地域との対話を深め、
地域特有の社会課題・ニーズを把握
課題解決策の具体化・実行
保有資産・ノウハウ等を活かしつつ
当社グループならではの課題解決を推進
地域を支えることを
使命とする組織・人材
- 地域
- 持続可能で豊かな社会の実現へ
- 当社
- 企業自体のサステナビリティ向上へ
(社員エンゲージメント向上、会社の魅力向上)
事業ポートフォリオの変革
コア事業である都市ガス・LPG事業を収益基盤とし、戦略事業への重点的な経営資源の投入を進め、
2030年代半ばには、グループ全体の事業規模を1.5倍以上に拡大します。持続的な成長を実現し、
お客さま・株主さまをはじめとするステークホルダーの皆さまの期待にお応えしていきます。
2030年代半ばの
事業ポートフォリオイメージ
事業規模の拡大イメージ
全社一丸となった挑戦
会社は、社員の挑戦を後押しするため人材への投資を拡充するとともに、
パフォーマンスを最大限発揮できる環境を整備します。
社員は、ビジョンの実現に向け果敢に挑戦します。
会社
-
挑戦機会を拡充し
挑戦意欲・行動を促進する -
仕事と生活が両立・充実するよう
働きやすい環境を整備する -
人材の多様性を確保し
強みや個性の発揮・活躍を支援する -
社員が長期にわたって活躍できるよう
健康支援、安心快適な職場づくりを行う
組織と個人の成長
社員
-
より高い目標を設定し
失敗を恐れず挑戦する -
仕事と生活が両立・充実するよう
生産性高く働く -
メンバーの多様な考えや背景を尊重し
協力して最適解を見出す -
自身と家族の健康に努めながら
高いパフォーマンスを発揮し続ける
2050年の社会像
カーボンニュートラルの実現を目指す2050年の社会像を思い描きました。
変革ドライバー
社会全体の変革ドライバー
サステナビリティに対する
要請の高まり
2050年の社会像
広く安定的に利用されている
エネルギー需給が最適化されている
サービス
多様なニーズが満たされている
産業
業界の垣根を超えたイノベーションが生み出されている
自治体
民間ノウハウが積極的に活用されている
先進的なまちが人や企業を呼び込んでいる
あり方
ステークホルダーからの共感や支持を集めている
多様性を力とした事業運営が展開されている