当センターでは流行当初より遺伝子検査と並行して新型コロナウイルス(COVID-19)の分離検査を継続して行なっています。
今回は世界中で検出数が急増しているオミクロン株の分離に成功し、透過型電子顕微鏡の写真にウイルスの姿を収めることが出来ました。 分離された変異株は次世代シーケンサーを利用した遺伝子解析により、ウイルスの全領域に渡る塩基配列を決定し、国立感染症研究所への報告やNCBI、GISAID等の国際的遺伝子データベースへの登録を行っています。今後、世界中で検出されている新型コロナウイルスとの相同性や変異株との比較、疫学解析や検査診断法、またワクチンの有効性の検証等への寄与が期待できます。
(参考)当センターで分離された新型コロナウイルス(オミクロン株)の透過型電子顕微鏡撮影像
当センターで分離された新型コロナウイルス(デルタ株)の透過型電子顕微鏡撮影像
当センターで分離された新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の透過型電子顕微鏡写真
(ウイルス粒子とその特徴的な表面抗原を見やすくするためコンピュータ上で着色したもの)
その他のウイルスの電顕写真
・ウイルスの画像箱へ当センターで検出された新型コロナウイルス(N501Y変異株)の透過型電子顕微鏡撮影像。
新型コロナウイルス変異株(アルファ株)の透過型電子顕微鏡写真(低倍率)
(ウイルス粒子とその特徴的な表面抗原を見やすくするためにコンピューター上で着色しています)
細胞表面から出芽する新型コロナウイルス粒子を走査型電子顕微鏡にて撮影
(出芽の様子を見やすくするためにウイルス粒子をコンピューター上で青く着色しています)
細胞表面から新型コロナウイルスが出芽する瞬間の走査型電子顕微鏡写真(高倍率)
透過型電子顕微鏡で撮影された新型コロナウイルス。ウイルス粒子を取り囲むようにしてコロナウイルスに名前の由来となった特徴的な王冠様突起をなすスパイク蛋白質が見える。