カラスと人間の関係
子どもの頃「ショッパー」という折り込み紙に掲載されていた「カラスvsアスター」という4コマ漫画を読むのが、ひそかな楽しみでした。これは、カラスとアスターという子どもが、仲良く喧嘩する漫画で、トム&ジェリーのような感じです。
もう、久しく見ていないな・・・と思い、ちょっと気になってWebで検索すると・・・なんと「軽井沢草花館 ゆうすげ日記」で、この漫画が再連載されているではありませんか!!
この時代、人間とカラスは、悪い関係ではありませんでした。志村けんが「カラス なぜなくの~ からすの勝手でしょ🎵」と、歌い、みんながそれを喜んで、一緒に合唱していました。
あれから時は過ぎました・・・。そして、人間とカラスの関係は凶悪となりました。
カラスは電柱から人間が捨てる生ゴミを狙います。カラスは、肉、魚、ご飯、カップ麺、マヨネーズ・・・何でも食べます。少々腐ったものでも平気で食べます。
カラスは、ハイエナの如く、ゴミあさりをするスカベンジャー(Scavenger)と呼ばれます。
特にいまの時期のカラスは繁殖期にあたります。カラスは神経質です。カラスに近づくと危険です。
野口雨情の童謡にみられる、カラスと人間が共存した世界はもうありません。
人間が安心できる社会を作るべく、電柱を取っ払い、業者はカラスの巣を駆除しています。ただ、それによって失われたものもあるでしょう。生物多様性の視点から、カラスと人間の凶悪な関係は解決するべき問題だと思います。
かわいかわいと
からすはなくの
かわいかわいと
なくんだよ
(七つの子/作詞:野口雨情)
カラスは、ハシブトカラスとハシボソカラスがいて、電柱にいるのはハシボソカラスの方です。ハシブトカラスは山に隠れる傾向にあります。カラスの生息地は下図のようになっていて、日本は両方のカラスが混在する地域です。
ゴミ漁りの情報入手
カラスの如く、情報セキュリティでも、ゴミあさりをして、機密情報・個人情報を入手する攻撃者がいます。
伝言メモや印刷ミスした資料、古い顧客リストなどをそのままゴミ箱にポイッと捨ててしまう人がいます。CDに記録された情報もそのままポーンと捨てる人がいます。
捨てる人にとって、それは単なるゴミかもしれません。しかし、攻撃者にとっては宝物になりえます。
ゴミを漁って、宝の情報を盗む行為をスキャベンジング(スカベンジング)と呼びます。スキャベンジングは人の心理的な隙を突いた攻撃であるソーシャルエンジニアリングのひとつです。
テレワークが進み自宅でも、仕事の書類を扱う可能性があります。当たり前ですが、そういう書類がいらなくなったからといって、ゴミの回収日にあわせて、ポイッと捨てるのはだめです。カラスは書類を食べることはないでしょうが、カラスがポリ袋を引きちぎり、道端に散らかした食べ物と一緒に書類が散らばって・・・なんて、シャレにならないですね。
不要な書類はシュレッダーで裁断しましょう。
わたしが自宅で愛用しているシュレッダーは、アイリスオーヤマ製です。下図よりも少し前のモデルですが、 基本性能は同じです。枚数4枚 で連続使用10分。CDなどの記録媒体も細断可能です。
このシュレッダーは1万円を切る値段ですので、オフイスにあるものと同じ性能ではありません。ただ、20ページ程度の紙資料を裁断する分には、特に支障は感じません。
細断されたらこんな感じです。
わたしが、いちばん満足している点はデザインです。無機質なシュレッダーですが、やや丸みを帯びた清潔なホワイト色は部屋のインテリアによく合います。
一家に一台、まともなシュレッダーがあると重宝します。