高千穂峰山頂から空に光の柱が立つ瞬間(蓑部樹生さん提供)
都城市高崎町大牟田・たちばな天文台の蓑部樹生台長(73)が今月上旬、同町内で霧島連山の高千穂峰(1574メートル)山頂から光の柱が立ち上がるように見える「太陽柱」の撮影に成功した。蓑部さんは「天孫降臨はこのような光景だったのではないか。生涯撮れない一枚」と喜んでいる。撮影の経緯を寄稿してもらった。
「5日の夕方、大変珍しいと言うより、まず二度と見ることができない現象に出合いました。
昼からの雨がやみ、急速に晴れ間が広がるのを見て、日没と高千穂峰、夕焼けを撮影しようと決めました。夕食の支度の手を止め、車を高崎総合公園の駐車場へと走らせました。日没との競争でしたが、ギリギリなんとか間に合いました。
午後6時10分ごろ、高千穂峰に沈む太陽『ダイヤモンド高千穂峰』の撮影に成功したのです。
でも、それだけではありませんでした。
太陽の上に光る柱が現れたのです。『太陽柱(サンピラー)』!水滴が上空を舞っているところに光が差したんだと思います。
これまさに『天孫降臨』。運良く出合った、5分間のドラマでした。まるで『平成』から『令和』への改元を祝ってくれているかのように感じました。
しばらくその変化を楽しみ、天孫降臨が消えるのを待って帰路に就きました。」