帝京大学リカレントカレッジ「妖怪×デジタル・サイエンス」を実施しました | 帝京大学

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2024年06月06日

霞ヶ関キャンパス帝京大学リカレントカレッジ「妖怪×デジタル・サイエンス」を実施しました

2024年5月9日(木)、帝京大学霞ヶ関キャンパスにて帝京大学リカレントカレッジ GJSシンポジウム「妖怪×デジタル・サイエンス」を実施しました。本シンポジウムは、本学外国語学部国際日本学科と冲永総合研究所が共催し、目に見えない妖怪を可視化することで、妖怪の存在がどのように変化しつつあるかをテーマに議論を深めました。
文化人類学を専門とする本学国際日本学科講師 渡部瑞希が民俗学、ウイルス生物学、デジタル記号論の研究者や妖怪専門の絵師など多彩な登壇者をコーディネートし、各研究分野に共通する関心「妖怪という不可視のものを可視化する営為」を軸に話題提供とパネルディスカッションを行いました。
兵庫県立歴史博物館学芸課長 香川雅信氏は、江戸時代に妖怪が恐怖の対象から娯楽の対象へと変わり、見て楽しむ「妖怪図鑑」によって妖怪に姿・形を求めるようになった経緯、現代日本人の妖怪観における認識を問い直しました。
妖怪絵師・妖怪研究家 マット・マイヤー氏は、地方を訪ね歩いて資料を探し出し当時の風景や風俗を緻密に取材するなど、妖怪を描くプロセス・技法の工夫について解説し、日本の妖怪文化が海外の人びとを魅了する理由を語りました。
東京理科大学教養教育研究院教授 武村政春氏は、鬼滅の刃に登場する鬼を題材に、研究対象であるウイルスとの共通性を検証するため、妖怪を生物学的メカニズムから捉える試みを紹介しました。
獨協大学外国語学部英語学科教授 松本健太郎氏は、AIにより妖怪のイメージが更新されたり、妖怪がご当地キャラとして活用されたりする現代において、変幻自在な妖怪の存在は私たちにとってどのような意味をもつかを考察しました。
パネルディスカッション「デジタル・サイエンスは妖怪の存在をどのように変えるのか?」では、登壇者同士の活発な意見交換が行われました。学生から社会人まで90人超の参加者からも意欲的な質問が出て盛況となりました。聴講した国際日本学科の学生からは、「日本とヨーロッパの妖怪や幽霊の考え方が違うことを知り、もっと勉強してみたいと思った」「理系の専門家からも話を聞くことができ、論理的な話が刺激的だった」などの感想が聞かれました。
帝京大学リカレントカレッジでは、今後も帝京大学の多様な知を社会に還元し、多くの方々に学びの場を提供していきます。

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