2024年05月27日
2024年1月9日(火)~2月9日(金)、帝京大学女性医師・研究者支援センターと帝京大学男女共同参画推進委員会が共同で、子育て支援制度セミナーを実施しました。本セミナーはオンデマンド配信で実施し、終了後もアーカイブとしていつでも視聴できるようになっています。
当日は、最初に本学法学部法律学科教授 村上文が「仕事と育児の両立に係る現状と改正育児・介護休業法」と題した講演を行い、日本における少子化や育児と仕事の両立が困難な状況の説明に続き、女性の80%以上が育児休業を取得しているのに対して男性は17%しか取得できておらず、取得期間は女性の95%が6カ月以上取得しているのに対し男性は約51%が2週間未満の取得となっているなど、男女で育児への関与に差が見られることを報告しました。また、そのような現状を受け、現在国をあげて男性の育児休業取得を促進している状況について説明がありました。
続いて、同センター室員よりニーズ調査から見た本学教職員の育児現状について、育児休業を取得しなかった男性教職員からの意見や育児と仕事の両立の難しさが女性において顕著に現れている状況など、男女ともに長く働き続けるために必要なものとして「周囲の理解」「柔軟な勤務体制」「職場でのコミュニケーション」との回答が多かったとの報告があり、その後、本部人事課から本学における出産・育児に関する規程の説明が行われました。
最後に、「事例を踏まえたQ&A」として、育児休業取得経験のある男性教職員へインタビュー形式で話を伺いました。育児休業を取得しようと思った理由や育児休業中に何をするのが良いかを夫婦間であらかじめ担当を決めておくと良いなど具体的なアドバイスがありました。
帝京大学女性医師・研究者支援センターは、今後もさまざまな活動を通して働きやすい環境づくりに取り組んでいきます。