薬学部 道志講師が低体温療法が脳を保護する仕組みの一端を解明しました | 帝京大学

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2024年03月01日

板橋キャンパス薬学部 道志講師が低体温療法が脳を保護する仕組みの一端を解明しました

帝京大学薬学部人体機能形態学講師 道志勝は、名古屋大学大学院医学系研究科助教 名取雄人氏らとの共同研究により、低体温療法が脳を保護する仕組みの一端を解明しました。
低体温療法はすでに臨床で応用されていますが、その仕組みは明らかになっていないため、症例によっては効果に差異がありました。今回、低体温(34℃)によって脳の海馬の神経細胞死の発生を阻止することが可能なモデルマウスと、通常体温(37℃)のモデルマウスを用いて脳の海馬の代謝物を比較したところ、アデノシン一リン酸とキサントシン一リン酸が低体温により増加する代謝物であることを明らかにしました。本研究成果は、低体温療法の効果的なプロトコールの確立や将来的には新しい脳保護薬の開発にもつながることが期待されます。
なお、本研究成果は、2024年2月7日(水)に、Springer Nature社の「Scientific Reports」に掲載されました。

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