自分が還暦を迎えるなんて、若いときは考えたことがありませんでした。
それが本音です。
うちは住空間が狭いので、巣立った子どものモノを処分し、私の部屋を作りました。
寝室が別々の家庭内別居を、5年前からしています。
小さな暮らしのコストカットを考えます。
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夫婦ふたり暮らし
うちは31年前に家を建てました。
夫の仕事場を併用した住宅のため、住空間がとても狭い。
娘ふたりを育てていたときは、学用品やランドセルがリビングに、とっ散らかっていたものです。
その娘たちは20歳と18歳でそれぞれ就職や進学で巣立ち、いまではふたりとも一児の母親。
正月やお盆に帰省してくれるけれど、めったに会えないのが実情です。
夫婦ふたり暮らしは、14年目に突入しました。
夫と距離を置きたいとき
小さな家で朝から晩まで顔をつきあわせているせいか、もめ事が絶えません。
夫はすでに65歳。
昭和の亭主関白を絵に描いたようなタイプ。
先日は知り合いの80代女性を私と一緒に、公民館まで車で送ってくれたのですが、その高齢女性が玄関先になかなか出てこなかったので、夫はぶち切れてしまったのです。
「何分、待たせるんだ。
お前が事前に電話して、すぐ行けるかと聞いておかないのが悪い」
足に神経痛があるし、80代のため機敏には動けないのですね。
待たせたのは10分ほど。
しかもこの日はスケジュールが詰まっているわけではなく、暇がたっぷり。
ペーパードライバーの私は悲しみと同時に、夫の気持ちの狭さに、呆れてしまいました。
これでは私がケガをしたり、病気になったりしても、怒鳴られ通しでしょう。
なんとか夫をなだめ、公民館まで乗せてもらったけど、目の前が暗くなるような気持ちでした。
この日から最低限の会話しかしていません。
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家庭内別居
それにしても夫婦の寝室を別々にして、本当に良かった。
顔も見たくないようなとき、とりあえず逃げ込めるスペースがあると、自分を取り戻せるからです。
熟年離婚も考えたのですが、家の名義は夫なので、離婚したら私は住まいを失うことに。
そもそも、家は夫名義のため、離婚をするとC子さんが今の家に住む権利はなくなってしまいます。
「ではどこかアパートやマンションを借りて……」とC子さんは言いますが、賃貸物件の場合、仕事をしていないと審査は通りません。
一般的には2年ほど働いていないと難しいです。
【弁護士が見た熟年離婚のリアル】離婚はできても、住む家がない、という現実――ふわっとした見通しでは生きていけない | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト
住宅ローンの連帯保証人は私だったので、必死に返済しましたが、いざ離婚となると財産分与のため、家裁に調停をしてもらうことになりそう。
しかも資産が持ち家のほか少しの預貯金と終身保険、小規模共済くらいしかありませんから、離婚したら共倒れが必至。
なにせ低年金の夫婦なのです。
住居費でコストカット
老後は年金で、家賃を払うのがたいへんと聞いています。
ローンが終わった持ち家だから、なんとか暮らせる目処が立つのですから。
そんなわけで、不満がありながら家庭内別居で暮らしています。
今朝のテレビ朝日「モーニングショー」はシニアの働き方。
人手不足のため、シニアを雇用することに前向きな企業が増えているとか。
7割以上の高齢者が70代まで働きたいと回答。
仕事があれば、なんとか食べていけるでしょうか。
なにより健康が資本ですね。
働き続けることができれば、老後資金が潤沢でなくても生きていけますから。
まとめ
こんなに優しくない人だとわかっていたら、結婚しなかったのですが、耐え忍んで35年が過ぎてしまいました。
小さな暮らしのコストカットは、ずばり住居費。
古い家でも屋根があるところで眠ることができるのは幸せです。
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