2020/12/24更新しました。
中国の工場で生産された珪藻土グッズを、ニトリやカインズなど企業が、回収を始めています。
有害なアスベストが中国製品には、含まれている可能性があるからです。
私はダイソー製品を持っていました。
珪藻土グッズの回収についてお伝えします。
中国工場の珪藻土を回収
吸湿性がばつぐんで、水切りに使い勝手がよい珪藻土の製品。
今回、問題になっているのは中国の工場で生産されたなかに、アスベストや雑物が混入していたからです。
判明したきっかけは、ふるさと納税の返礼品だった珪藻土グッズに、基準値を超えるアスベストが含有されていたから。
家具・日用品大手のニトリホールディングスは22日、珪藻(けいそう)土を使用したコースターやバスマット9品目、約241万点を自主回収すると発表した。
基準を超えるアスベスト(石綿)が含まれている可能性があるため。
回収対象は、2016年12月以降に販売されたバスマット2品目と、コースター7品目の計241万3591点。厚生労働省から連絡を受けて調査したところ、基準を上回る含有が確認されたという。
このうちコースター1品目は18日に自主回収を発表している。
破損すると飛散する恐れがあることから、ニトリは二重の袋で保管するよう呼び掛けている。商品回収後に交換または返金する。問い合わせはお客様相談室(0120)209993。
ニトリ、コースターなど自主回収 241万点、アスベスト含有:時事ドットコム
日本で生産された珪藻土の製品は、問題ありません。
安価で買えた珪藻土のバスマットや、コースターが問題なのです。
なお、カインズもいち早く、回収を決定。
同省化学物質対策課によれば、同社が独自に分析したところ、少なくともバスマットや石けんトレー、吸水トレーの5製品から労働安全衛生法(安衛法)で定められた基準を超える0.2~1.3%のクリソタイル(白石綿)を検出した。
同社は該当商品について販売を中止するとともに、12月14日に熊谷労働基準監督署に相談した。
製造したのは中国の2つの会社だが、現段階でアスベストを含有していた原因は不明。
同省は回収や原因究明を指示した。カインズはこれら2社で製造した関連製品すべてを回収する意向を示したという。
対象製品は計29万点に上る。
同社は同15日、販売済み製品の回収と返金の方針を公表した。回収方法はちかく同社ウェブサイト上で告知するとしている。
対象商品についてはポリ袋に入れてテープなどで密閉して保管するよう求めている。
問い合わせはカインズお客様相談室(フリーダイヤル)0120-659-337。
参照元:アジアpress
ポリ袋に入れて密封して保管するようにとのことで、厳重な注意書きです。
ゴミに出すことはできない
私が使用中の珪藻土グッズは、ダイソーで買いました。
- 水切りマット
- コースター
- スプーン
ダイソーは今のところ、回収すると発表していません。
100円や200円で売った商品に、回収と返金をするのは企業としてはたいへんな損失にほかなりませんね。
ところで、アスベストが含まれている可能性がある珪藻土の製品は、自治体のゴミに出すことはNG。
朝霞市ではすでにホームページに、このように表示しています。
通常の使い方で使用している限りは、石綿(アスベスト)が飛散するおそれはありません。
・割れたり削れたりすると、石綿(アスベスト)が飛散するおそれがあります。心配な場合は、ビニール袋に入れて、テープでしっかり封をしたうえで保管してください。
・ごみとして出さないでください。市では処理できません。
・製品の回収は、メーカや販売店等が行っています。製品ごとに指定された方法を守って返送してください。
石綿(アスベスト)を含む珪藻土製品にご注意ください - 朝霞市
破損したり、削ったりして、粉を吸い込むと後に肺がんになる可能性があるので、お持ちの方は注意しましょう。
自治体のゴミに混ぜてしまうと、破損してアスベストが飛散するおそれが強まるので、やめましょう。
発がん性がアスベストのデメリット。
アスベストは有害な産業廃棄物ですから、法律にのっとって処分することが義務づけられています。
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アスベストの危険性
アスベストはかつて、奇跡の鉱物と呼ばれて、暮しの身近にありました。
50代後半の私は、小中学校で理科の実験があると、石綿に触る機会もあったほど。
塩水の入ったビーカーをアルコールランプで熱する実験などで、よく目にしたのです。
問題視されるようになったのは、1980年代ではなかったでしょうか。
石綿(アスベスト)の繊維は、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があることが知られています(WHO報告)。
石綿による健康被害は、石綿を扱ってから長い年月を経て出てきます。
住宅や校舎などの建造物にも広く利用されたアスベストです。
外壁の耐火として、アスベストの吹き付け塗装が盛んだった期間があるほどですから、病院の建物にも数多く使われました。
作業員が解体作業や取り壊しの工事に従事してから、数十年後に悪性中皮腫になったケースなどが判明し、社会的な問題に。
中国の工場がどんな意図で、珪藻土の商品にアスベストを混ぜていたのかわかりませんが、健康に重大な被害を引き起こすことあるので、注意をなさってください。
まとめ
珪藻土のダイソー商品を買ったとき、私はブログで紹介しました。
安くて便利だと思ったのです。
拙ブログをきっかけに珪藻土グッズを買った方は、申し訳ありません。
取り扱いに要注意です。
削ったり、割ったりせずビニール袋に密封して、企業の指示に従って下さい。
自治体のゴミに出すことは、できません。
ゴミに混ぜてしまうと、アスベストが飛散するおそれがあります。
珪藻土の製品を、ニトリやカインズが回収していることをお伝えしました。
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