(2021/04/11更新しました)
家にモノがあふれていることを自覚してから、買わない暮らしを心がけています。
食品やトイレットペーパーなどの消耗品を除き、スキンケア化粧品や洋服を買わないことに決めて2年が経ちました。
あるものを使い切る暮らしへシフトしています。
買わないチャレンジを続けると、自分のこれまでの時間の使い方やお金との関係が見えてきます。
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物が増えるナゾ
気づけば老朽化した戸建ての家で、おびただしいモノを前に呆然としていました。
- どこから片づけたらよいのか。
- 手をつけるべきか。
- このまま放っておくべきか。
3年くらい前のわたしです。
結婚したのは1987年、世はバブル景気に向かい、土地と株が空前に値上がりしたとき。
若い夫婦だった私たちは、アパートを借りて手鍋さげての新婚生活をスタート。
当時は何でも欲しかったですね。
友だちがブランド物のバッグや財布を自慢げに持っているのを見ても、たまにデパートへ出かけて服を選んでも、すべてが欲しくてたまりません。
私はハネムーンベイビーを授かり、20代は育児に追われたので、買い物をしたくてもあまり暇がなく、渇望感がすごかった。
その反動でしょうか。
30代から40代にかけて、買い物が憂さ晴らしになり、買えば買うほどモノが欲しくなりました。
バッグも服も靴も、指輪やネックレスも。
心が満たされておらず、モノで埋めようとしたのかもしれません。
- その自覚があるか、ないか。
心の問題に目を向けることなく、汚部屋の解決は難しい。
家計は火の車
家を建てて、車を所有し、子どもがふたりいるわが家。
家計には余裕がありません。
子どもたちが中学、高校、大学や専門学校と進むにつれて、どんどん貯金を崩していきました。
でも、買い物をやめることができない。
服はバーゲンを漁り、本はブックオフで毎週、買っていました。
家にあふれるモノで、夫と喧嘩することもしばしば。
よく離婚しなかったものです(-_-;)
断捨離ブームがキタ―!
あふれるモノのなかで暮らしても、自覚がなかった私です。
断捨離ブームを起こしたやましたひでこさんの登場は、暮らしを見つめるきっかけになりました。
やましたさんは、「家に入り込もうとするモノの流れを遮断しなければ、モノは増える一方です」というようなことを本に書いています。
私はそれまで、街頭で配られるテッシュや化粧品の試供品に到るまで、タダでもらえるものは片っ端からもらっていたので、考え方が画期的に映りました。
断捨離をビジネスにしたところも、すごいアイデアと思います。
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買わないチャレンジ
松尾たいこさんの本『クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない!そんな私が、1年間洋服を買わないチャレンジをしてわかったこと』には、このようなことが書いていました。
「他人にどう見られたいか」
「自分はどこを目ざしているのか」を明確にすることって大切。
著者は考えて少しずつわかってきたそうです。
「人から明るくいつも楽しそうと見られたい。だから、そう見えるようなファッションで自分スタイルを確立したい」156~157ページ。
松尾たいこさんはイラストレーター。
洋服を買いまくっていた時期を経て、買わないチャレンジを1年間続けたことを発信して、本にしました。
松尾たいこさんも、横森美奈子さんの本を参考に、着回しを工夫したそうです。
手持ちのチープな服で、いかに品よくふるまえるか。
それが貯め代のテーマです。
服を買わないけれど、靴は消耗品ですね。
足によく合う靴選びが健康を左右することを、本を読んで知りました。
情報の受け取り方
私はブームにのせられやすいところがあります。
資本主義経済は、いかに人にモノを買わせるか、お金を使わせるかがテーマ。
特にクレジットカードのリボ払いは、支払いが延々と続き、お金が貯まりません。
買い物が大好きだったのは、消費をあおるコマーシャルや雑誌のページにまんまとのせられたことが大きい。
買わない生活に目覚めたのは断捨離ブームや、筆子さんや辰巳渚さんの本のおかげ。
ミニマリストという考え方は、若い頃には1ミリも聞きませんでした。
たぶんバブル期なら、変人扱いされたことでしょう。
ミニマリストは、モノが豊かな世の中だからこそ成り立つ暮らし方だと思います。
部屋になにも置かず、必要なモノはコンビニで調達。
服がすり切れたならユニクロやネットですぐ買い求めることができるから、持たなくていい。
トランク1個を目標に
孫が生まれて、娘が里帰りしていますが、育児はたいへんなエネルギーを必要とするものだと、改めて思いました。
子どもを育てることは何よりも大切な仕事ですが、日本ではあまり評価されません。
そのことが育児中の女性にとって、過酷であり、ストレスの要因。
片づけをして、すっきりキレイな家を育児中も維持できる方もいるでしょうが、不器用な私にはムリだった。
そのことがよくわかりました。
50代半ばにさしかかり、これからは身の回りのモノを減らしていこうと考えています。
76歳実母が認知症のため老人施設に入所し、住んでいた部屋を明け渡しました。
トランクひとつくらいしか持ち込めず、大半を処分。
母の老い方をみていると、脳こうそくはこわいと思います。
何気ない今日の1日が貴重だと気づくのは、それを失ってからかもしれません。
買わないチャレンジを続けて私が知ったことは、平凡な日々の大切さ。
無理せず、シンプルに地に足がついた暮らし方をしよう。陽の光にきらめく青葉に、そんなふうに考えています。
まとめ
日本は経済至上主義ですから、「買わせよう」とする企業の努力はすさまじい。
そこを跳ね返して、あえて買わない。
買わないチャレンジを続けると、本当に大切な事が見えてきます。
- 家族
- 自分の時間
- 胸にしまい込んでいた夢や希望
一歩踏み出すためにも、買わない生活はオススメです。
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