2023/04/05更新しました。
使っていないピアノを断捨離しました。
家を建てて間もない頃に買ったカワイ楽器のアップライトピアノ。
黒塗りではなく、木目です。
子ども達の情操教育のために購入し、ピアノ講師の友人に教えてもらいました。しかし、成長とともに部活動が忙しくなってやめてしまい、調律も久しくしていません。
ピアノの買い取りについて、どんなことに注意したらよいか体験を紹介します。
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親の夢だったピアノ
優雅にピアノが弾けたら、どんなにステキなことでしょう。
わが子に夢を託して1993年に私が買ったとき、写真のピアノは55万円でした。
展示品ということで、安くしてもらった値段です。
日本メーカーのヤマハピアノや河合楽器は当時でも、100万円近いアップライトがざら。
グランドピアノで鍵盤が象牙(ぞうげ)でできているものだとその時分、300万円は下らないでしょう。
今だと、象牙がピアノに使われることがないと思いますが、ピアノ講師の友人の話ではタッチが違うのだそうです。
わが子を芸術家にするには、お金がかかる!
そのことを知りました。
幸か不幸か全く才能がなかった、うちの子どもたち。
だいたいにしてピアノに憧れたのは、母親の私です。
子ども達は母親の夢に付き合わされて、最初のうちこそ楽しそうに鍵盤を叩きましたが、やがて渋々ピアノに向かうように。
椅子に座って、先生の教える通りに習うのが苦痛だったようで(-_-;)
月謝はふたりで月々1万円。
10年くらい習わせましたが、ふたりともクラシックには今も興味がありません。
買い取り一括査定
2階の子ども部屋にピアノを置いていました。
東日本大震災のとき、うちは内陸部のため津波に遭わずに済み、また、火災にも遭うことがなかったです。
ピアノを断捨離しようと思ったのは、2016年春の熊本地震がきっかけでした。
知人の家が全壊して、同い年の知人は家と家財を失いました。
ケガもなくご家族はぶじでしたが、その話を聞いて私は、直下型地震はどこで発生するか解からないことに、慄然としたのです。
家が築25年ですし、2階にピアノを置いているため防災の点で心配になりました。
何といってもピアノは重量があります。アップライトでも200キロはあるでしょう。
そして、移動にはお金が掛かります。
買ったとき、2階の窓からクレーンで運び入れたから、断捨離するときもクレーンで外へ出さなければなりません。
なので、誰かにゆずるとしても費用がかかり、調律もしなければなりませんから、欲しい人も現れません。
なので、買い取りに依頼することにしたのです。
査定のときに必要なのは、メーカー名と型式番号
うちのアップライトピアノは、天板をはずすと型式番号の数字がありました。
メーカー名と型式番号がわかれば、ネットの一括査定に便利です。
ピアノ一括査定の業者は数社あり、めんどうがらずに出来るだけ多く査定してもらうほうが良いでしょう。
なぜなら、業者によって買い取り価格がまるで違うから。
A社は1万円
B社は3万円
C社は0円
D社は5万円
E社は4万円
うちのピアノは1993年に買った古いピアノのため、0~5万円の値がつきました。
*買取を依頼したのは2016年の夏、1年前です。
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ピアノ業者が見るのは内部の腐食やサビ
私は子どもたちに「ピアノを安くても買い取りを依頼しようと思うけれど、いい?」と聞きました。
子ども達の返事はあっさりOK。
それで、業者はテレビでCMをながしているタケモトピアノに決めました。オペレーターの感じがよかったのです。ちなみに買い取り価格は4万円。
オペレーターに聞かれたのは3つのポイントでした。
- 海水に漬かったことはないか
- 火災に遭ったことはないか
- 内部のフェルトが虫に食われたり、絃の金属がさびだらけだったりしていないか
うちは幸いなことに東日本大震災のときの被害が少なく、また2階に置いていたため、湿気によるピアノの劣化がそれほどでありません。
ピアノ専門の運送
当日はピアノ専門 の運送会社がやってきました。
内部の状態を確認したら、すぐに作業を開始。
ていねいにピアノを毛布などでくるんで、ロープに引っかけてクレーンでトラックの荷台に積みました。
慣れた感じで、1時間ほどで完了。
そして、買い取り価格の4万円を私に渡してくれたのです。
買い取り価格の違いは何が原因?
日本で買い取られたピアノはアジアやアラブの国々などで、新たな使い道があるのでしょう。
調律して、必要なら塗装を施して輸送されるようです。
なので、買い取り可能なピアノは、海水をかぶっていなくて、虫食いや腐食のあまりないものとなります。
傷やへこみは少しなら仕方がないでしょうが、あまりに目立つのは大幅な修理が必要なため、買い取り価格がつかないことも。
でも、ヤマハやカワイ楽器のピアノだとたいてい値がつくようですし、外国製のスタインウェイなど高級ピアノは高値が期待できるでしょう。
そして、やはり新しいほうが高く売れるに違いありません。
買い取りを依頼するときの3つのポイント
- 一括査定で相場を知る
- 内部の状態と型番やメーカーを把握しておく
- 塗装に注意しながら、外装をきれいにしておく
私が買い取りを依頼したときのポイントは以上の3つです。うちのピアノは年数を経ているため正直、ムリかなと感じたのですが、諦めなくて良かった。
まとめ
購入して20年のうち、実際に弾いたのは10年でした。
ピアノは年に一回は最低でも調律が必要で、私にはそれも重荷になっていました。2~3万円はしますから。
思い切って断捨離したけれど、発表会には着飾ってピアノを弾く写真に思い出が詰まり、ピアノに感謝しています。
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