品質経営
「品質経営」の基本姿勢
当社は、「品質経営」を基本として事業活動を行っています。
当社は創業以来、建築専業と設計施工一貫を事業の柱としてきました。その源流は、宮大工の「棟梁精神」にあります。「棟梁精神」とは、建物を施工する技術・知識だけでなく、多種多様な材料を調達し、組織を率いて大きな仕事を成し遂げる統率力をも併せ持った棟梁の、「請け負った仕事には最後まで責任を持つ」という強い信念であり、これは「品質経営」に相通じるものです。
当社における「品質経営」とは、「品質重視の経営に徹し、新しい環境創造への挑戦により、お客様満足と社会の信用を得る(品質経営基本方針)」こととしています。そして、品質経営の「品質」とは、単に建物の品質だけを指すのではなく、社会的存在としての「企業活動全体の質」を指すとしています。当社は「品質」の向上に弛まず取り組み、「品質経営」を継続しています。
「竹中品質経営(TQM)」について
当社では、科学的管理手法としてのTQM(Total Quality Management=総合的品質管理)を導入し、推進してきました。
その後、当社の長期的発展に向けてTQMを新たな活動ステージに移行するため、これまでのTQM活動を品質経営基本方針に基づく「竹中の経営マネジメントにおけるTQM」として再構築し、「竹中品質経営(TQM;Takenaka Quality Management)」を2015年に制定しました。
「竹中品質経営(TQM)」は、企業活動全体の質の向上を目的に、企業活動を「事業計画管理(方針管理)」「お客様満足(CS)、従業員満足(ES)、社会的責任(CSR)」「品質保証体系・ISO」「企業能力基盤」の四階層に構造化し、企業理念のもとで健全に機能させ、将来にわたって品質経営で社会に貢献し続けるための企業メカニズムです。
各階層の内容は以下に示すとおりです。
第一階層「事業計画管理(方針管理)」
企業活動に必要な事業計画等の方針管理、日常管理、機能別管理を推進し、活動状況に対するトップマネジメントによる品質経営診断(TQM診断プログラム)を実施する。
第二階層「お客様満足(CS)、従業員満足(ES)、社会的責任(CSR)」
お客様をはじめステークホルダーと長期的に良好な関係を構築するために、お客様満足活動(CS)と共に、従業員満足活動(ES)、社会的責任活動(CSR)を推進する。
第三階層「品質保証体系・ISO」
お客様をはじめステークホルダーに常に価値の高い建築・サービスを提供し、品質保証を実現するため、業務遂行プロセスの標準化をめざし、品質保証体系を整備・運用する。
第四階層「企業能力基盤」
業務を遂行するために必要な企業の能力基盤の維持強化を目的に、QCサークル活動をはじめとした各種教育を体系化したTQM教育プログラムに則って、中長期的視野で人材育成を行う。
TQM活動の歩み
1976年 | TQCスタートの宣言 |
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1977年 | 「品質保証マニュアル」の制定 QCサークル活動を導入 |
1979年 | 建設業で初めて「デミング賞実施賞」受賞 W・エドワーズ・デミング博士来社 |
1983年 | 「品質保証標準体系」の制定、建築主満足度調査開始 |
1988年 | 竹中錬一会長(当時)「デミング賞本賞」受賞 |
1992年 | 「デミング賞大賞」受賞 |
1996年 | TQCからTQM(Total Quality Management)に呼称変更 |
2001年 | お客様満足度調査の開始(建築主満足度調査から改定) |
2009年 | 「品質経営基本方針」の制定 「品質保証体系」の改定(ISOシステムを統合) |
2015年 | 竹中品質経営(TQM;Takenaka Quality Management)の制定 |
2016年 | 「QCサークル全国大会(主催:日本科学技術連盟)」へ参加開始 第9回「企業の品質経営度調査(主催:日本科学技術連盟・日本経済新聞社)」にて総合3位 |
2022年 | 「企業存在価値の創造 品質経営」が「日経品質管理文献賞」を受賞 |
2022年 | 第11回「企業の品質経営度調査」にて総合評価格付け4.5 (ランキング形式から格付け形式に変更) |