推薦入試合格後の期間はどう過ごす?~現役大学生が今だから語れるアドバイス~ | 旺文社 StudiCo スタディコ
  • 受験生活

推薦入試合格後の期間はどう過ごす?~現役大学生が今だから語れるアドバイス~

2024.10.24

推薦入試が終わると、「大学入学までの数か月間何をすればいいんだろう」という悩みが出てくると思います。せっかく早めに志望校へ合格できたのですから、この期間を有効に使って万全の状態で大学入学に臨みたいですよね。
推薦入試に挑戦した高校3年生に向けて、実際に指定校推薦で大学へ入学した現役大学生が、合格後の12月から4月までにやっておいて良かったことや、あの時にしておけばよかったと感じることなどを紹介します。推薦入試合格後の期間を過ごすにあたり、ぜひ参考にしてください。
(StudiCoサポーターY.I.)

 

1. 推薦入試の合格後は何をしていた?

1-1. 勉強に関して

推薦入試に合格すると、ほとんどの大学から入学までの間にこなすべき「課題」が出されます。大学によって出される課題はさまざまですが、私の場合は入学する学科に関係する書籍の要約や感想文、数学や英語の問題演習が課されました。
まずは大学から出された課題にしっかりと取り組み、自分の学力を把握したり、苦手分野の復習をしたりしておきましょう。特に数学や化学・物理・生物など高校時代に学んだ内容と直接関係がある学部・学科に進学する予定の人は、基礎問題・入試問題ともに復習しておくと、大学での学びをより深く理解できるかもしれません。
また、大学によっては入学後すぐに学力テストやTOEICなどの外部検定試験が実施されることがあります。私の入学した大学では、このような入学時のテストの成績に応じて授業のクラス分けがされました。入学まで時間もあるので、ぜひ対策しておくと良いと思います。
大学で入学後に実施される試験などについては配布される資料やシラバスをよく読んでおきましょう。

1-2. やっておいて良かったこと

私が入学して感じた「やっておいて良かったこと」は、「アルバイト」をすることと「最後の高校生活を楽しむ」ということです。

・お金を貯める
大学生になると、サークルの活動費や運転免許の取得費用など、高額なお金が必要な機会が増えてきます。高校でアルバイトが禁止されていないようでしたら、大学に入学する前にアルバイトを始めておくと、入学後の忙しい時期にアルバイトを始めるよりも余裕をもって大学生活を楽しめると思います。
高校でアルバイトが禁止されている場合は、アルバイト先をあらかじめ探しておいたり、使うお金を節約して貯めておいたりすると良いと思います。

・最後の高校生活を楽しむ
最後の高校生活を楽しむということも大切だと思います。映画館やテーマパーク・博物館・美術館などの料金も大学生になると値段が上がる場合があるので、高校生の内にその特権を利用するのも良いでしょう。
また、私の場合は他の推薦入試組みのクラスメイトと、卒業式で先生に渡す色紙や花束、食事会の準備などを一般入試で頑張っている人たちの代わりにおこないました。
しかし、ここで注意しなければならないのは周りの受験生への配慮です。自分の入試が終わったからといって、卒業式や大学生活の話をまだ受験が終わっていない人達の前でするのは控えましょう。

1-3. やっておけば良かったこと

私が入学してから感じた「やっておけば良かったこと」は、「自分が進学する学部・学科の入試方式について知っておく」ということです。
「合格したのになぜわざわざ入試方式についての情報を知る必要があるのか」と意外に思うかもしれませんが、これは大学入学後の周囲とのコミュニケーションに関わる話です。
推薦入試で受験することを決めてから、一般入試の入試方式をきちんと見ておかなかったので、入学してから周りの話についていけないことがありました。特に文系・理系が融合しているような学部・学科だと、高校時代に履修していた科目が違うこともあるので、入試に関する情報をあらかじめ広く知っておくと大学に入ってから出会う友だちとも会話しやすいと思います。

2. 新生活の準備はどうしていた?

私は大学入学後の新生活に向け、パソコンを準備したり入学式に着るスーツの調達をしたりしていました。
特にパソコンは課題の作成や提出などで必需品になります。実際に量販店に行って、重さや大きさなど通学時負担にならないかなどを考慮して、自分に合ったパソコンを選ぶと良いと思います。学割でパソコンを購入できる場合もあるので、ぜひ調べてみてください。

3. 推薦入試合格後の「中だるみ」を防ぐコツ

推薦入試合格後はとにかく時間があるので、新しい目標や目的を持たないと生活習慣が乱れて「中だるみ」してしまうと思います。これを防ぐ方法を2つ紹介します。

1つ目は「高校生の間にやっておきたいこと」を書き出すということです。
「高校生料金のうちにこの美術館に行く」だったり、「高校生のうちに英検準1級を取る」だったり、勉強や私生活などジャンルに囚われず、どんな内容でも良いと思います。
色々と書き出したことを実行するために目的をもって行動できるので、中だるみを防ぐことができますよ。

2つ目は「勉強に対するモチベーションを保つ」ということです。
推薦入試合格後は勉強に対するモチベーションが下がって、勉強する習慣が無くなってしまいがちだと思います。そうなると、いざ大学に入ってからが大変です。学業の基礎がおろそかになって、授業についていけなくなるといったことも…。
そうならないためにも、他の人と一緒に勉強するなどしてモチベーションを保つのがお薦めです。
私の高校では推薦入試合格者に向けて英語や数学など、大学の勉強を先取りする授業が実施されていたので、これを受講するようにしていました。
また受験期にカフェなどに行くと勉強している学生が多くいると思います。そのような環境に身を置くことで「自分も頑張らなきゃ」という気持ちになり、勉強に対するモチベーションを上げることができました。

4. まとめ

推薦入試合格後の過ごし方についてアドバイスしました。

推薦入試が終われば大学入学までたくさん時間がありますが、この期間をどう過ごすかによっても、その後の大学生活に影響があったり、高校生としてやり残したことがあったりなかったり……その後の人生に意外なインパクトを与えることがあります。

後悔なく高校生活を満喫し、スムーズに大学生活をスタートできるよう、ぜひ有意義な時間を過ごしてください!

*推薦入試を経験した2名の大学生による対談記事もぜひ参考にしてください。
>> 推薦入試合格後の期間はどう過ごす?大学入学後の新生活にも繋がる有効な時間の使い方

StudiCoサポーター Y.I.
東京理科大学 経営学部 合格