【放送】スターチャンネル
- 12/9(月)ひる 12:00 ほか
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『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの精鋭スタッフが『ヤマト』の次にチャレンジした現代の「ノアの方舟」物語(ストーリー)、今ここに降臨!
放送開始45周年を迎える大スケールのSF海洋戦記アニメ
『宇宙空母ブルーノア』は1979年10月13日~1980年3月29日まで、読売テレビ/日本テレビ系で全24話が放送されたSFアニメだ。2024年で放送開始45周年を迎える。
『宇宙空母ブルーノア』は空前の『宇宙戦艦ヤマト』ブームが続く渦中に、同作スタッフが『ヤマト』の次に、新しい試みとして企画・製作された。『ヤマト』シリーズを創出したアカデミー製作(当時)が製作し、当時代表取締役社長だった『ヤマト』の生みの親、西﨑義展が企画・原案・製作を手がけ、陣頭指揮を執った。第1回目は当時TVアニメとしては異例の2時間スペシャルとして放送スタート。※今回の放送・配信は第1話を<1>~<4>とした分割版(全27エピソード)
人工惑星に軍事国家を持つゴドム人の侵攻で9割の人類を失った地球軍が、最後の切り札戦略空母ブルーノアを開発。ゴドム軍への逆襲に転じ……という内容だが、『ヤマト』が戦争・戦記映画、スペース・オペラ色が強かったのに対し、本作では〝宇宙空母〟としながらもメカニック・バトルシーンは海戦中心に描かれ、ブルーノアより潜水艦シイラが活躍する等、海洋ロマン・海洋アドベンチャー的作風に仕上がっている。登場人物もメインが学生たちということで青春ドラマ要素も強く、’80年代のハリウッド映画を先取りしたような世界観を呈している。
『機動戦士ガンダム』('79年)アムロ・レイ役の古谷徹や、古川登志夫、伊武雅刀、井上真樹夫、千葉繁ら超豪華な顔ぶれの声優陣にも注目。【全24話※27エピソード】
あらすじ
西暦2052年、軍事国家により統治される人工惑星ゴドムが地球衛星軌道上に静止。ゴドム人の侵攻により地球は占領され、総人口の9割を失った。地球側は救出組織・マルスを結成し、日本の小笠原にある海洋開発研究センターで戦略空母ブルーノアを極秘建造!!土門鋭艦長指揮の下、日下真ら若き搭乗員たちがゴドム軍を迎え討つ。そして彼らはブルーノア宇宙航行を可能にするため、反重力エンジンを開発する大西洋・バミューダ沖海底の原子物理学研究センター・ポイントN9を目指すのだが……!
深掘りコンテンツ ースターチャンネル通信ー 『宇宙空母ブルーノア』を支えた3つの神器(文/岩佐陽一) 『宇宙空母ブルーノア』は、空前の『宇宙戦艦ヤマト』ブームが続く渦中に、同作スタッフが『宇宙戦艦ヤマト』の次の新しい試みとして企画され、『ヤマト』シリーズを創出したアカデミー製作(当時)が製作。同社の代表取締役社長で『宇宙戦艦ヤマト』の生みの親、西﨑義展が企画・原案・製作を手がけ、陣頭指揮を執った意欲作。その魅力を昭和の特撮・アニメなどエンタメに精通する、なつかしテレビ専門ライター兼特殊映像プロデューサーの岩佐陽一さんに解説していただきました。本編をより楽しむためにこちらも必読です!
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イントロダクション
『宇宙戦艦ヤマト』のスタッフが挑んだ新たなSFアニメ
『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの総指揮を執った西﨑義展プロデューサーが、企画・原案・製作を手掛け、『ヤマト』の次に新しくチャレンジしたSF海洋戦記アニメ、それが『宇宙空母ブルーノア』だ。そのため『ヤマト』で成功したノウハウが制作面やビジネス面をはじめ、至るところでいかんなく発揮されていた。 もともと海が大好きで、クルージングが趣味の西﨑Pの嗜好と趣味が『ヤマト』以上に色濃く反映されており、〝宇宙空母〟を名乗りながら海戦中心の展開となった点もそこに起因している。第1回目の放送は2時間スペシャルと破格のスケールでスタートしたものの、逆に恵まれ過ぎていたせいか、『ヤマト』を超える人気は得られず。約2クール、全24(27)回に終わり、その続編が作られることもなかった。だが、今となっては近未来を舞台にした〝架空戦記〟ものとして優れているとの声も巷で高まり、再評価が待たれる1作となっている。
戦いの舞台は宇宙から海洋へ…!新たに海洋ロマン・海洋アドベンチャーアニメとしての魅力が加わる
『ヤマト』がSF戦争・戦記映画なら、『ブルーノア』はSF海洋ロマン・海洋アドベンチャードラマといえる。〝宇宙空母〟としながら、宇宙に飛び発つのは終盤の第21話以降。それまでは地球の海洋を舞台にバトル(海戦)が展開された。ブルーノア自体はとどめの反陽子砲発射で活躍し、主に日下真や土門慶らが操縦する潜水艦シイラの海戦がメイン・バトルとなった。『マジンガーZ』(’72年)等幾多の巨大ロボット・SFアニメを手がけた東映動画(現・東映アニメーション)の一流スタッフが作画や演出にあたったことで迫力のバトルに仕上がっている。そもそもキャラクターデザイン及び作画を担当した羽根章悦は西﨑PのTVアニメ第1弾にしてSF海洋ロマン『海のトリトン』(’72年)でもキャラデザインと作画を担当しており、ここにも西﨑Pの海洋ロマンへのこだわりを感じる。
父の遺志を継ぎ、シイラの副長となった主人公・真の成長、仕事で家庭を顧みなかった実父で、ブルーノアの艦長である土門鋭と、今は部下となった娘・慶の父娘の確執等、戦時下でありながら比較的等身大の人間ドラマ・群像劇が描かれ、『ヤマト』以上に視聴者が登場人物に共感しやすい内容となった。この辺はまるで’80年代にハリウッドで海兵隊を舞台に描かれた映画『愛と青春の旅だち』(’82年)や『フルメタル・ジャケット』(’87年)を先取りしているようで面白い。
当時の一流アニメ制作スタッフが大集結
『ヤマト』シリーズの劇場版第2作『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(’78年)で、東映動画(現・東映アニメーション)のスタッフが大挙して参加したことで、作品のクオリティが格段にアップ。その点も高く評価されたことを受け、本作でも東映動画の精鋭スタッフが多数動員されることに。当時は東映動画から東映本社に移り、『超電磁ロボ コン・バトラーV』(’76年)や『超電磁マシーン ボルテスV(ファイブ)』(’77年)等を手がけていた飯島敬が制作プロデューサーに就任。初期は『さらば宇宙戦艦ヤマト~』の安彦良和も参加(途中で『機動戦士ガンダム』に専念すべく降板)。『海のトリトン』(’72年)、『マジンガーZ』(’72年)の羽根章悦がキャラクターデザイン及び作画を、同じく『トリトン』や『あしたのジョー』(’70年)の松岡清治らが脚本を担当した。メインの演出も『さらば宇宙戦艦ヤマト~』に続いて勝間田具治、『科学忍者隊ガッチャマン』(’72年)等の棚橋一徳に決まり、盤石な制作体制が敷かれた。
メカニックデザインを手がけた新進気鋭の顔ぶれ
『ゼロテスター』(‵73)で、ジョン・デドワ名義でスタジオぬえ(当時はクリスタルアートスタジオ名義)がSF考証やメカニックデザインで参加したように、本作でも銀映社 の若手スタッフがメカニックデザインに参画。ブルーノアをはじめメイン・メカのデザインを担当した開田裕治は、今やSF特撮・アニメ系のイラストレーターとして世界的に著名に。開田とともに担当した増尾隆之は『宇宙刑事ギャバン』(’82年)等のクリーチャーデザインを手がけた後、現在はCGクリエイターとして多方面で活躍中。『ゼロテスター』からスタジオぬえが羽ばたいていったように、開田、増尾ら今現在第一線で活躍するクリエイターたちも『ブルーノア』から大海へのクルージングをスタートさせたのだった。
『機動戦士ガンダム』と並走した古谷徹、古川登志夫のほか、井上真樹夫、千葉繁、伊武雅刀ら主役級ばかりの豪華声優陣
『ヤマト』同様、声優陣にも豪華な顔ぶれが揃った。主人公の日下真役に、当時は『機動戦士ガンダム』(’79年)の主人公、アムロ・レイ役と並走しての出演となった、今も『名探偵コナン』の安室零役で大人気の古谷徹。ヒロイン・土門慶には『UFOロボ グレンダイザー』(’75年)、『宇宙海賊キャプテンハーロック』(’78年)で可憐なヒロインを演じた川島千代子が。さらに『未来ロボ ダルタニアス』(’79年)の主人公・楯剣人役、『機動戦士ガンダム』のカイ・シデン役と並走して古川登志夫が敵・ゴドムの総帥ザイテルを。『宇宙海賊キャプテンハーロック』のハーロック役で有名な井上真樹夫が真のライバルともいうべきユルゲンス司令役を演じて話題に。そして『ヤマト』シリーズと同時に重鎮・伊武雅之(現・伊武雅刀)が本作にも出演。とにかく主演・準主演級の声優ばかりで驚きを禁じ得ない。周りを固めるのも柴田秀勝、大竹宏、宮内幸平、戸谷公次、徳丸完、千葉繁らベテランに中堅。さらにナレーターを重鎮・石原良が務め、キャスティングも完璧といって差し支えない布陣だった。
『宇宙戦艦ヤマト』同様、力がそそがれた音楽世界
『宇宙戦艦ヤマト』のサントラ盤アルバム(レコード)が大ヒットしたことを受け、本作でも音楽面には特に力が注がれた。半ば当然のように『ヤマト』の宮川泰が登板。さらに当時『銀河鉄道999』(’78年)や『(新)サイボーグ009』(’79年)等アニメの世界でもヒットメーカーとなっていた平尾昌晃までもが参画してファンを驚かせた。平尾は主に主題歌・挿入歌を担当するという贅沢極まりない布陣が採られた。主題歌も、当時人気ナンバーワンアイドルだった川崎麻世が歌うことで話題性は充分。アイドル・ポップス調の曲と歌唱に、作品世界を表現した歌詞が乗った主題歌は、アニメサウンドの新時代の到来を感じさせた。さらにアニメファンへの一種のサービスとして、今作では歌手ではなく声優としてアニキこと水木一郎を起用。事実上、水木の本格声優デビューとなった。ある意味、音楽面は『ヤマト』以上の充実ぶりを呈していた。 (文・岩佐陽一)
エピソード
宇宙空母ブルーノア 第24話[最終話]
第24話「地球よ、永遠に!」…ブルーノアとの戦いに臨んだユルゲンスは必死の戦いも空しく、宇宙へ散った。地球激突の軌道を描き始めたゴドムもまた、太陽へと引きずりこまれていく…。
キャスト&スタッフ
- 監督
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- KAZUNORI TANAHASHIチーフディレクター:棚橋一徳
ジャンル | アニメーション / SF |
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本編時間 | 26分 |
制作 | 1980年 日本 |
キャスト&スタッフ
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日下真
声:古谷徹
ブルーノアの設計者、日下博士のひとり息子。ゴドムの攻撃で両親を失い、父からいまわの際に謎のペンダントを託され、ブルーノアを起動。土門艦長に正規搭乗員を直訴し、潜水艦シイラ副長を拝命して、ゴドム軍を迎撃していく。性格は当初、直情径行だったが、戦いの中で成長を遂げていく。
土門慶
声:川島千代子
土門艦長の娘で真とともにブルーノア搭乗を志願した。ゴドムの戦火で弟たちとはぐれたところを真らと出会い、運命を共にすることに。シイラの乗組員ながら医療看護にも従事。のちに魚雷も担当することに。当初、家庭を顧みず、家族の窮地にも駆けつけない父を憎んでいたが…。
土門鋭
声:柴田秀勝
ブルーノアの艦長。強靭な意志と決して諦めない不屈の闘志で、どんな苦境や逆境も乗り切る鉄の男。マルス全員からの信望も厚く、のちに宇宙艦隊司令を兼任することに。ブルーノア計画遂行のために家族を顧みずにきたことを内心悔やんでいる。
清水忠治
声:伊武雅刀[伊武雅之]
ブルーノアの戦務長で、のちにシイラの艦長となる。生来の熱血漢で真たち若手の指導に余念がない。時にその厳しさに真らも辟易とすることもあるが、内心では絶対の信頼を置いている。じつは過去のある出来事から土門艦長に恩義と申し訳なさを感じており、そのことをずっと気にしている。
ザイテル
声:古川登志夫
人工惑星に存在する軍事国家・ゴドムの総帥にして絶対的独裁者。元は人工惑星を設計した天才科学者だった。母星がブラックホールに吸収され消滅後、ゴドムを建造し、国民を救ったことで救世主として崇められ、権力の頂点に。そして全軍に地球侵攻を命じた。
ユルゲンス
声:井上真樹夫
ゴドム軍の太平洋方面軍第一航空機動部隊司令。誇り高き軍人魂を持つ優秀な指揮官であり、ブルーノアの戦力を早くに見抜き、ブルーノア攻略を優先させた。だが、政敵のガルフやウスリーの陰謀に邪魔をされ……。
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企画・原案・製作 西﨑義展 『宇宙戦艦ヤマト』 プロデューサー 飯島敬 『超電磁ロボ コン・バトラーV』 チーフディレクター 棚橋一徳 『宇宙戦艦ヤマト』、勝間田具治 『マジンガーZ』『デビルマン』 総作画監督 小泉謙三 『宇宙戦艦ヤマト』 キャラクターデザイン/作画 羽根章悦 『海のトリトン』『マジンガーZ』
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