ついに日本のKindleでも
ペイパーバック(紙の本)が出版可能になりました。
書店に並ぶわけではありませんが、
紙の書籍を出版することは多くの人にとって
憧れなのではないでしょうか?
もしまったく売れなかったとしても、
記念に自分用に購入するのもいいかもしれません。
さっそく僕も1冊ペーパーバックを出版しました。
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実際はの仕上がりはこちら。
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僕の書籍「コンテンツビジネスAtoZ」のペーパーバック(紙の本)が届きました。
— アポロ 🇨🇦🇸🇬 🇻🇳コンテンツマーケター Udemyベストセラー講師(3冠) (@ApolloJustice16) October 26, 2021
デカい...。#Kindle#電子書籍#キンドル#ペーパーバック pic.twitter.com/GOnW9MTPfd
電子書籍の原稿をそのまま使いまわせるのがいいですが、
出版方法が若干トリッキーです。
今日はKindleで紙の書籍を出版する方法について
解説していきたいと思います。
- ペイパーバック(紙の本)の仕組み
- ペーパーバックは稼げるのか?
- ペーパーバックの印税の計算方法
- ペーパーバックと相性の良いジャンル
- 電子書籍との戦略の違い
- ペーパーバックで稼げる人と稼げない人の違い
- Kindleで紙の書籍を出版する方法
- 原稿・表紙を修正する
- 価格設定
- 出版後に変更できない項目
- Canvaを使って紙の書籍の表紙を作る方法
- ペーパーバックで稼ぐ方法
- 非常識なペーパーバック出版
- まとめ
- Kindle電子書籍出版無料メルマガ講座
ペイパーバック(紙の本)の仕組み
紙の本というと自費出版をイメージする人が多いと思います。
自費出版には膨大なコストがかかり、
売れなければ在庫を抱えるというリスクがあります。
そのため一般人が紙の本を出版するのは
難しいと考えられていました。
その問題を解決したのがアマゾンです。
Kindleペーパーバックは
オンデマンド形式の出版なので、
在庫リスクを抱える心配はありません。
※オンデマンド・・・発注ベースのオーダー
ロイヤリティは60%と悪くありませんが、
ここから印刷代が差し引かれるので
収益性は決して良いとは言えません。
詳しい情報はこちらのページに記載があります(英語のみ)。
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基本的には電子書籍をペイパーバック化することになりますが、
紙の書籍のみ出版することも可能です。
ペーパーバックは稼げるのか?
ペーパーバックは印刷コストがかかるため、
電子書籍版よりも価格は割高になります。
無名の一般人の書いた本をわざわざ高い金額で買う人は少ないと思われるので、基本的には「あまり売れない」と考えておいた方がいいです。
僕自身ペーパーバックを販売してみて感じたのは、売れない本は全然売れないし売れる本はめっちゃ売れるということです。
こちらは僕の収益レポートのグラフですが、ご覧の通りペーパーバックもそれなりに売れています。
書籍にもよりますが、Kindle本とほぼ遜色ない売上を出しているペーパーバック本もあります。
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購入だけで比較したらペーパーバック版のほうが売り上げは大きいです。
ペーパーバックの印税の計算方法
ペーパーバックの印税は60%です。
電子書籍と大きく異なる点はここに印刷代が絡んでくること。
「思ったより印税少なくない?」
と感じた人はひょっとしたら印税の計算方法が間違っているかもしれません。
計算式は次のようになります。
収益=販売価格×60%−印刷費
例えば、販売価格1000円、印刷費500円の本があったとします。
この場合の収益は1冊100円です。
1000円×60%-500円=100円となるからです。
「収益がなんか少ない」と感じた人は、販売価格から印刷費を引いたものに60%で計算している可能性があります。
その場合だと、1000円−500円×60%=300円となるからです。
収益が全然違いますよね。
ページ数にもよりますが、販売価格が1000円を切るとほぼ収益はないと思ったほうがいいです。
ペーパーバックと相性の良いジャンル
ジャンルによっては電子書籍と相性の良くないジャンルがあります。
そういうジャンルの本はペーパーバックを出版した方が売れるでしょう。
たとえば、写真集や作品集など。
こういった本を電子版で見ても、
「なんだかなー」と思う人も多いはずです。
主にビジュアルに訴えかけるようなジャンルの本は、
ペーパーバックと相性が良い傾向があります。
電子書籍との戦略の違い
電子書籍とペーパーバックは戦略が全く違います。
電子書籍で稼ぐ場合、
一般的にはページ数が多いほうがいいです。
印税の大部分は読み放題プランのKDPスコアになるためです。
しかし、ペーパーバックの場合、
ページ数が増えるとその分コストも高くなります。
そのため、できる限り不要な情報を省き、
ページ数を最小限に抑えるのが望ましいです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
↓
ペーパーバックで稼げる人と稼げない人の違い
電子書籍で稼ぐために
露骨なページ稼ぎをする人がいます。
- フォントをでかくする
- 不必要な画像を挿入する
- 固定レイアウトを使う
このようなことをする人は
ペーパーバックで稼ぐことはできません。
なぜならこのような本を紙の書籍にすると、
中身がペラッペラの商品とは呼べない代物になるからです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
↓
Kindleで紙の書籍を出版する方法
①「ペイパーバックの作成」をクリック
②「ペイパーバックの詳細情報」を入力
メニューは電子書籍版と同じです。
すでに電子書籍を出版してる場合は、
自動で入力済情報が抽出されます。
ただし、カテゴリについては新規に選び直す必要があります。
③「無料のKDP ISBNを取得」をクリック
紙の書籍はISBNが必要になりますが、
ボタンをクリックすれば自動で番号が割り当てられるのでカンタンです。
④印刷オプションを選択
基本的にはデフォルトのままでOKです。
⑤印刷オプションを選択する(その2)
ここが若干トリッキーです。
変更が必要な箇所は「版型」と「ページを読む方向」ですが、
本の内容によってはこの2つも変更不要な場合があります。
「版型」については後程解説します。
⑥原稿・表紙をアップロードする
ペイパーバックで出版する場合は、
ファイル形式はPDFとなります。
ペイパーバックは背表紙・裏表紙があるため、
電子書籍のカバー画像をそのまま使うとデザインが崩れます。
Canvaを使ってペイパーバックの表紙を作る方法を解説した動画をこの記事の最後に貼っておくので、気になる方は見てみてください。
原稿に関しても修正が必要な箇所がありますが、
それについては僕のKindle講座で解説しています。
⑦プレビューを確認する
すべての作業が完了して「保存して続行」をクリックすると、原稿と表紙のプレビューが表示されます。
原稿・表紙を修正する
表紙作成にはCanvaを使います。
(Proプランが30日間無料)
表紙画像はきちんと作らないと
以下のようにデザインが崩れてしまいます。
電子書籍であれば推奨の画像サイズが決まっていますが、
ペイパーバックの場合は本によってサイズが変わります。
「ページ数に応じて背表紙の幅が変わる」からです。
KDPには「表紙計算ツール」という無料の機能があるので、
詳細なサイズを調べるときに非常に役に立ちます。
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ちなみにテキストや画像が赤の点線からはみ出すと、
審査に通過できませんのでご注意ください。
アップロードしたファイルに不具合がある場合は、
画面右側にエラーメッセージが表示されます。
これは「版型」が間違っている場合のエラーメッセージ。
ここではデフォルトの版型を選択していますが、
ハイライトしてあるサイズに変更する必要があります。
これは原稿内のテキストがはみ出している場合のメッセージ。
表示されている数字はページ番号です。
こんな感じでテキストがはみ出してしまっています。
これに関しては「版型」を修正することで解決できます。
このエラーも先ほどと同じく、
版型を修正することで解決できます。
これは原稿内にハイパーリンクがある場合のエラー。
原稿内のハイパーリンクを削除して
再度アップロードしなおしてください。
プレビューを確認して問題なければ「承認」をクリックします。
エラーが解決されない場合、
「価格設定」に進むことができません。
価格設定
原稿・表紙のアップロードが完了したら、
印刷代が表示されます。
その金額が印税から差し引かれますので、
それも踏まえた上で価格を設定してください。
ペーパーバックの印刷代の計算方法は、
こちらのページをご確認ください。
↓
価格設定のやり方は電子書籍と同じです。
「外部流通」という項目がありますが、
日本は非対応なのでスルーしてOKです。
出版後に変更できない項目
ペーパーバックは電子書籍と違い、出版後に変更できない項目がいくつかあります。
これを知らずに出版してしまうと、思わぬ失敗をすることになります。
僕自身もこれで失敗しました。
①タイトル・サブタイトル
「言語」も変更できませんが、この箇所を変更することはないので割愛します。
僕はこの項目でとんでもないミスをしてしまいました。
何だと思いますか?
「タイトルに絶対に入れないほうがいいフレーズ」
が入っているのです。
電子書籍版であれば、このフレーズを入れることは何ら問題ないのですが、ペーパーバックにこのフレーズを入れると後悔することになります。
それは「年号」です。
【2022年最新版】
のようなフレーズですね。
僕はとある書籍でこの文言を入れてしまい、後から変更できずに困りました。
②版型
僕は海外の情報を日常的に入手しているため、ペーパーバック出版が解禁になったとき、誰よりも早くペーパーバックを出版しました。
当時は版型のことなど気にしていなかったので、原稿そのままのサイズで出版。
つい先日その本のサイズを変更しようとしたところ、上記の表記が出て愕然としました。
本のサイズは出版後に変更できないので気を付けましょう。
Canvaを使って紙の書籍の表紙を作る方法
ペイパーバックの表紙作成はCanvaにテンプレートがありません。
基本的にはカスタムサイズで
白紙の状態から作ることになります。
「Canvaを使って紙の本の表紙を作成する方法」
について動画を作りましたので
詳しくはこちらを参考にしてください。
ペーパーバックで稼ぐ方法
ペーパーバックが利用可能になったことにより、電子書籍の原稿を書くことなく稼ぐことができるようになりました。
その方法とは「Low Content Bookで稼ぐ」という方法です。
日本人でこの手法を使っている人は皆無ですが、海外のKindle出版者では一般的な稼ぎ方であり、人によってはこれだけで月1000ドル以上稼いでいる人もいます。
Low Content Bookで稼ぐ方法については、以下の記事で解説しています。
ちなみにこちらのノートもLow Content Bookです。
Content Planner コンテンツプランナー 日本語版: プロが作ったコンテンツ作成特化式ノートブック
アイデア次第でいろいろなLow Content Bookが販売できます。
文字情報がほとんどいらないので海外のAmazonでも売りやすいです。
非常識なペーパーバック出版
ペーパーバックはいろんな使い道があります。
稼ぐ以外の目的でペーパーバックを出版することもできます。
Amazonを印刷所代わりに使う非常識な方法です。
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まとめ
以上がKindleで紙の書籍を出版する方法です。
前述した通り、無名の一般人が書いた本をあえて割高な紙の書籍で買う人は少ないので、作業労力に見合った成果が得られるかは考慮したほうがいいです。
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