街着として⽇常的に着ることができながら、そのまま⾃然の中にもアクセスしやすい服がスノーピークアパレルの原点です。それらを形にするためには地元である新潟をはじめ全国各地の職⼈の技や⼯場の⼒が⽋かせません。
しかし今、それらの技術は加速度的に衰退し、⽇本の着る⽂化が、根っこから枯れつつあります。
このままでいいはずがない。
スノーピークは2018年から、⽇本各地の魅⼒的な着る⽂化に光を当てて今を⽣きる⼈々につないでいくプロジェクトに取り組んでいます。消費者と作り⼿がつながり、その⼟地の⽂化や暮らしとつながる体験は、あらゆる価値観を変えていくと信じて。
街着として日常的に着ることができながら、そのまま自然の中にもアクセスしやすい服がスノーピークアパレルの原点です。キャンプというシーンで心地よく着られることにこだわり、過剰なスペックに走らず、着心地のいい素材を追求しています。
服には長い時間をかけてその土地ならではの労働や風習が反映されていきます。しかし、日本各地の服づくりの現場では後継者不足が加速しています。
私たちスノーピークは、現地の職人とともに技術や文化を未来につなぐ取り組みを行っています。
その一つが、その土地ならではの風土や技法をリスペクトしたアパレルラインLOCAL WEAR。そして、地域に根づいた労働と作業着の関係を取材し追体験することで、文化や産業を未来に継承していくキャンプツアーLOCAL WEAR TOURISMをとおして、消費者と作り手をつなぐ活動を行なっています。
植物を栽培し、動物の毛を刈り、紡ぎ、織る。かつて服づくりはすべて自然とつながっていました。野生の素材には魅力的な野生の機能があり、身にまとう人を時に涼しく、時に温かく、心地よく包んでいました。
自然を観察しなくては、いい服はつくれなかったはず。
着ることで自然とつながり、人間も自然の一部であると感じることができた。ほんとうに贅沢な服とはそういうものではないかと、スノーピークは考えます。
日本では年間約100万トンにも及ぶ衣料品が破棄されています。この現状をどうにかしたい。そんな想いで新たなプロジェクトが生まれました。
不要になった服、そしてテント※1を回収し、日本環境設計の再生ポリエステル製造技術によってポリエステルを取り出して精製、糸をつくり、新たな服へ。原料を無駄なく使う、一着丸ごと立体的に編み上げるニットウェア「ホールガーメント」※2の編み機を本社屋に導入し、自社製造を開始。モノや資源を大切にする人々の想いをつなげていく有機的なリサイクルを展開していきます。
※1:回収したテント及びタープの服へのリサイクルは現在開発中のため将来的な商品企画の構想です。
※2:WHOLEGARMENT® 及び ホールガーメント® は株式会社島精機製作所の登録商標です。
自然を旅し、自然を身にまとい、自然に深く包まれていく。
その体験が、私たちの感覚を拓き、磨いていく。
人間も自然の一部であることを気づくことができる。