鳥の巣釣り場通信(2024‐21)
==落ち葉は雨垂れに似て・・==
みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。
路傍のあちこちに背丈の低い水仙の叢が現れはじめました。繁殖力が強い種らしく、この10年ほどの間にもぐんぐんと生息域を拡げています。花は白色がスタンダードですが、黄色もあります。ナンテンや寒椿にはまだ少し間がありそうです。
釣り場の水温は20℃を下回ってきました。直近は19℃辺りで微変動しています。昨年や一昨年の同時期に試験養殖の魚の大量へい死を招いた急激な水温低下(20℃以上から16、17℃レベルまで)が起こりました。今年は漸減傾向で、これまで極端な水温低下は発生していません。
海の色は碧みがかった緑で、透明度は中~高位に上がってきました。釣り場の透明度は12月に年間で最も高くなり、筏の上から海底がくっきり視えるような日もあります。水中の視認性があがるため、釣りの条件として分がわるいかも。それとも撒き餌等で眼をくらませればプロにとって問題無しでしようか!?
11月のチヌ類は3.0匹弱(1人当たり)となりました。このところずっと20~30cm台の小・中型魚が主体ではありますが、40㎝後半~50㎝の良型が数尾揚がったのは先に記した通りです。小型サイズが物の数に入りがたい背景があるため、釣られた尾数としてはずっと上乗せされるはずです。
アジ類は中・小型を主体にそこそこ、といった状況でした。作業場へ向かう通路からアジ類の群れが視認できることもあり、まとまった群れが釣り場周辺を遊弋していることは間違いなさそうです。鵜の大群が飛来しており、鳥付き群としてまとまった魚群の存在を裏付けています。問題は「どの釣り台で何時彼らに遭遇できるか!」に尽きそうです。
アイゴ専門家のシーズンが終了しました。筏の周辺に群れを形成している個体が居るため全く釣れないというわけでなく、落穂拾い的な釣りは可能です。実際、ハンターMさんが比較的大きめを数尾揚げ、なお取りこぼした大きな魚を悔やんでいたのはつい先日のことです。
冬の扉が開いた朝
関東で木枯らし一号が観測されたのは11月7日であったとニュースが伝えていました。この辺りの里山も冬の準備が始まっており、色変わりした木々が散見されます。
真っ赤な色を放つのはハゼ類、オレンジ~薄黄色はナラの類や山桜と凡そ推測できます。常緑樹が優占するこの辺りは森全体が黄や赤に染め上げ冬木立に替わることはありません。塩生植物のハマボウは都会の皆さんに馴染みの薄い樹種と推察しますが、これは薄い黄色に変っており、釣り場から視える山桜のそれと似ています。
先日夜分、夜中に目を覚ましたら「パラパラ・・」という音が聴こえてきました。「一瞬雨かな、天気予報より早い降り出しではなかろうか・・」と窓の外を眺めたところ、それらしい気配はなく、「水分を失って乾燥した落葉樹の葉擦れ、或いはトタン屋根に落ちた葉っぱに因るものだろう・・・?」と判断した次第です。
恐らく葉の乾き具合、形状、重さ、空気中の湿度や落下する場所、季節の進み具合等に拠って奏でる音も違ってくるのでしよう。こういえばかつて、「欅かなにかの落葉が積もった歩道を歩いていた際に“カサカサ”という音がしたな」という記憶が蘇ってきました。
イチョウの枯葉は鮮やかな黄色で異彩を放っていますが、あの葉っぱはスリッピーであるため雨の後などは足元(車の運転時も?)に最新の注意を払う必要ありです。一気に落葉して量が多くなり、しかも腐らないため結構やっかいな存在らしいですね。綺麗なんですけれど。
さて、先月初旬から始まったマガキの収穫作業はようやく半分ほど終了したところです。サイズはともかくへい死個体はここ数年の中では少ないという実感です。水温が下がってきていることから、今後身入みが進むのを期待しています。例年より作業の進捗が遅れているのはやや気掛かりです。
鳥の巣釣り場通信(2024‐20)
==暑さの続く中 マガキの収穫作業始まる== みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 少し前、金木犀の匂いが漂い出したと思ったら数日で終わってしまいました。と記してから10日ほど経った日、再び微かな金木犀の匂いが漂い始め、今や満開です。最初のは如何なる合図だったのでしよう?? 興味深いことに、釣り場近くの田んぼには稲孫(切り株から育った2番稲)が生長し、綺麗に揃った稲穂を付けました。どちらも極めて珍しい現象と云えます。今年は湾内で「タチウオが釣れた」との声が聴かれません。...
鳥の巣釣り場通信(2024‐19)
==眠れない秋の夜長に== みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 少し前、金木犀の匂いが漂い出したと思ったら、20輪ほど咲いて数日で終わってしまいました。暑かった夏の影響で植物体が疲弊したのか、リズムを崩したのでしよう。今年はまた「タチウオがたくさん釣れた!」との捷報が届きません。その影響か、我が家へ泳いでくる魚影は無し、です。 釣り場の水温はようやく25℃を下回り、直近は24℃を前後しています。これでも高め傾向であった昨年や一昨年の同時期に比べて1~2℃高くなっています。...
鳥の巣釣り場通信(2024‐18)
==サンマのスリム化== みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 陽射しに夏の名残があるものの、朝方は上着が欲しい季節になっています。紀南地方でミカンの収穫が始まっています。今年の強い陽射しで「日焼けしたものや落果した果実が多いな」と感じていたら、「不作で予約を賄えるかどうか(心配)」と農家の人達も声を揃えています。...
鳥の巣釣り場通信(2024‐17)
==開き始めた秋の扉== みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 鳥の半島の付け根に立つサルスベリの花がシーズンを終えました。いつもより開花が遅れた彼岸花があちこちで存在感を発揮しています。 先の降雨以後、釣り場の水温は30℃を下回ってきました。直近は既に27℃前後で推移しています。...
鳥の巣釣り場通信(2024‐16)
==燃えているのか 海も?== みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 今年は朝夕に微かな秋の兆しを感じても、昼間の暑さはぎらぎら真夏とそん色がありません。海水温もためらいなく海に入れるレベルでしよう。 白浜町は町内に有する海水浴場の開設期間をこれまでの8月末か9月末まで延ばす決定を行ったと報じられています。8月末には「水着を仕舞い込み、都会還って夏の想い出に浸る・・・(加山雄三風に)」、そんな舞台が似合う季節だったのにまだドラマが続くのですね。...
鳥の巣釣り場通信(2024‐15)
==勃発するか? 日陰を巡る競争== みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 超強力で迷走する台風10号は気象予報の専門家を悩ませ、私どもは日々変わる進路予報に一喜一憂しておりました。強風を避けて田辺湾奥に避難した漁船も長期休漁を余儀なくされ、中には10日ほどになる船も見受けられました。ただこの地方では雨風共に大来な被害がなく経過したのは幸いでした(被害を受けた方々には同情を禁じ得ません)。...