【レビュー】なんだこれは!予測不可能の問題作『アーケードアーカイブス トリオ・ザ・パンチ』【PS4/Switch】 - 絶対SIMPLE主義

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【レビュー】なんだこれは!予測不可能の問題作『アーケードアーカイブス トリオ・ザ・パンチ』【PS4/Switch】

 

アーケードアーカイブス トリオ・ザ・パンチ | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

アーケードアーカイブス トリオ・ザ・パンチ-PS4

 

『アーケードアーカイブス トリオ・ザ・パンチ』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:ハムスター

機種:PS4/Switch

ジャンル:アクション

発売日:2022/5/19

価格:838円


 

データイーストから1990年にリリースされたアーケード用アクションゲームだ。

ヘンテコなゲームが多いデータイースト作品の中でも屈指の奇ゲーとして、コアな人気がある作品。妙に濃いキャラを操作し、魑魅魍魎が待ち受ける奇怪なステージを駆け抜ける内容になってるぞ。

【レビュー】侮れないガラケー版!より遊びやすくなった『G-MODEアーカイブス51 トリオ・ザ・パンチ』【Switch】 - 絶対SIMPLE主義

難易度が下がったガラケーリメイク版もレビューしたので比較用にどうぞ。

 

俺は今回のアーケードアーカイブス版で初めて最後までクリアしたが、事前情報あっても困惑するしかない内容だったぜ……。なんだこれは!

 

 

プレイヤーキャラは3人。タフガイのサントス、忍者のかまくらくん、剣士のローズサブだ。この選択画面の段階でもう怪しげな気配が溢れてる。

性能的には最初から飛び道具が使えるかまくらくんが圧倒的に使いやすい。

 

 

メインビジュアルで使われがちなサントスは、リーチの短い格闘が中心なので上級者向け。こんなに顔が面白いのに……!

 

 

ジャンプ、攻撃、サブウェポンで戦う2Dのアクションゲーム。狭いステージ内でザコ敵と戦い、落としたハートを規定数集めるとボスが出現。倒せばクリアとなるぞ。

 

サブウェポンは1ステージに1回だけ使える大技。強力だし次のステージに行けばまた使えるようになるので、ボス戦では忘れずに使いたい。

 

 

ちなみに正式名称はジャンプが「パッとジャンプ」、攻撃が「ビシビシ攻撃」、サブウェポンが「ここ一番!」となっております。製作スタッフの筆が走り過ぎてるぞ!

 

短いステージを次々にクリアしていく構成で非常にテンポが良いのだが、ステージが異様すぎて突っ込みが追い付かねぇ……。

 

 

表示されるステージ名が「にょき」「羊の呪い」「おいおい」「浦島太郎か」などと珍妙なものばかりで、まず「表示されているこの文章はステージの名前を表現している」ということに最初は気づけない。難解なゲームに出会ってしまったものだ。

 

 

「にょき」は地面からニョキニョキ生えてくるパイプの上で敵と戦うステージだったりする。これは意味がすぐ分かるのでマシな部類です。

 

 

そしてステージをクリアすると操作キャラがポーズを決めて「勝ち」と表示される。思わず真似したくなるシュールさ。

 

 

「羊の呪い」ステージではボスである羊と戦うが、負けると羊の呪いを受けてしまうぞ。「負け 呪ってやる」の表示がインパクト大。

 

 

でも勝っても呪われるので「勝ち 呪ってやる」とか表示されました。

 

 

次のステージ限定で羊の姿に変えられてしまうんだが、武器が4連射できるバウンド弾なので超強い。もうずっと羊でいいんじゃないか!?

ニンジャよりタフガイより剣士より謎の羊が強いぜ!呪いではなく祝福だった説。

 

トリオ・ザ・パンチ 羊の呪いTシャツ - G-MODE SHOP -BOOTH- - BOOTH

 

一度見たら忘れられないステージなのでTシャツ化もされたぜ!

 

 

データイーストの別作品の主人公である『カルノフ』が、ザコ敵扱いでワラワラ登場するのも強烈。パンツ一丁でスキンヘッドなヒゲのおっさんが、火を吹いたり毒を纏ったり爆弾を置いて自爆したりと、バリエーション豊かな攻撃を仕掛けてくるぞ!

カルノフをスライムか何かと勘違いしている。

 

 

回復や武器のパワーアップはステージクリア時のくじ頼み。

高速で回転するので目押しは難しく、「DOWN」を引くとパワーダウンするからやっかい。「ボタンをおすのぢゃ」とか言ってんじゃねーぞ!

開始前からボタン連打してると、大体サブウェポン強化に止まるので上手く利用したい。

 

 

「アーケードアーカイブス」としての仕様は基本的なゲーム設定に、オンラインランキング、ハイスコアモード、キャラバンモードといつも通りだ。

こだわり設定はスコアと現在のステージ数を表示するかどうか選べる。

普通に遊ぶとゲーム終了時のリザルト画面でしかスコアが見れないから、そこそこ謎仕様である。

 

PS4版のトロフィーは「60万点」とハイスコア登録でコンプリート。ノーコンティニューで進めば序盤過ぎくらいには取れる点数になってる。

 

 

ハッキリ言ってゲームとしてはかなり大味。キャラ格差の激しさ、くじ頼みのパワーアップと回復、画面外から飛び出しまくるザコ敵、後半の基地ステージの単調さなど、気になる点は多い。

 

ただ、このヤクをキメて短距離走をしているようなノリは今遊んでも強烈で、出オチにも程がある全35ステージを突き進むと脳が揺さぶられる。

 

各キャラに1曲ずつ用意されたBGMはゲームを始めたらノンストップで、ステージが切り替わっても途切れないのも好き。本作のスピード感に一役買ってる面白い仕様だ。どの曲もめっちゃカッコいい。特にサントスのイントロがキャッチー過ぎてアガるぜ!

 

けったいな世界観を楽しむゲームとして、今838円払って遊ぶ価値は十分ある1本。珍道中の果てに待つ衝撃のエンディングは、是非とも君自身の目で確かめてくれ!マジで意味がわかんねーから!