ドールエクスプローラー ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『ドールエクスプローラー』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはNintendo Switch版ね。
パブリッシャー:わくわくゲームズ/Pico Games
機種:Switch/PC
ジャンル:デッキ構築&ターン制戦略ゲーム
発売日:2024/4/4(Switch)2023/8/11(PC)
価格:1200~1600円
Pico Gamesが送るデッキ構築型のローグライクゲーム。手持ちのスキルと相談しながら、敵やトラップだらけの一本道を進んでいく構成だ。かわいいキャラがいっぱい出てくるのも魅力。
□かわいいタワーディフェンス+シューティング!料理もモフモフの精霊もあるぞ!『ウィッチエクスプローラー』レビュー!【Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義
以前発売された『ウィッチエクスプローラー』の前日譚に当たる内容で、そちらは既にレビュー済み。
バランス面で物足りないところはあったが、トータルで楽しかったぞ!
経営不振で破綻してしまった我が家を取り戻すために、魔女のティアと魔法生命体のドールが、毒ガスと金銀財宝だらけのダンジョンに挑む!
ドールは人間じゃないから毒ガスなんとかなるけどティアは……となったところに、ヘルハウンドの体を持った魔族の女王リリスと出会う。リリスが持っている体を入れ替える力でヘルハウンドになるティア。この体はモフモフだし毒も大丈夫なので助かる!というわけでダンジョン攻略が始まるストーリーだ。
ダンジョンは一直線の戦闘フィールドといくつかの分岐で構成されている。
ターン制のゲームで「移動」「後退」「ジャンプ」「ナイフ」「キック」「探索」などのカードを使い、敵やトラップを退けながら進んでいく作りだ。ターン経過で後ろから濃厚な毒ガスが迫ってきて、触れてしまうとドールでもダメージを受けてしまうので急ぐ必要ある。
ゴールまでたどり着いたら次のフロアへ。ショップや宝箱部屋、敵が多いけど報酬が美味いゾーンなどを選べる時もある。
毎ターンランダムでカードが配られるゲームではなく、手札は常に固定となるぞ。
敵の攻撃やトラップの位置が表示されるので、そこに被らないように「前身」や「後退」カードで位置取りをしつつ、コストの範囲内で殴る!目の前のトラップを「整地」カードで消す!落ちている宝物を「探索」カードで回収!といった流れで進めていく。
吹っ飛ばし系のカードで敵を動かすことも可能だ。並んでる敵を吹っ飛ばし攻撃で1マスずつズラして、まとめてトラップにひっかけたりするのが楽しい。
特定のカードを順番に使うと強力なコンボになるので使いどころが重要。
1マス飛びに移動する「ジャンプ」と敵を1マス吹っ飛ばす「キック」で大ダメージの「飛び蹴り」とかね。に派生するなど。「後退」と「クナイ」カードを組み合わせると、複数の敵にダメージを与えられる「炸裂弾」になるのが強い。
MPを消費してティアに魔法を使わせることも可能で、回復から攻撃、移動など効果は豊富だ。手持ちのカードで打開できない状況を上手く補える。
レベルアップすると新しいカードをランダムで入手するか、MP回復するかを選べるので、状況に応じた選択が重要となるぞ。新カードが微妙だから今回はスルーして回復に回そう、みたいな。
ティアをモフモフしてMPをちょっとだけ回復するカードもあるので、手に入るとつい使いたくなってしまう。
ダンジョンを進むと遠距離攻撃をしてくる敵や、同じアクションで攻撃するとカウンターをしてくる敵、距離を詰めてくる敵、様々なトラップなど。状況が複雑になってくるので、手持ちのカードでピッタリ対応できるように頭を悩ませる。どうにもならない時は魔法でゴリ押す!魔法はMPさえあれば1ターンに何度でも使えるから強力だ!
詰将棋的に動きを試行錯誤するのが楽しいシステムで、魔法を併用したコンボを併用しつつガンガンダメージを与えられるようになってくるとグッと面白くなってくるね。
困ったら魔法でぶん殴れる詰将棋ローグライク、って作りだ。フィールド全体を使ったボス戦も、その延長線上で納得感ある。
ゲームオーバーになるとダンジョン内での成長はリセットされるが、手に入ったお金は残り、それでコンボの強化やパワーアップ用の施設の買い戻しなどが可能だ。繰り返しプレイすればどんどん楽になる仕様。
施設を買い戻す度に色々と会話イベントが発生。ドールとティアのイチャイチャっぷりを堪能できるしお風呂シーンもあるぞ!
しっかり百合として描いているしリリスもそれを後押しする構図が良しッ!
システム違うけどストーリー的に続編の『ウィッチエクスプローラー』では更にそこが掘り下げられるぞ。
演出周りにめっちゃ気合が入っているゲームで、ダンジョン突入前にバフを掛けられる食事シーンでは、ボタンを押して料理を少しずつ食べる描写がある。
魔物の細かい仕草やおまけとして見れるイラストやギャラリーまで。可愛さいっぱいで大満足!
ただ、ゲームとしてのバランスはちょっと甘いところがある。
カードとコンボによる戦略の幅が狭いので、立ち回りがワンパターンになりがちだ。ゲームを進めると初期カードなどが異なる職業が最大5種類から選べるが、結局ジャンプとキックを最初から持ってる初期職業のエクスプローラーが一番安定する。
まあ、職業毎に挑めるダンジョンがやり込み要素として用意されてるので、そこは無駄にはならない作り。
この手のローグライクと言えば能力を盛れる装備アイテムの「レリック」がお約束だが、本作の「レリック」は効果が低すぎて「どこで使うんだ!?」ってものばかり。もうちょっと活かせるバランスなら良かったな。
細かい点だがNintendo Switch版はSteam版からイラストにちょっと規制が入っているぞ
立ち絵と後ろのドットでデザインが変わってるじゃねーか!
ショップ店員であるゾンビ娘のアキナちゃん可愛い。
Steam版だとコートの前を開いて、腹の肉がごっそり無くなって骨が出ているところを見せてくれます。
クリアまでは10時間掛からないくらいで、職業毎に用意されたエンドレスダンジョンでスコアアタックとかをやると更に遊べる作り。
ややシステム的に甘いところはあるものの、手札とにらめっこして詰将棋的な立ち回りをするローグライクとしては面白いし、魔法である程度ゴリ押し出来る緩さも爽快さに繋がっている。キャラの可愛さと演出面を含めたトータルでは、満足できる1本だったぜ!