少林寺拳法に流派はなく、世界中どこへ行っても、同じ教え、同じ技、同じ教育システムです。
これは、少林寺拳法が技術の普及のみを目的とした団体でないことを示しています。
少林寺拳法創始者・宗道臣が願ったのは平和で豊かな社会(国づくり)でした。社会を良くしていくには、自分のことと同じように他人のことも大切にできる人間をひとりでも多く育てる ‐人づくり‐ しか方法はないと考え、その手段として教え・技法・教育システムを兼ね備えた少林寺拳法を創始しました。
「半ばは自己の幸せを、半ばは他人(ひと)の幸せを」が少林寺拳法の理念です。
半ばは自己の幸せを―可能性を信じ、より良い方向へ自分を育てる(自己確立)
半ばは他人(ひと)の幸せを―自分の力を他人や社会のために役立てる(自他共楽)
自分の力を他人のために役立てて、喜びや感謝が生まれれば、より大きな喜びが自分のもとに還ってくる。そうして他人とともに幸せに生きる道を目指すものです。