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麻酔科

最終更新日:2023年6月7日
現在8名の麻酔科医(指導医5 専門医1 認定医2 )が活動しています。

開心術を含む、外科各科手術(眼科を除く)、心臓カテーテル検査、帝王切開などの多様な手術に対して24時間体制で麻酔を行なっています。また、CTやMRIなどの画像検査や、骨髄穿刺などの鎮静が必要な検査に対しても麻酔を行い検査が終了するまで全身状態を管理しています。

当院では術中から術後にかけて質の高い鎮痛を得るために区域麻酔や末梢神経ブロックを積極的に行い、マルチモーダルな鎮痛(multimodal analgesia)を心がけています。術後硬膜外鎮痛を行う場合には麻酔科医は病棟での指示も行い、カテーテルを抜去するまで責任を持って疼痛管理していきます。

麻酔科

日帰りで行う手術症例も多く行っております。
区域麻酔を積極的に行い、術後~帰宅後も痛みなく、ご自宅で過ごせるよう管理していきます。

術直後は、多くは眠った状態で病棟に帰り、覚醒時には家族がそばに居てもらうようにしています。
帰宅するまではおおよそ1-2時間の観察入院を経て、麻酔科医が診察後、ご帰宅いただきます。

子どもたちが手術や検査時に辛い思いをしないよう麻酔科医が頑張っています。

麻酔科医の役割

小児特有の解剖や生理があるため、それらに精通した麻酔科医が子供の麻酔管理を行う必要があります。

麻酔科医は子供たちから目を離すことなく、体の状態を常に把握しながら麻酔を行っています。
子供の麻酔導入は人手を要するためほとんどの場合2人以上で行っています。

また、子供は手術を契機にトラウマを残す可能性があるため、できる限りそのような状況を少なくすべく配慮しております。年齢が低い場合には、鎮静薬を麻酔導入前に投与し、母子分離時の不安を軽減します。年長児で、お子様自身が希望すれば手術室での麻酔導入の際、御両親に立ち会っていただきます。

また十分な鎮痛を図ることも術後のトラウマを減少させる手段であるため、当院では、硬膜外麻酔や脊髄くも膜下麻酔などの区域麻酔、あるいは末梢神経ブロックなどを積極的に全身麻酔に併用することにより、術中・術後の痛みを完全にとることを目標としています。区域麻酔を併用できない症例では麻薬を適宜使用します。

麻酔からの覚醒時興奮を減少させるため無理やり覚醒させないこと、覚醒時には両親を傍に居させるようにしています。

麻酔科医は麻酔中に呼吸系・循環系が正常範囲に保たれるよう様々なモニターを用いて管理、調節し安全に手術が遂行されるよう努力しています。

麻酔終了後最も大切なことは子どもが自分で気道を維持できるか否かを判断することで、必要ならば酸素投与、人工呼吸管理を持続させます。

現況

小児麻酔に精通した麻酔科医が、お子様一人ひとりに合わせた麻酔を行っており、周術期に安全かつ痛くなく過ごせるよう、努めています。

・麻酔前投薬の使用
・ご両親同伴の麻酔導入
・ipadを用いたディストラクション
・ファシリティードッグ同伴の手術室入室
・マルチモーダルな鎮痛(様々な麻酔方法を組み合わせた鎮痛)
・術後の鎮痛、不安軽減のためのケア

お問い合わせ

静岡県立こども病院 麻酔科
電話054-247-6251
ファックス054-248-4763