令和6年度 2級建築士 設計製図試験 課題分析
「課題タイトル」からイメージできること
令和6年度は「ゲストハウス」という課題となり、インバウンド需要の高まりから、社会情勢を踏まえた課題となりました。
構造は予想通り、鉄筋コンクリート造となりましたが、「構造(架構形式)/階数」においては指定がありませんでした。
試験対策としては、的が絞りづらく、本年も「試験分析」と「合格に向けての対策(学習)」が必要になります。
さらには、注意事項に「建築基準法の関係法令や要求図書、主要な要求室等の計画等の設計与条件に対して解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図書に対する重大な不適合」と判断されます。」という文言があることからも、1級建築士製図試験同様、「建蔽率、容積率、高さの制限、延焼のおそれのある部分、防火区画」 等が条件に付加される可能性も考えられます。その場合、法令遵守という面ではより厳格に採点される試験となるでしょう。
【①観光客向けのゲストハウスについて】
「ゲストハウス」は建築基準法上特殊建築物となり、耐火建築物や防火区画等の制限のある建築物となります。
今年度も階数の指定が無く、都市部での敷地を想定すると3階建て、郊外での敷地を想定すると2階建てもあり得ることから、設計製図試験としては難度の高い課題が予想されます。
また、敷地周辺の環境を十分に踏まえた上でプランを進める等の設計条件を理解した計画が求められます。
【②「鉄筋コンクリート造」について】
本年度も、「架構形式」は明示されませんでした。
実務であればプランにあわせた架構形式の選択が必要になります。
「鉄筋コンクリート造」のくくりの中では、「ラーメン構造」と「壁式構造」が主な選択肢として考えられます。
試験対策としては、比較的自由度の高い「ラーメン構造」で学習を進めて行く必要があると考えます。
【③建築基準法令に適合した建築物の計画】
注意事項の内容から1級同様、「建蔽率、容積率、高さの制限、延焼のおそれのある部分、防火区画」等が条件に付加される可能性があります。
2級建築士設計製図試験は過去の本試験でも実績があるように、1級建築士製図試験とは異なり本試験当日に予想だにしない条件が出題される可能性があるため、幅広く想定、準備をしておく必要があります。
※建物用途から、「住居専用」と付く用途地域には建築不可のため、北側高さ制限が出題される可能性は低いと考えられます。
環境負荷低減の内容が計画の要点等で出題される可能性があるので、ZEH や ZEB の知識も必要になります。
■ ZEH(Zero Energy House)
室内環境を快適に保ちながら、年間の一次エネルギー消費量の収支が概ねゼロになることをめざした住宅。
■ ZEB(Zero Energy Building)
年間の一次エネルギー消費量の収支が概ねゼロになることをめざした建物。
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