なぜ、高岡には勢いがあるのか?
伝統産業の世界で「勢いがある」と評判の産地があります。富山県高岡市。全国に先駆けて文化庁が選定する、日本遺産にも選ばれるなど、注目をされるこの街で、職人の工房では何が起きているのか?そのヒミツを探ります。
伝統は守るものではなく攻めるもの
- 高岡の職人たちが、人々を魅了するその訳 -
富山県高岡市。今からおよそ400年前に、金属工芸や漆芸が盛んな工芸都市として栄えた城下町は、今も大小さまざまな工房で、新たなものづくりが行われています。
後継者不足や、モノが売れない時代など、伝統産業から聞こえる声は、必ずしもポジティブなものではありません。しかし、高岡の職人たちからは、そんな声を吹き飛ばす、勢いを感じます。
全国から新しいアイデアをもとめる「高岡クラフトコンペティション」、高岡の職人をテーマに撮影された、ローカルショートムービー「すず」、高岡市の作品が、京都市に次いで、全国で2番目に多く選定されたという、経産省主催の「The Wonder 500」など、その勢いを示す事例には限りがありません。
伝統は守るものではなく攻めるもの。そんな考えに基づき、100年後の伝統を作り上げようとする職人の姿勢が、勢いを生み出し、それでいて、気さくでオープンな姿に、人々は魅了されるのかも知れません。
今回の企画では、東京から取材に訪れたライターたちが、職人たちに魅了され、自費で高岡にもう一泊してしまう。ということがありました。みなさんも、職人の仕事を通じて、高岡の魅力を存分に感じてください。一度訪れたら、高岡のファンになってしまうため、時間に余裕を持ってご参加されることをオススメします。
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