builderscon 2017で発表しました。まずは、僕の発表を聞きに来られた皆様に御礼申し上げます。
登壇資料はこちらです。
OSS開発の基本中の基本的なところを60分かけて話をしました。
タイムテーブルも3日目の終盤でお昼すぎですしどうせ誰も来ないだろう、誰も来なかったら帰ろうと思ったのですが、蓋を開けてみたら結構な数のリスナーがいらっしゃったので、ちょっと安心しました。 正直申し上げまして、OSS開発って本当に難しいです。何をやっていいか分からないうえに知らないといけないことも多いからです。基本英語なのもハードルを上げてます。
基本中の基本を体系的に取り上げた発表や書籍も見当たらないので、最初にやるべきアクションを目一杯取り上げたつもりです。発表で一番言いたかったのは知見を習慣に組み込むことで、まずは自分も含めて他の人が何をやっているのかを具体的に提示したつもりです。だからアプリをダウンロードしたりなどして他人のソースコードやバグレポート追う、分からなくても毎日やる、ということを繰り返し述べました。 守破離の「守」の部分をなんとなくでいいので毎日続けることでそれなりのことはできる、ということを自分を例として提示したかったのです。
発表の本筋なところは資料をご覧いただくとして、発表以外で気になったことなどをつらつら書きます。
発表資料を作るときに気をつけたこと
- 変に炎上しないこと
- 参加費を払って聞く値打ちのある資料であること
過度に特定人物を持ち上げた内容にしないこと、著作権的に引っかからないようにすることはもちろん重要なのですが、もっと気をつけたのは2番めです。 buildersconの参加費は有料で、お金を払ってセッションを聞きに来ていただいているわけですから、あまりに稚拙な内容だと「金返せ」ってなるわけです。
今まではあんまり意識してなかったのですが、今回は参加費が安くないので、かなり気にしました。 主催者にSlackで事前にレビューをしてもらったのですが、特に上記2つの観点からレビューをしていただくようにお願いしました。
怖かった…お金を払う値打ちがあるかどうかを気にしまくって、ずっと家にこもってああでもないこうでもないと発表のリハーサルをしながら発表資料を直していたので、結果的に参加が最終日の昼からというお前何しに来たんだ状態となりました。このあたりはもう、ちょっとよく分からなくて、もうちょっと早めに参加しても良かったんじゃないかなという気持ちにはなります。
参加者も発表者も今後増えていくぶん、発表の事前レビューは今後必要になるのでは、と思うのですが、レビューの体制、リソースの問題はあると思うので、ちょっとよくわからないです。
反省点
- プロポーザルに引きづられすぎた
- 参加するのが遅かった
- ノベルティ
プロポーザルに「全然わからない、俺達は雰囲気で株をやっている」がパワーワードって書いちゃいましたけど、株で雰囲気もパワーワードもスラングなのでもうちょっと平易な言葉に出来なかったかなーとは思います。ハイコンテクストなワードは極力避けようって思っていたのに、反省してます。
前のほうにも書きましたが発表資料のクオリティを上げることに専念した結果カンファレンスの参加がほぼ終盤というわけのわからない状況になったので、クオリティを上げる作業は早めに見切りをつけてとっとと日吉に行くべきだったと思いました。
あとノベルティですが、僕個人としてはステッカーその他のノベルティが処分に困るからあんまり好きではなくて極力受け取らないようにしているのですが(しゃもじは受け取らなかったけど袋は受け取りました)、最終的にノベルティが余りまくっていたので、スタッフの方々には申し訳ないことをしたなと思いました。
あんまり人と話すの得意じゃない
僕は人と話すのがあんまり好きじゃないです。オープンかどうかを問わずネット上だと少しだけ饒舌になりますが、リアルだと喋らないし喋りたくないので、苦しい気持ちになります。 人によってはエンジニア同士だと喋れるけどそれ以外の人とは話しづらいっていう人もいるかもしれませんが、僕の場合は等しく人と話すのが苦手です。
特に懇親会的なイベントが極めて苦手です。ビールやチューハイなどお酒の味がするお酒が大嫌いなうえに人と話をするのが大変苦手なので、ネット上でゆるく技術のやりとりをできるならそのほうがいいかなって本当に思います。 課題は、どうやったらインタラクティブに英語でやり取りができるかですね。
60分トークは疲れた
5分10分のトークはいいんですけど、30分以上のセッションは喋り続けるだけで頭を使うので、セッション後は頭痛がひどかったです。これはもう慣れかもしれませんが、もっと頑張りたいと思います。
次のアクション
Slackのセッションは平易な英語で面白かったけど、やっぱり継続的に英語を聞いてコミュニケートする習慣をもっと取り入れていく必要があると感じました。