第139号 歩行車のSG基準を改正しました(スリム・軽量製品への対応) | 製品安全協会CPSA

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第139号 歩行車のSG基準を改正しました(スリム・軽量製品への対応)

歩行車のSG基準を改正しました。

 “より長く健康で生活したい” 高齢化が進む中、で、もっとも切実な願いです。

一口に高齢者と言っても、身体がどこまでどう動けるかは人によって様々です。したがって、製品側でそのような身体の状況に対応して、より動かしやすい、使いやすいものとしていくことが求められます。

 

このような観点で、SG基準の福祉用具品目のひとつである「歩行車」の基準を見直しました。

従来の製品は、どっしりとして大きなものが主体でしたが、最近は、健康状態の良い方々が使われるスリム・軽量で、比較的に背の高い製品が増えてきています。

 これには、

・腰が曲がっていない高齢者が増え、直立姿勢に近い状態で使用したい

・コンビニなどの狭い通路での取り回しが良いものが便利

というニーズがあります。

 

 このようなニーズに対応するとともに、事業者から異なる基準・規格が存在するため整合化を望む声があったことも踏まえて、現在のSG基準とISO/JIS規格との整合を進めることとなりました。主な改正点は次の2項目になります。

・安定性評価条件の見直し:従来は空荷で行っていた試験条件について、荷物が載せられるものは表示積載重量相当のおもりを載せた状態でハンドル部におもりによる負荷をかけた状態で前後左右方向の転倒安定性を評価する方法に改めました。

・背もたれ強度要求の追加:現在のSG基準には無かった背もたれ部についての強度を新たに追加しました。

 

歩行車の新SG基準は、11月に公開・受付開始の予定です。どうぞSGマーク付きの安全な歩行車をご利用ください。

あらためてホームページの「お知らせ」で告知させていただきます。

 

 

 

2024年度