グリーンランド | 公益社団法人日本雪氷学会
グリーンランド

グリーンランド氷河観測情報

北極域における沿岸環境の変化とその社会影響(ArCS IIプロジェクト)
目的:グリーンランドにおける氷河氷床変動の定量化とメカニズム解明.
調査地域:グリーンランド・カナック氷帽
メンバー:杉山慎,エヴゲニ・ポドリスキ,箕輪昌紘,日下稜,近藤研,渡邊果歩,今津拓郎,鵜飼真汰,佐藤健(北海道大学)
期間:2022年7月から8月
成果:グリーンランド北西部カナック氷帽において野外観測を実施した.2012年から実施する質量収支,流動速度のモニタリングを継続した他,GPS測量,氷レーダー探査,UAV測量,氷河流出河川での流量測定などを実施した.また,氷河が流入するフィヨルドでの係留系設置,北極域社会・伝統文化に関する調査,現地住民とのワークショップ開催などを行った.
問い合わせ先:北海道大学低温科学研究所 杉山慎 sugishin@lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート:大島トク・カナック村
グリーンランド北西部SIGMA-Aサイト及びカナック氷帽SIGMA-Bサイト周辺における気象・雪氷観測(ArCSIIプロジェクト)
目的:急変するグリーンランド北西部の気象・雪氷物理状態の現地観測.
調査地域:グリーンランド北西部カナック周辺氷床上及び氷帽上
メンバー:庭野匡思(気象研究所,国立極地研究所),青木輝夫(国立極地研究所),島田利元(宇宙航空研究開発機構),西村基志(国立極地研究所),鈴木拓海(千葉大学),梶川友貴(筑波大学)
期間:2022年6月から7月
成果:ナック氷帽上SIGMA-Bサイトに設置している自動気象観測装置の更新,及び現地での気象・雪氷物理・雪氷化学・雪氷微生物観測を実施した.また,カナック村に新しい自動気象観測装置を設置した.
問い合わせ先:気象研究所 庭野匡思 mniwano@mri-jma.go.jp
現地カウンターパート:なし
北極域における沿岸環境の変化とその社会影響(ArCS IIプロジェクト)
目  的: グリーンランドにおける氷河氷床変動の定量化とメカニズム解明.
調査地域: グリーンランド・カナック氷帽
メンバー: Andrea Gierisch(DMI: デンマーク気象研究所),カナック村協力者数名
期間: 2021年7月から8月
成果: グリーンランド北西部カナック氷帽において,2012年から継続するモニタリング観測を実施した.COVID-2019の影響を受けて日本人研究者の渡航がかなわず,現地に出向いたデンマーク気象研究所の研究者に測定とメンテナンスを依頼した.村人の協力も得て観測作業を行った結果,年間質量収支,流動速度,気象に関するデータを取得した.
問い合わせ先:
北海道大学低温科学研究所 杉山慎 sugishin@lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート:
Andrea Gierisch・DMI(デンマーク気象研究所)
北極域における沿岸環境の変化とその社会影響(ArCS IIプロジェクト)
目的: グリーンランドにおける氷河氷床変動の定量化とメカニズム解明.
調査地域: グリーンランド・カナック氷帽
メンバー: Kirsty Langley(Asiaq: グリーンランド調査所), カナック村協力者数名
期間: 2020年6月から10月
成果: グリーンランド北西部カナック氷帽において,2012年から継続するモニタリング観測を実施した.COVID-2019の影響を受けて日本からの渡航が困難となり,グリーンランド・ヌークの研究機関Asiaqの研究者に測定とメンテナンスを依頼した.村人の協力も得て複数回の観測と作業を行なった結果,年間質量収支,流動速度,気象に関するデータを取得した.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 杉山慎 sugishin@lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート: Kirsty Langley (Asiaq: グリーンランド調査所)
Q19及びQ19 summer
目的:春に実施するQ19では,近年のグリーンランド氷床表面質量収支減少のホットスポットとなっているQ-Transectにおいて,最新の気象・雪氷状況の実態把握を行う.Q19 summerでは,Q19のフォローアップ観測を行う.
調査地域: グリーンランド南部,Qagssimiut Lobe(Q-transect)
メンバー: Jason E. Box (Geological Survey of Denmark and Greenland),庭野匡思(気象研究所), Caspar Haarlov, Lars Ostenfeld (Lars Ostenfeld Film),Maurice Van Tiggelen (The Institute for Marine and Atmospheric research Utrecht, The Utrecht University),Maxence Menthon (Université Claude Bernard Lyon 1)
期間: (Q19) 2019年4月14日~4月25日,(Q19 summer) 2019年8月30日~31日
成果: Q19では,Q-Transectを移動しながら,気象・雪氷に関して,GEUSの観測サイトにおける表面質量収支観測,表面積雪の比表面積・密度プロファイル測定,PROMICE AWSのメンテナンスを行った.Q19 summerでは,Q-Transectを移動しながら,雪氷に関してGEUSの観測サイトにおける表面質量収支観測を行った.また,Air Greenland 機内誌 Suluk 2020年第1号にて,観測の様子を紹介予定であり,その他成果発表準備中である.
問い合わせ先: 気象庁気象研究所気候研究部 庭野匡思 mniwano@mri-jma.go.jp
現地カウンターパート: Jason E. Box (Geological Survey of Denmark and Greenland)
グリーンランド北西部カナックにおける氷河氷床と海洋の観測(ArCSプロジェクト)
目的: グリーンランドにおける氷河氷床・海洋相互作用の解明.
調査地域: グリーンランド・カナック・ボードイン氷河,カナック氷帽,周辺フィヨルド
メンバー: 杉山慎,Evgeny Podolskiy,漢那直也,安藤卓人,浅地泉,Yefan Wang,近藤研,櫻木雄太(北海道大学),渡邊達也,三浦竜(北見工業大学),Eef van Dongen, Andreas Bauder,Fabian Lindner(スイス連邦工科大学),Joachim Wassermann (ミュンヘン大学)
期間: 2019年6月26日~8月28日
成果: グリーンランド北西部カナック周辺において,カナック氷帽,ボードイン氷河,フィヨルド,地滑り災害の調査を実施した.ボードイン氷河ではスイス連邦工科大学と共同で,氷河流動とカービングに関わる観測を実施した.ボードインフィヨルドおよびイングレフィールドフィヨルドでは,CTD観測,海水サンプリング,海底地震計・音響観測,係留系の回収,海洋生物の調査を実施した.カナック氷帽では,質量収支と流動のモニタリングの他,流出河川にて流量観測を行った.またカナックおよびケケッタ村にて村民とのワークショップを開催した.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 杉山慎 sugishin@lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート: 大島トク
グリーンランドEGRIP(East Greenland Ice Core Project)における氷床コアの掘削及び現場解析
目的: グリーンランドにおける氷床流動メカニズムと過去の気候変動解明.
調査地域: グリーンランド氷床北東部
メンバー: 川村賢二,永塚尚子(国立極地研究所),猿谷友孝(長岡技術科学大学),宮原盛厚((株)アノウィ)
期間: 2019年5月30日~8月7日
成果: EGRIP地点において氷床コアの掘削と現場解析に参加した.また,氷床表面積雪の採取を行った.掘削は深度2122 mに達した.
問い合わせ先: 国立極地研究所 東久美子 kumiko@nipr.ac.jp
現地カウンターパート: Dorthe Dahl-Jensen(University of Copenhagen)
グリーンランド北西部カナックにおける氷河氷床と海洋の観測(ArCSプロジェクト)
目的: グリーンランドにおける氷河氷床・海洋相互作用の解明.
調査地域: グリーンランド・カナックおよびシオラパルク,カナック氷帽,周辺フィヨルド
メンバー: 杉山慎,漢那直也,榊原大貴,安藤卓人,浅地泉,近藤研,藤支良貴(北海道大学),山崎新太郎,渡邊達也(北見工業大学)
期間: 2018年7月1日~8月22日
成果: グリーンランド北西部カナック周辺において,氷帽,フィヨルド,地滑り災害の調査を実施した.ボードインフィヨルドおよびイングレフィールドフィヨルドにて測深,CTD観測,海水サンプリング,係留系の設置と回収,海洋生物の調査を実施した.カナック氷帽では,質量収支と流動のモニタリングの他,流出河川にて流量観測を行った.またカナックおよびケケッタ村にて村民とのワークショップを開催した.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 杉山慎 sugishin@lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート: 大島トク
グリーンランドEGRIP GCOM-C/SGLI検証観測
目的: 2017年12月に打ち上げられた日本の地球温暖化(気候)観測衛星GCOM-C/SGLIの地上検証・校正観測を実施する.
調査地域: グリーンランド氷床北東部積雪域(EGRIP),グリーンランド中西部ラッセル氷河周辺
メンバー: 的場澄人(北海道大学),庭野匡思(気象研究所),島田利元(宇宙航空研究開発機構),青木輝夫(岡山大学),永塚尚子(国立極地研究所),鬼沢あゆみ(首都大学東京/千葉大学),鈴木拓海(千葉大学)
期間: 2018年6月25日~8月2日
成果: グリーンランド氷床上EGRIPにおいて,積雪面の分光放射観測,積雪断面観測,積雪粒径の空間分布観測,積雪不純物化学成分分析のためのサンプリング等を実施した.その後,グリーンランド中西部のラッセル氷河周辺において分光放射観測,氷河堆積物サンプリング,微生物観測等を実施した.
問い合わせ先: 岡山大学大学院自然科学研究科 青木輝夫 teaoki@okayama-u.ac.jp
現地カウンターパート: なし

目的: グリーンランドEGRIP(East Greenland Ice Core Project)における氷床コアの掘削及び現場解析
調査地域: グリーンランドにおける氷床流動メカニズムと過去の気候変動解明.
メンバー: 大藪幾美(国立極地研究所),古崎睦(旭川高専),猿谷友孝(長岡技術科学大学),宮原盛厚((株)アノウィ),セルジオ・ファリア(バスク気候変動センター)
期間: 2018年6月7日~8月9日
成果: EGRIP地点において氷床コアの掘削と現場解析に参加した.掘削深度は約1,750 mに達した.
問い合わせ先: 国立極地研究所 東久美子 kumiko@nipr.ac.jp
現地カウンターパート: Dorthe Dahl-Jensen(University of Copenhagen)
SIGMA-Traverse 2018
目的: 北西グリーンランド氷床上における雪氷表面物理状態の広域実態把握.
調査地域: グリーンランド北西部,シオラパルクからSIGMAサイトにかけての氷床上
メンバー: 庭野匡思(気象研究所),山崎哲秀((一社)アバンナット北極プロジェクト),山口悟(防災科学技術研究所)
期間: 2018年4月6日~4月18日
成果: シオラパルクを起点にして犬ぞりで氷床に上がり,SIGMA-Aサイトを往復した.その道中において,積雪物理観測を実施し,積雪の比表面積・密度・温度・雪質・硬度等のプロファイルデータを取得した.(参考文献)庭野匡思,山崎哲秀,山口 悟(2018): 北極犬橇観測行2018, 雪氷, 80(6) .
問い合わせ先: 気象庁気象研究所気候研究部 庭野匡思 mniwano@mri-jma.go.jp
現地カウンターパート: なし
グリーンランド北西部カナックにおける氷河氷床と海洋の観測(ArCSプロジェクト)
目的: グリーンランドにおける氷河氷床・海洋相互作用の解明
調査地域: グリーンランド・カナック・ボードイン氷河,カナック氷帽,周辺フィヨルド
メンバー: 杉山慎,Evgeny Podolskiy,漢那直也,榊原大貴,福本俊吾,深町康,野村大樹(北海道大学),山崎新太郎(北見工業大学),林直孝(カルガリ大学),Martin Funk,Yvo Weidmann,Guillaume Jouvet,Andrea Walter,Marin Kneib,Lukas Preiswerk(スイス連邦工科大学)
期間: 2017年7月5日~8月4日
成果: グリーンランド北西部カナック周辺において,カービング氷河,氷帽,フィヨルドの調査を実施した.ボードイン氷河の末端付近では,スイス連邦工科大学との共同で,流動速度測定,氷厚探査,地震波観測,プルーム観測,地上レーダー測定,無人航空機測量などを実施した.またボードインフィヨルドにて測深,CTD観測,海水サンプリング,係留系の設置と回収,海洋生物の調査を実施した.カナック氷帽では,質量収支と流動のモニタリングの他,流出河川にて流量観測を行った.またカナックおよびシオラパルク村にて人文社会科学分野での調査を実施した他,カナック村民とのワークショップを開催した.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 杉山慎 sugishin@lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート: 大島トク・カナック村民
グリーンランド氷床北西部暗色域調査
目的: グリーンランド氷床北西部の氷河において氷河上の雪氷微生物の調査,表層アイスコア掘削,ドローンによる空撮を定期的に行い,氷河の暗色化とこれら微生物の繁殖との関係を時空間的に明らかにする.
調査地域: グリーンランド氷床北西部カナック地域カナック氷河,カンゲルサック地域ラッセル氷河
メンバー: 竹内望,渡辺茜,石渡晃起(千葉大学),大沼友貴彦(東京大学)
期間: 2017年6月21日~8月8日
成果: カナック・ラッセル両氷河の裸氷および積雪表面で各種分析用サンプルの採取を行った.カナック氷河の消耗域ではアイスコアの表層掘削,ドローンによる氷河暗色面の空撮も実施し,氷河暗色域のアイスコアサンプルの採取および空撮画像の撮影に成功した.各サンプルの分析用途は,雪氷藻類群集の構造,クロロフィル量,化学成分濃度,ダスト重量,氷体内ダスト濃度,氷体内水同位体比である.サンプル採取面では氷河表面のアルベド測定も実施した.
問い合わせ先: 千葉大学大学院理学研究科 竹内望 ntakeuch@faculty.chiba-u.jp
現地カウンターパート: なし
グリーンランド北西部カナック氷帽における雪氷・気象観測(SIGMA-2,ArCS,気象研合同プロジェクト)
目的: グリーンランド周辺氷河の表面質量収支と表面融解過程の解明
調査地域: グリーンランド氷床北西部カナック氷帽
メンバー: 青木輝夫(岡山大学),的場澄人,飯塚芳徳,黒﨑豊,羽月稜(北海道大学),庭野匡思,谷川朋範,大島長(気象研究所),山崎哲秀((一社)アバンナット北極プロジェクト/(一社)北極観測支援機構)
期間: 2017年6月7日~7月5日
成果: カナック氷帽の標高944 m地点に2012年に設定したSIGMA-B観測サイトに設置された自動気象観測装置のメンテナンスを行った.カナック氷河流線上において積雪観測,積雪試料採取,大気降下物採取を行った.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 的場澄人 matoba@pop.lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート: なし
グリーンランド北西部SIGMA-Aサイトにおける雪氷・気象観測(SIGMA-2,ArCS,気象研合同プロジェクト)
目的: グリーンランド氷床表面の暗色化と表面融解過程の解明
調査地域: グリーンランド氷床北西部
メンバー: 的場澄人,飯塚芳徳,黒﨑豊(北海道大学),庭野匡思,谷川朋範(気象研究所),山崎哲秀((一社)アバンナット北極プロジェクト/(一社)北極観測支援機構)
期間: 2017年5月22日~6月6日
成果: 2012年に設置したSIGMA-A観測サイトにおいて雪氷・気象観測を行った.自動気象観測装置のポールを1 m伸張した.60 mの雪氷コアの採取に成功し,冷凍で日本に輸送した.降積雪の観測と試料の採取,雪氷面に関する気象・光学観測を行った.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 的場澄人 matoba@pop.lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート: なし
グリーンランドEGRIP(East Greenland Ice Core Project)における掘削及び観測
目的: グリーンランドにおける氷床流動メカニズムと過去の気候変動解明
調査地域: グリーンランド氷床北東部
メンバー: 川村賢二,平林幹啓,中澤文男,繁山航,東久美子(国立極地研究所),本間智之(長岡技術科学大学),宮原盛厚((株)アノウィ)
期間: 2017年4月24日~8月24日
成果: EGRIP地点において氷床コアの掘削と現場解析に参加した.掘削孔のケーシングを実施し,液封液を注入後,深層掘削を行った.掘削深度は約900 mに達した.また,EGRIPにおいてエアロゾル,降雪,飛雪の採取を行うととともに3箇所でピット観測を行い,ピットからサンプルを採取した.これらのサンプルは冷凍で日本に輸送した.
問い合わせ先: 国立極地研究所 東久美子 kumiko@nipr.ac.jp
現地カウンターパート: Dorthe Dahl-Jensen(University of Copenhagen)
グリーンランド北西部カナックにおける氷河氷床と海洋の観測(ArCSプロジェクト)
目的: グリーンランドにおける氷河氷床・海洋相互作用の解明.
調査地域: グリーンランド氷床北西部カナック地域ボードイン氷河,カナック氷帽,グリーンランド氷床
メンバー: 杉山慎,Evgeniy Podolskiy,漢那直也,榊原大貴,大橋良彦,浅地泉,深町康,西沢文吾,高橋美野梨(北海道大学),山崎慎太郎(北見工業大学),Henry Stewart(放送大学),Martin Funk,Yvo Weidmann,Julien Seguinot,Guillaume Jouvet(スイス連邦工科大学),Riccardo Genco(フィレンツェ大学)
期間: 2016年6月29日〜8月3日
成果: グリーンランド北西部カナック周辺において,カービング氷河,氷帽,フィヨルドの調査を実施した.ボードイン氷河の末端付近では,スイス連邦工科大学およびフィレンツェ大学との共同で,地震波,インフラサウンド,GPS,地上レーダー,氷レーダー,無人航空機測量などを駆使して,氷河地震,カービング,流動速度,氷厚などの観測を実施した.またボードインフィヨルドにて測深,CTD観測,海水サンプリング,海洋生物と海鳥の調査を実施した.カナック氷帽では,質量収支,流動,表面標高の継続的な観測を行った.またカナック村で村民との意見交換会を行い,人文社会科学分野での調査を実施した.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 杉山 慎 〒060-0819 札幌市北区北19条西8丁目 Tel:011-706-7441 E-mail: sugishin@lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート: 大島トク・カナック村民
グリーンランドEGRIP(East Greenland Ice Core Project)における積雪ピット観測
目的: グリーンランドにおける氷床流動メカニズムと過去の気候変動解明のため,North East Greenland Ice Stream上流部のアイスコア掘削予定地点で積雪ピット観測を実施する.
調査地域: グリーンランド氷床北東部
メンバー: 中澤文男,永塚尚子(国立極地研究所)
期間: 2016年6月23日〜7月21日
成果: 来年度から行われるアイスコア分析に関連する予備調査として,アイスコア掘削地点周辺において表面から約 4 m の深さまで詳細な積雪ピット観測を行った.ピットでは断面の層位を観察した後,雪温および密度を観測した.また,化学成分分析および微粒子分析用のサンプルを深度3 cmごとに採取した.現在サンプル分析中である.
問い合わせ先: 国立極地研究所 東 久美子 〒190-8518 東京都立川市緑町10-3 Tel:042-512-0674, FAX:042-528-3497 E-mail: kumiko@nipr.ac.jp
現地カウンターパート:  Dorthe Dahl-Jensen    University of Copenhagen    E-mail: ddj@gfy.ku.dk
北極域における積雪汚染及び雪氷微生物が急激な温暖化に及ぼす影響評価に関する研究(SIGMA)
目的: 北極圏における近年の急激な雪氷の融解を多くの気候モデルが再現できていない.その原因として挙げられる黒色炭素等光吸収性エアロゾルによる積雪汚染と雪氷微生物による雪氷面アルベド低下の実態を明らかにする.
調査地域: グリーンランド氷床北西部カナック地域カナック氷帽
メンバー: 青木輝夫,庭野匡思(気象研究所),的場澄人(北海道大学)
期間: 2015年7月21日〜28日
成果: カナック氷帽SIGMA-Bサイト(標高944m)においてAWSのメンテナンスと、氷帽 上において積雪採取とスペクトル観測を行った.また,カナックにおいて全天カメラの撤収等を行った.現在,現地での気象観測データ(AWS)を日本で受信している.
問い合わせ先: 気象研究所 物理気象研究部 青木輝夫,庭野匡思  〒305-0052茨城県つくば市長峰1-1  Tel: 029-853-8716  E-mail:teaoki@mri-jma.go.jp, mniwano@ mri-jma.go.jp
現地カウンターパート: なし
グリーンランド北西部カナック地域における氷床と氷帽の観測(GRENEプロジェクト)
目的: グリーンランドにおける氷質量損失とそのメカニズム解明.
調査地域: グリーンランド氷床北西部カナック地域ボードイン氷河,カナック氷帽,グリーンランド氷床
メンバー: 杉山 慎,Evgeniy Podolskiy,箕輪昌紘(北海道大学),津滝 俊(国立極地研究所,北海道大学),Martin Funk,Yvo Weidmann,Julien Seguinot,Guillaume Jouvet(スイス連邦工科大学),Riccardo Genco,Gianfranco Lombardi(フィレンツェ大学)
期間: 2015年7月1日〜8月5日
成果: グリーンランド北西部カナック周辺において, 氷床および氷帽の調査を実施した.ボードイン氷河の末端付近では,スイス連邦工科大学およびフィレンツェ大学との共同で,地震波,インフラサウンド,流動速度,津波,カービングの観測,無人航空機測量などを実施した.またサン氷河およびカナック周辺のフィヨルドにて測深,CTD観測,海水サンプリングを実施した.カナック氷帽では,質量収支,流動,表面標高の継続的な観測を行った.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 杉山 慎 〒060-0819 札幌市北区北19条西8丁目 Tel:011-706-7441 E-mail: sugishin@lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート: なし
グリーンランド南東ドーム浅層掘削
目的: 涵養量が大きいグリーンランド氷床南東部にて浅層アイスコア掘削を主とした雪 氷および気象観測を行い,過去数十年間の気候・環境復元を行う.
調査地域: グリーンランド氷床南東部
メンバー: 飯塚芳徳,的場澄人,大藪幾美,門田 萌(北海道大学),山崎哲秀(地球工学,アバンナット)
期間: 2015年5月6日〜6月6日
成果: グリーンランド氷床(北緯67度11分,西経36度22分,標高3170m地点)におい て,90m深のアイスコア掘削に成功した.雪氷および気象観測を行い,一部の試料 から化学分析用の試料を調製した.アイスコアは冷凍で日本まで輸送した.観測・掘削全般に関してはBGR (Iizuka et al., 2016), 積雪化学解析に関してはPolar Science (Oyabu et al., 2016)誌上に成果を公表した.
問い合わせ先: 飯塚芳徳  北海道大学低温科学研究所  〒060−0819札幌市北区北19条西8丁目  Tel: 011-706-7351 E-mail: iizuka@lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート: なし
グリーンランド北西部カナック地域における氷床と氷帽の観測
目的: グリーンランドにおける氷質量損失とそのメカニズム解明.
調査地域: グリーンランド氷床北西部カナック地域ボードイン氷河,カナック氷帽
メンバー: 杉山慎,澤柿教伸,榊原大貴,斉藤潤,片山直紀(北海道大学),津滝俊(国立極地研究所,北海道大学)Martin Funk,Andreas Bauder,Cornelius Senn, Thomas Wyder(スイス連邦工科大学)
期間: 2014年6月25日〜8月9日
成果: グリーンランド北西部カナック周辺において,氷床および氷帽の調査を実施した.ボードイン氷河では,スイス連邦工科大学との共同でカービング端から約2kmの地点で熱水掘削を行い,3本の全層掘削に成功した.掘削孔に水圧,氷温,傾斜センサを設置した他,氷河上で流動速度,氷厚,表面標高,融解速度を測定した.また氷河前のボードイン・フィヨルドにて測深,CTD観測,海水サンプリングを実施した.カナック氷帽では,2012年以来継続している質量収支,流動,表面標高の測定を行った.また氷帽から溢流する氷河前縁の海底地形をサイドスキャンソナーで探査した.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 杉山慎 〒060-0819 札幌市北区北19条西8丁目 Tel:011-706-7441 E-mail: sugishin (at) lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート:
北極域における積雪汚染及び雪氷微生物が急激な温暖化に及ぼす影響評価に関する研究(SIGMA)
目的: 北極圏における近年の急激な雪氷の融解を多くの気候モデルが再現できていない.その原因として挙げられる黒色炭素等光吸収性エアロゾルによる積雪汚染と雪氷微生物による雪氷面アルベド低下の実態を明らかにする.
調査地域: グリーンランド氷床北西部カナック地域カナック氷帽
メンバー: 青木輝夫,庭野匡思(気象研究所),藤田耕史(名古屋大学),的場澄人(北海道大学),谷川朋範(宇宙航空研究開発機構)
期間: 2014年5月28日〜6月21日
成果: グリーンランド氷床北西部のSIGMA-Aサイト(標高1,490m)において1週間の観測キャンプを行い,自動気象観測装置(AWS)のメンテナンス,積雪の観測と採取,フィルンコア採取,近赤外線カメラ測定,波長別アルベド測定等を実施した.その後,カナック氷帽SIGMA-Bサイト(標高944m)においてAWSのメンテナンスを行った.また,カナックにおいて全天カメラのメンテナンス等を行った.現在,現地での気象観測データ(AWS,全天カメラ)を日本で受信している.
問い合わせ先: 気象研究所 物理気象研究部 青木輝夫 〒305-0052茨城県つくば市長峰1-1 Tel: 029-853-8716 E-mail:teaoki (at) mri-jma.go.jp
現地カウンターパート: Svend Eric Ascanius Danish Meteorological Institute Geophysical Observatory Qaanaaq, PO. Box 91,DK-3971 Qaanaaq,Greenland (カナックの全天カメラ設置に関して)
グリーンランド氷床北西部雪氷生物調査
目的: グリーンランド氷床北西部カナック氷河において氷河上の雪氷微生物の調査を行い,これらの微生物に関連する氷河上の汚れ物質とアルベドの関連性を明らかにする.さらに,近年のグリーンランド氷床の融解との関連性を明らかにする.
調査地域: グリーンランド氷床北西部カナック地域カナック氷河,チューレ地域,カンゲルサック地域ラッセル氷河
メンバー: 竹内望,大沼友貴彦,田中聡太(千葉大学),永塚尚子(国立極地研究所)
期間: 2014年5月28日〜8月13日
成果: カナック氷河,およびチューレ周辺氷床,カンゲルサック地域ラッセル氷河において,微生物サンプリング,クリオコナイトホールの計測,アルベドの測定を行った.特に微生物の繁殖を積雪アルベド物理モデルに適用するための定期観測を実施した.
問い合わせ先: 千葉大学大学院理学研究科 竹内望 〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1-33 Tel: 043-290-2843 E-mail: ntakeuchi (at) faculty.chiba-u.jp
現地カウンターパート:
グリーンランド氷床北西部SIGMA-D浅層掘削
目的: 現場観測データが少ないグリーンランド氷床北西部にて浅層アイスコア掘削を主とした雪氷および気象観測を行い,過去数百年間の気候・環境復元を行う(SIGMAプロジェクトとGRENE北極事業の共同観測).
調査地域: グリーンランド氷床北西部
メンバー: 本山秀明(国立極地研究所),的場澄人(北海道大学),藤田耕史(名古屋大学),山崎哲秀(地球工学,アバンナット),大沼友貴彦(千葉大学),箕輪昌紘(北海道大学),小室悠紀(山形大学)
期間: 2014年4月27日〜6月3日
成果: グリーンランド氷床(北緯77度38分,西経59度7分,標高2100m地点)において,225mのアイスコア掘削に成功した.アイスコアの密度測定,層位観察,近赤外写真解析をし,一部の試料から化学分析用の試料を調製した.鉛直方向半分のアイスコアは冷凍で日本まで輸送した.また,掘削地点近傍において,自動気象観測器(AWS)を設置した.現在,AWSで測定された観測値は,国立極地研究所の北極域データアーカイブにて公開されている.掘削地点の流動場を明らかにするために,氷床表面形態および掘削地点周辺の流動速度の測定を行った.その結果,掘削地点は西北西の方向に年間2.4m流動していることが明らかになった.
問い合わせ先: 国立極地研究所 本山秀明 〒190-8518 東京都立川市緑町10-3 Tel: 042-512-0680 E-mail: motoyama (at) nipr.ac.jp
現地カウンターパート:
北極域における積雪汚染及び雪氷微生物が急激な温暖化に及ぼす影響評価に関する研究(SIGMA)
目的: 北極圏における近年の急激な雪氷の融解を多くの気候モデルが再現できていない.その原因として挙げられる黒色炭素等光吸収性エアロゾルによる積雪汚染と雪氷微生物による雪氷面アルベド低下の実態を明らかにする.
調査地域: グリーンランド氷床北西部,カナック氷帽,カナック地域
メンバー: 青木輝夫,庭野匡思(気象研究所),的場澄人,對馬あかね(北海道大学),谷川朋範(宇宙航空研究開発機構),山崎哲秀(地球工学,アバンナット)
期間: 2013年7月13日〜8月11日
成果: グリーンランド氷床北西部のSIGMA-Aサイト(標高1,490m)において1週間の観測キャンプを行い,自動気象観測装置(AWS)のメンテナンス,積雪の観測と採取,フィルンコア採取,近赤外線カメラ測定,波長別アルベド測定等を実施した.その後,カナック氷帽SIGMA-Bサイト(標高944m)においてAWSのメンテナンス,波長別アルベド測定等を行った.また,カナックにおいて全天カメラのメンテナンス等を行った.現在,現地での気象観測データ(AWS、全天カメラ)を日本で受信している.
問い合わせ先: 気象研究所 物理気象研究部 青木輝夫 〒305-0052茨城県つくば市長峰1-1 Tel: 029-853-8716 E-mail: teaoki (at) mri-jma.go.jp
現地カウンターパート: デンマーク気象研究所, Svend Eric Ascanius Geophysical Observatory Qaanaaq, PO. Box 91,DK-3971 Qaanaaq,Greenland (カナックの全天カメラ設置に関して)
グリーンランド北西部カナック地域における氷床と氷帽の観測
目的: グリーンランドにおける氷質量損失とそのメカニズムを解明する.
調査地域: グリーンランド北西部カナック地域ボードイン氷河,カナック氷帽,グリーンランド氷床
メンバー: 杉山 慎,澤柿教伸,榊原大貴,丸山未妃呂,的場澄人,對馬あかね(北海道大学),津滝俊(国立極地研究所,北海道大学),山崎哲秀(地球工学)
期間: 2013年6月27日〜8月7日
成果: グリーンランド北西部カナック周辺において,氷床および氷帽の調査を実施した.氷床から海にカービングするボードイン氷河では,流動速度,氷厚,表面標高,融解速度を測定した他,カービング端のインターバル撮影,気象観測などを行った.また氷河前の海洋にて測深と,水温,流速の測定,および海水サンプリングを実施している.カナック氷帽では,2012年に引き続いて質量収支,流動,表面標高の測定を行った.さらにヘリコプターを使って,氷床内陸での積雪調査を行った他,氷帽,溢流氷河上に設置した質量収支測定用のステークを再測した.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 杉山 慎 〒060-0819 札幌市北区北19条西8丁目 Tel: 011-706-7441 E-mail: sugishin (at) lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート:
グリーンランド氷床北西部雪氷生物調査
目的: グリーンランド北西部カナック氷河において氷河上の雪氷微生物の調査を行い,これらの微生物に関連する氷河上の汚れ物質とアルベドの関連性を明らかにする.さらに,近年のグリーンランド氷床の融解との関連性を明らかにする.
調査地域: デンマーク領グリーンランド氷床カナック地域カナック氷河,カンゲルサック地域ラッセル氷河
メンバー: 竹内 望,大沼友貴彦(千葉大学),植竹 淳,永塚尚子(国立極地研究所)
期間: 2013年6月27日〜8月7日
成果: カナック氷河,および周辺氷河表面の微生物サンプリング,クリオコナイトホールの計測,アルベドの測定を行った.特に微生物の繁殖を積雪アルベド物理モデルに適用するための定期観測を実施した.カナック地域についてはヘリコプターを使った広域調査を行い,雪氷微生物,および汚れ物質の空間分布とその特性の違いを明らかにした.
問い合わせ先: 千葉大学大学院理学研究科 竹内 望 〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1-33 E-mail: ntakeuchi (at) faculty.chiba-u.jp
現地カウンターパート:
グリーンランドNEEM(North Greenland Eemian ice drilling)におけるピット観測及びエアロゾル観測
目的: グリーンランドにおいて最終間氷期まで遡る気候・環境変動を解明するため, NEEM地点で深層氷床コア掘削が実施された.深層氷床コアのデータの解釈のため,現在のエアロゾルに関する情報を得る.
調査地域: グリーンランド氷床NEEM (77.45°N, 51.06°W)
メンバー: 平林幹啓(極地研),佐藤和秀(長岡高専)
期間: 2012年6月中旬~8月中旬
成果: ピット観測,降雪観測を実施し,降雪とピットのサンプルを採取した.また,気象観測装置とエアサンプラーを設置し,気象データの取得とエアロゾル採取を行なった.
問い合わせ先: 東久美子 国立極地研究所 〒190-8518 東京都立川市緑町10-3 Tel: 042-512-0674 Fax: 042-528-3497 E-mail: kumiko (at) nipr.ac.jp
現地カウンターパート: Dorthe Dahl-Jensen University of Copenhagen E-mail: ddj (at) gfy.ku.dk
グリーンランド北西部カナック地域における氷床と氷帽の観測
目的: グリーンランドにおける氷質量損失とそのメカニズムを解明する.
調査地域: グリーンランド・カナック・カナック氷帽とグリーンランド氷床
メンバー: 杉山 慎,的場澄人,榊原大貴、松野 智(北海道大学),山口 悟(防災科学技術研究所)
期間: 2012年7月16日〜7月31日
成果: グリーンランド北西部に位置するカナック地域において,氷床および氷帽の調査を実施した.カナック氷帽においては,質量収支,流動,氷厚,表面標高の測定を行い,近年の質量損失に関するデータを得た.またヘリコプターを使って,氷床,氷帽,溢流氷河上に質量収支測定用のステークを設置するとともに,翌年の観測に向けてカービング氷河の偵察を行った.
問い合わせ先: 北海道大学低温科学研究所 杉山 慎 〒060-0819 札幌市北区北19条西8丁目 Tel: 011-706-7441 E-mail: sugishin (at) lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート:
グリーンランド氷床カナーク氷河およびラッセル氷河雪氷生物調査
目的: グリーンランド氷床北部カナーク氷河,および南部ラッセル氷河において氷河上の雪氷微生物の調査を行い,これらの微生物に関連する氷河上の汚れ物質とアルベドの関連性を明らかにする.さらに,近年のグリーンランド氷床の融解との関連性を明らかにする.
調査地域: デンマーク領グリーンランド氷床カナック地域(カナック氷河),カンゲルサック地域(ラッセル氷河)
メンバー: 竹内 望・永塚尚子・島田利元(千葉大),植竹 淳(新領域融合研究センター/極地研)
期間: 2012年7月9日〜8月8日
成果: カナーク氷河,およびラッセル氷河表面の微生物サンプリング,クリオコナイトホールの計測,アルベドの測定を行った.カナーク地域についてはヘリコプターを使った広域調査を行い,雪氷微生物,および汚れ物質の空間分布とその特性の違いが氷 河上のアルベドに及ぼす影響を明らかにした.
問い合わせ先: 千葉大学大学院理学研究科 竹内 望 〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1-33 E-mail: ntakeuchi (at) faculty.chiba-u.jp
現地カウンターパート:
北極域における積雪汚染及び雪氷微生物が急激な温暖化に及ぼす影響評価に関する研究(SIGMA)
目的: 北極圏における近年の急激な雪氷の融解を多くの気候モデルが再現できていない原因として挙げられる黒色炭素等光吸収性エアロゾルによる積雪汚染と雪氷微生物による雪氷面アルベド低下の実体を明らかにする.
調査地域: グリーンランド氷床北西部,カナック氷帽,カナック
メンバー: 青木輝夫,庭野匡思(気象研),的場澄人(北大低温研),山口悟(防災科研),谷川朋範(JAXA),山崎哲秀(地球工学,アバンナット)
期間: 2012年6月6日〜7月25日
成果: グリーンランド氷床北西部,標高1500m地点において3週間の観測キャンプを行い,自動気象観測装置(AWS)の設置,積雪観測・採取,フィルンコア採取,近赤外線カメラ測定,波長別アルベド測定,全天カメラによる雲量観測を行った.カナック氷帽の標高800m地点において,AWSの設置,波長別アルベド測定を行った.カナックにおいて観測拠点の設営,全天気象カメラの設置を行った.現在,現地での気象観測データを日本で受信している.
問い合わせ先: 気象研究所 物理気象研究部 青木輝夫 〒305-0052茨城県つくば市長峰1-1 Tel: 029-853-8716 E-mail: teaoki (at) mri-jma.go.jp
現地カウンターパート: デンマーク気象研究所(カナックの全天カメラ設置に関して)
グリーンランドNEEM(North Greenland Eemian ice drilling)におけるピット観測及びエアロゾル観測
目的: グリーンランドにおいて最終間氷期まで遡る気候・環境変動を解明するため,NEEM地点で深層氷床コア掘削が実施された.深層氷床コアのデータの解釈のため,現在のエアロゾルに関する情報を得る.
調査地域: グリーンランド氷床NEEM (77.45°N, 51.06°W)
メンバー: 東久美子・平林幹啓(極地研)
期間: 2011年7月上旬~7月下旬
成果: ピット観測を実施し,深さ5mまでのサンプルを採取した.また,エアサンプラーを設置し,エアロゾルを採取した.
問い合わせ先: 東久美子 国立極地研究所 〒190-8518 東京都立川市緑町10-3 Tel: 042-512-0674 Fax: 042-528-3497 E-mail: kumiko (at) nipr.ac.jp
現地カウンターパート: Dorthe Dahl-Jensen University of Copenhagen E-mail: ddj (at) gfy.ku.dk
グリーンランドNEEM(North Greenland Eemian ice drilling)における氷床深層コア掘削およびピット観測
目的: 北半球において最終間氷期全体をカバーする氷床コアを掘削し,最終間氷期までの気候・環境変動を解明する.
調査地域: グリーンランド氷床NEEM (77.45°N, 51.06°W)
メンバー: 東久美子・川村賢二(極地研),植竹 淳(新領域融合研究センター/極地研),佐藤基之(長岡技科大)
期間: 2010年5月上旬~8月下旬
成果: 岩盤付近(2537m)までの氷床コア掘削、及びコア現場解析を実施した.また,コア自動融解分析装置によって採取したサンプルの配分を受けた.このサンプルは,イオンと微生物の分析を実施する予定である.この他,ピット観測を実施し,サンプルを採取した.ピットのサンプルは,水の安定同位体,イオン,ダスト,微生物等の分析を実施する予定である.
問い合わせ先: 東久美子 国立極地研究所 〒190-8518 東京都立川市緑町10-3 Tel: 042-512-0674 Fax: 042-528-3497 E-mail: kumiko (at) nipr.ac.jp
現地カウンターパート: Dorthe Dahl-Jensen University of Copenhagen E-mail: ddj (at) gfy.ku.dk
グリーンランド氷河での雪氷微生物生態に関する研究
目的: 氷河上の各種微生物の探索を行い,微生物間の関連性を明らかにする.
調査地域: グリーンランドKiattuut氷河,Russel氷河
メンバー: 植竹 淳(新領域融合研究センター/極地研),金子 亮(新領域融合研究センター/極地研,現・東大)
期間: 2009年7月20日~29日
成果: 氷河表面の微生物サンプリング,クリオコナイトホールの計測,アルベドの測定を行った.遺伝子解析から,氷河上には多様な微生物相が存在する事が明らかとなってきた.
問い合わせ先: 植竹 淳 情報・システム研究機構新領域融合研究センター/国立極地研究所 〒190-8518 東京都立川市緑町10-3 E-mail: juetake (at) nipr.ac.jp
現地カウンターパート:
グリーンランドNEEM (North Greenland Eemian ice drilling) における氷床深層コア掘削およびピット観測
目的: 北半球において最終間氷期全体をカバーする氷床コアを掘削し,最終間氷期までの気候・環境変動を解明する.
調査地域: グリーンランド氷床NEEM (77.45°N, 51.06°W)
メンバー: 東久美子・倉元隆之(極地研),植竹 淳(新領域融合研究センター/極地研),東 信彦(長岡技術科学大),宮本 淳(北大低温研)
期間: 2009年5月10日~8月25日
成果: 1850m深までの掘削と現場解析を実施した.また,コア自動融解分析装置によって採取したサンプルの配分を受けた.このサンプルは,イオンと微生物の分析を実施する予定である.この他,ピット観測を実施し,サンプルを採取した.ピットのサンプルは,水の安定同位体,イオン,微生物の分析を実施する予定である.
問い合わせ先: 東久美子 国立極地研究所 〒190-8518 東京都立川市緑町10-3 Tel: 042-512-0674 Fax: 042-528-3497 E-mail: kumiko (at) nipr.ac.jp
現地カウンターパート: Dorthe Dahl-Jensen University of Copenhagen E-mail: ddj (at) gfy.ku.dk
西グリーンランドにおける雪氷生態系研究
目的: 西グリーンランドにおいて氷河上の雪氷微生物の探索を行い,これら微生物に関連する氷河上の汚れ物質とアルベドとの関連性を明らかにし,近年のグリーンランド氷床の融解との関連性を明らかにする.
調査地域: デンマーク領グリーンランド氷床カナック地域,イルリサット地域(パキットソック氷河),カンゲルサック地域(ラッセル氷河)
メンバー: 幸島司郎(東工大),長沼 毅(広島大),本山秀明・植竹 淳(極地研),星野 保(産総研),Martin Bay Hebsgaard(コペンハーゲン大)
期間: 2007年7月6日~26日
成果: 氷河表面の微生物サンプリング,クリオコナイトホールの計測,アルベドの測定を行った.
問い合わせ先: 幸島司郎 東京工業大学生命理工学研究科 〒152-8551 東京都目黒区大岡山2-12-1-W3-43 Tel: 03-5734-2657 Fax: 03-5734-2946 E-mail: kohshima (at) bio.titech.ac.jp
現地カウンターパート: Eske Willerslev Department of Biology, Evolutionary Biology Universitetsparken 15, DK-2100 Copenhagen φ Tel: +45-35-32-13-09 E-mail: ewillerslev (at) bi.ku.dk
北グリーンランド氷床深層コア掘削解析研究計画(North Greenland Ice Core Project: North GRIP)
目的: グリーンランド氷床深層コアの総合解析から,過去の地球環境情報,特にイーミアン間氷期およびそれ以前の気候変動情報を取得することを目的とする.なおこの観測は,デンマーク,コペンハーゲン大学を中心とした国際共同研究(1995~2002年)の一環である(日本側代表は渡邊興亜(国立極地研究所)).
調査地域: 71.5°N, 42.3°W(グリーンランド氷床内陸北部の分氷界)
メンバー: 高田守昌(極地研),川村賢二(東北大),庄子 仁(北見工大),田中洋一(㈱ジオシステムズ)
期間: 2001年5月22日~7月17日
成果: 昨シーズンに引き続きNGRIP2コアについて,深さ2931mから3001mまで深層コア掘削を行った.今シーズンは先ず,スタックしたドリルおよびベイラーの回収に用いられてそのまま掘削孔底部に放置されていた不凍液(エチレングリコール)を回収する作業からスタートした.その後コア掘削が開始されたが,高温条件下での掘削は困難を極めた.表層部におけるフィルンエア・サンプリング(78m深)と浅層コア採取(100m深)は,予定通り行われた.
問い合わせ先: 庄子 仁 北見工業大学土木開発工学科 〒090-8507 北見市公園町165 Tel: 0157-26-9493 Fax: 0157-25-8772 E-mail : Shoji/civil (at) king.cc.kitami-it.ac.jp
現地カウンターパート: Dorthe Dahl-Jensen Department of Geophysics, University of Copenhagen Juliane Maries Vej 30, DK-2100 Copenhagen φ, Denmark Tel: +45-35320556 Fax: +45-35365357 E-mail: ddj (at) gfy.ku.dk
北グリーンランド氷床深層コア掘削解析研究計画(North Greenland Ice Core Project: North GRIP)
目的: グリーンランド氷床深層コアの総合解析から,過去の地球環境情報,特にイーミアン間氷期およびそれ以前の気候変動情報を取得することを目的とする.なおこの観測は,デンマーク,コペンハーゲン大学を中心とした国際共同研究(1995~2002年)の一環である(日本側代表は渡邊興亜(国立極地研究所)).
調査地域: 71.5°N, 42.3°W(グリーンランド氷床内陸北部の分氷界)
メンバー: 成田英器(北海道大学低温科学研究所),東 信彦(長岡技術科学大学),高橋昭好(地球工学),藤井理行・東久美子・高田守昌・河野美香(国立極地研究所),青木周司(東北大学),庄子 仁(北見工業大学)
期間: 2000年5月16日~8月16日
成果: 昨シーズンに引き続きNGRIP2コアについて,深さ1751mから2931mまで深層コア掘削を行った.昨シーズン3bag長(165cm)にカットされ,現場保存されていた深さ1300m以深のコア部分も含めて,コアの現場解析,処理および梱包を行った.現場解析には,DEP(誘電解析)に加えて新型の光学層位測定(スリットカメラ使用)および連続化学分析(CFA: Continuous Flow Analysis)が行われた.シーズン中にドリルおよびベイラーがスタックしたが,無事回収された.掘削孔の検層の結果,氷床底部は圧力融解温度に近いと推定される.
問い合わせ先: 庄子 仁 北見工業大学土木開発工学科 〒090-8507 北見市公園町165 Tel: 0157-26-9493 Fax: 0157-25-8772 E-mail : Shoji/civil (at) king.cc.kitami-it.ac.jp
現地カウンターパート: Dorthe Dahl-Jensen Department of Geophysics, University of Copenhagen Juliane Maries Vej 30, DK-2100 Copenhagen φ, Denmark Tel: +45-35320556 Fax: +45-35365357 E-mail: ddj (at) gfy.ku.dk
北グリーンランド氷床深層コア掘削解析研究計画(North Greenland Ice Core Project: North GRIP)
目的: グリーンランド氷床深層コアの総合解析から,過去の地球環境情報,特にイーミアン間氷期およびそれ以前の気候変動情報を取得することを目的とする.なおこの観測は,デンマーク,コペンハーゲン大学を中心とした国際共同研究(1995~2002年)の一環である.
調査地域: 71.5°N, 42.3°W(グリーンランド氷床内陸北部の分氷界)
メンバー: 成田英器(北大低温研),本山秀明(極地研),庄子 仁(北見工大)
期間: 1999年5月17日~8月11日
成果: 昨シーズンに引き続きNGRIP2コアについて,深さ100mから1751mまで深層コア掘削を行い,その現場解析,処理および梱包を行った.深さ230mまでは,通常のコア解析・処理を行った.その後は深さ1300mまではDEP測定だけを行い,NGRIP1コア(第1コア)との比較・対応を可能にした.深さ1300m以深のコアは,DEP測定の後,3bag長(165cm)にカットして現場保存し,来シーズンの現場解析の準備を完了した.深さ1491mで,完新世からウィスコンシン氷期への遷移が観察された.深さ1751mで,氷の年代は約2万年前と推定される.
問い合わせ先: 庄子 仁 北見工業大学土木開発工学科 〒090-8507 北見市公園町165 Tel: 0157-26-9493 Fax: 0157-25-8772 E-mail : Shoji/civil (at) king.cc.kitami-it.ac.jp
現地カウンターパート: Claus Hammer Department of Glaciology, University of Copenhagen Juliane Maries Vej 30, DK-2100 Copenhagen φ, Denmark Tel: +45-35320559 Fax: +45-35365357 E-mail: cuh (at) gfy.ku.dk
北グリーンランド氷床深層コア掘削解析研究計画(North Greenland Ice Core Project: North GRIP)
目的: グリーンランド氷床深層コアの総合解析から,過去の地球環境情報,特にイーミアン間氷期およびそれ以前の気候変動情報を取得することを目的とする.なおこの観測は,デンマーク,コペンハーゲン大学を中心とした国際共同研究(1995~2002年)の一環である.
調査地域: 71.5°N, 42.3°W(グリーンランド氷床内陸北部の分氷界)
メンバー: 庄子 仁(北見工業大学)
期間: 1998年6月12日~7月16日
成果: 1997年に掘削されたコアのうち,コア長の測定だけ行って現場に丸ごと保管されていたBrittle Zone (800-1300m depth)のコアについて,現場測定およびコア処理を行った.さらに,従来の掘削場に隣接して新しいコア掘削場を造成し,深さ100mのパイロット孔(およびコア)掘削を完了した.
問い合わせ先: 庄子 仁 北見工業大学土木開発工学科 〒090-8507 北見市公園町165 Tel: 0157-26-9493 Fax: 0157-25-8772 E-mail : Shoji/civil (at) king.cc.kitami-it.ac.jp
現地カウンターパート: Claus Hammer Department of Glaciology, University of Copenhagen Juliane Maries Vej 30, DK-2100 Copenhagen φ, Denmark Tel: +45-35320559 Fax: +45-35365357 E-mail: cuh (at) gfy.ku.dk
グリーンランド北西部地区における秋期から春期の重金属堆積フラックスの変動と,チューレ地区に於ける人的汚染の影響(井上フィールド科学研究基金助成研究)
目的: グリーンランド北西部の積雪堆積環境の調査 チューレ地区における人的汚染の調査 将来実施するグリーンランド北部広域積雪調査の予備調査
調査地域: グリーンランド・チューレ地区シオラパルク周辺~ミーハン氷河
メンバー: 山崎哲秀(北極旅行家),的場澄人(総研大)
期間: 1997年11月~1998年6月
成果: シオラパルクで定常気象観測及び降雪採取を行い,秋期から春期にかけての気象条件の連続的変化とそれに伴う降雪中に含まれる物質の季節変動を調査することが出来た.また,ミーハン氷河から氷床に向けての内陸旅行調査から,堆積環境と積雪中の化学成分の地域変動を調査した.今後,採取した試料中の重金属濃度を測定し,チューレ地区近辺や北米・ヨーロッパからもたらされる大気汚染物質の評価を行う.また,広域観測における移動手段として,犬ソリの使用に可能性を見出すことができ,将来実施予定であるグリーンランド北部広域観測のための装備・観測に関する予備調査を行えた.
問い合わせ先: 的場澄人 北海道大学低温科学研究所 〒060-0819 札幌市北区北19条西8丁目 Tel: 011-706-5475 Fax: 011-706-7142 E-mail: matoba (at) hhp2.lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート:
1996 Season North GRIP
目的: GRIPコアのδ18O解析から,短期的気温変動がEemian間氷期に存在することが示されたが,前・中期Eemianにおける氷の層位が非常に乱れていたため,Eemianにおける気候の不安定さを断言することはできなかった.この問題解明のために,涵養量が少なく,流動が単純なGRIPから350km北西の地点(72°30′N , 37°37′W, 3227m a.s.l.)にて深層掘削を行い,Eemianの気候の変動過程および不安定機構について解明する.
調査地域: グリーンランド
メンバー: 本山秀明(極地研),宮原盛厚(株・地球工学研究所)
期間: 2001年5月16日~10月5日(期間中5回にわたって計60日間)
成果: 基地建設,飛行場整備,メインドーム建設,ドリル・トレンチ掘削,サイエンス・トレンチ掘削,各種設備・機器の搬入整備等々が行われ無事完了した.続いてパイロット孔掘削を行い,浅層部のケーシングを行った.さらにEPICA-JAREドリルを用いて深層掘削を開始した.採取された350mまでのコアについては,現地で表面電気伝導度(ECM)と物理測定(層位,ファブリックス等)を行った.また,酸素安定同位体比と化学主イオン測定用のサンプルカットを行った.
問い合わせ先: 渡辺興亜 国立極地研究所研究主幹 〒173 東京都板橋区加賀1-9-10 Tel: 03-3962-4761 Fax: 03-3962-5719 E-mail: watanabe (at) nipr.ac.jp
現地カウンターパート: Claus Hammer Department of Glaciology Juliane Maries Vej 30 DK-2199 Copenhagen Denmark Tel: +45-35-32-05-59 Fax: +45-35-36-53-57 E-mail: cuh (at) gfy.ku.dk NGRIP Field Operation Manager Office DK-3910 Kangerlussuaq Denmark Tel: +299-1-11-51 Fax: +299-1-12-27 E-mail: geofys (at) greennet.gl

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