● 出資の目的

サイバー攻撃の脅威が深刻化する中、あらゆる企業にとってセキュリティ対策は喫緊の課題となっています。本ファンドは、国内外のサイバーセキュリティ市場の拡大を見据え、セキュリティ企業の育成と技術革新を加速させることで、日本のサイバーセキュリティレベルの向上に貢献します。SSTは、「インターネットを安全にする」をミッションに掲げ、革新的なセキュリティ技術を通じて、安全なインターネット社会の実現を目指しています。本ファンドへの投資を通じて、SSTは、新たなセキュリティ技術の創出だけでなく、セキュリティ人材の育成にも力を入れることで、国内のサイバーセキュリティ基盤の強化に貢献してまいります。

代表取締役 大木 元のコメント

近年、サイバー攻撃による企業への被害が深刻化し、日本経済にも多大な影響を与えています。このような状況下、弊社はWebセキュリティの専門企業として、お客様への支援を強化し、サイバー攻撃から企業を守るための事業や取り組みを積極的に行っています。しかし、Webセキュリティだけでは、企業が抱える全てのセキュリティリスクに対応しきれません。そこで、日本企業が安心して事業に集中し継続できるように、セキュリティ業界全体が連携し、より高度なセキュリティ対策を共同で推進することで、国内のサイバーセキュリティ対策のレベルを向上させることが重要だと考えます。

この度設立された本ファンドは、単なる投資に留まらず、セキュリティ業界の発展を加速させる力強い推進力になると確信しております。弊社もWebセキュリティの専門知識を活かし、本ファンドを通じて他のセキュリティ企業と協力し、日本全体のサイバーセキュリティ水準向上に貢献してまいります。

● ファンドの概要

本ファンドは、兼松株式会社、兼松エレクトロニクス株式会社、グローバルセキュリティエキスパート株式会社、ウエルインベストメント株式会社の4社によって2024年4月1日に設立されました。「日本サイバーセキュリティファンド１号投資事業有限責任組合」は、セキュリティ専業企業が出資し、セキュリティ企業に投資を行う、国内初のファンドです。セキュリティ業界が一丸となって取り組んでいくことで、社会課題を解決していくことを大義としています。

この度、L.P.として参画するセキュリティ企業13社も加わり、ファンドへの出資に加え、投資先企業の選定や経営アドバイス、販路提供、マーケティング支援、IPO支援を通じて、投資先の成長をサポートし、社会課題の解決に取り組みます。今後の活動としては、L.P.企業の経営トップを招集し、定期的に情報交換を行い、ファンドおよび各社の成長に資する活動を検討します。また、アドバイザリーボードを設置し、投資先の選定を進めます。L.P.企業と連携しながら投資先を検討し、投資後も継続的に支援を行います。

* 参照：2024年3月25日発表プレスリリース「日本初、セキュリティ企業に投資するファンド「日本サイバーセキュリティファンド１号投資事業有限責任組合」をウエルインベストメント、兼松、KEL、GSXが中心となり創設」
https://www.gsx.co.jp/news/pr/pr_240325.html