2018年7月6日、晴れの国・岡山県に未曽有の水害をもたらした西日本豪雨。ようやく仮設住宅解消の区切りを迎えたが、特に被害が大きかった倉敷市真備町地区の人口は約1割減ったままだ。死者61人(関連死除く)、住宅の全半壊8195棟という災禍を風化させないためにも、私たちは再生の歩みをこれからも伝え続ける。
豪雨発生から5年を前に、倉敷市真備町地区に在住の方にアンケートを行い、361人から回答を得た。9割以上が「復興が順調に進んでいる」とする一方、7割は「豪雨を思い出すとつらい」としており、橋や堤防などインフラの復旧が着実に進んでいても、心の復興は道半ばという実態が改めて浮かび上がった。