ポーランド政府は15日、ロシア製のミサイルが同日午後、ウクライナに隣接するポーランド東部のプシェボドフに着弾、2人が死亡したと発表した。ロシアのウクライナ侵攻後、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国に着弾し、犠牲者が出たのは初めて。ロシアとNATO間の緊張が高まる恐れもあるが、バイデン米大統領は16日、着弾したミサイルは「軌道を考慮すると、ロシアから発射された可能性は低い」と述べた。
ロシア国防省は「ウクライナ・ポーランド国境でいかなる攻撃も行っていない」と否定する声明を発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は、NATOの集団安全保障に対する攻撃だと非難。「重要なエスカレーションで、行動が必要だ」と訴えた。一方、英BBC放送はウクライナ側による迎撃ミサイルの可能性を指摘した。(共同)