リアルな現場での経験で ものづくりの美学を知る。
産学連携実習を経験した学生の声
3年 田中 里歩さん
「産学連携実習」についてどんな印象がありましたか?
「企業に行って単純作業をするのかな?」と思っていました。実際はどの企業でも企画・営業から納品までの一連の流れを学ぶことができました。
実習先企業はどのように決めましたか?
3DCADを使った開発に興味があり、それができる企業を実習先に選びました。
実際に実習を行ってみてどうでしたか?
自分がCADで設計した商品を作らせてもらうことができましたし、図面を描くだけではなく素材や外注先の選定など、加工に必要となるさまざまな情報を収集して図面を起こす必要があることを学びました。ものづくりでは、いろんな部門の方々とのコミュニケーションが重要であることを経験によって理解できたことは、大きな収穫でした。CADの技術も、大学で教わらないような現場ならではのコツや裏技があることを知りました。企業の現場での産学連携実習は、その企業の雰囲気やどのように働いているかを知るまたとない機会になり、今後の就職活動にも役に立つと思いました。今回の経験を糧に、次の産学連携実習Ⅱにはさらなる知識と経験を積み上げて臨みたいと思います。
3年 新保 大成さん
「産学連携実習」についてどんな印象がありましたか?
そもそもこの大学を選んだ一番の理由が、産学連携実習があることでした。手を動かしてものを作ることが好きなので、生産の現場に行くことが楽しみでしたし、実際の現場の人たちと同じことができることに魅力を感じていました。
実際に実習を行ってみてどうでしたか?
生産の現場では社員の方とペアワークで実際の製品の加工をしたり、開発の現場では実験の条件出しをして値を求めたりするなど、幅広く経験できました。
社員の方は職人気質の人が多いのかな?と思っていましたが、明るく面倒見の良い方が多かったです。どの現場もチームワークがあり、みんなで協力してひとつのものを作り上げていることを実感しました。
実習を終えて、感じたことはありますか?
実習先で生産管理に触れたことで、『ものづくりのためのものづくり』がしたいと思うようになりました。
次の産学連携実習Ⅱでは、16週間の実習で何らかの成果を実習先に残したいと思っています。この経験を活かし、大学でさらに知識を吸収し、パワーアップした自分で取り組みたいと思っています。
産学連携実習先企業の声
株式会社ワイヤード 様
『光を通して新しい世界を築く』をモットーに、レーザーによる微細高速加工を得意として2014年に設立された技術開発型ベンチャー企業
産学連携実習を受け入れた感想は?
会社にフレッシュな考え方を取り入れなければという課題意識を持っていたところに大学からの依頼があったので、チャレンジしようと思いました。
当社が多岐にわたる開発を行っていますので、実習では電気関係・レーザー・CADなど幅広く体験してもらいました。幅広く体験してもらったことで、各個人の得意・不得意が見えてきたことはお互いに興味深かったと思っています。学生からは積極的に質問や発言があり、非常に意欲的に実習に取り組んでくれたと思います。有意義な実習になったという実感があります。
学生へ今後どのような期待をしていますか?
いろんなことを体験して複合的な知識を学び、経験を活かして広い視点を持つことでこれからの自分の強みを見つけて欲しいと思います。三条市立大学での学びにはマネジメントがあるので、経営的に成功する技術開発のできる人が育つことに期待したいです。開発に失敗はつきものですが、それにへこたれず、解決するには何ができるかを粘り強く考える必要があります。就職してからも学んで成長し続け、その上で好きなことをやり抜く力を持った人材になって欲しいと思います。
株式会社三栄製作所 様
「顧客第一主義・品質第一主義・現場第一主義」をモットーに、自転車ラック、室内・屋外トランクルーム、各種ロッカー、台車・物流機器の製造販売を行う
産学連携実習を受け入れた感想は?
学生が企業に何を求めているかを知ることができることと、企画・開発・生産の流れを学生に教えることは当社も勉強になると思い、実習の受け入れに賛同いたしました。
実習では、学生がどんなことにチャレンジしたいかをディスカッションして課題を設定し、その課題の解決方法を一緒に考えながら進めました。製造業の楽しさを知ってもらうことに重点を置いて2週間を過ごしてもらいました。
学生はとてもまじめでアグレッシブという印象を受けました。この機会を逃したくないという強い思いを持っていて、実際の現場でのやり方、特徴などに対する質問が多くあり、これからの学びに活かしたいという明確な意思を感じました。
学生へ今後どのような期待をしていますか?
産学連携実習を通してそれぞれの企業について詳しく学び、自分が活躍できるフィールドを選ぶきっかけになってほしいと思います。
当社では、お客様からの依頼は何としてでも解決するという姿勢を貫き、信頼を育んできたと自負しています。ここ燕三条は産業の集積地であり、皆が協力すれば作れないものはないという誇りを持っています。大学で学ぶことに加え、その誇りとあきらめない情熱を身につけ、新しい時代を担う人材になってほしいと思います。
燕三条スピリットを学べる経験型学習(EBL)プログラム。
大学で学んだ知識がリアルのビジネスと
現場で繋がり、腑に落ちる。
提携先企業で企画や開発、生産や管理などの
具体的な「仕事」を体験します。
本質的な仕事とは何か。自分を超えるとはどんなことか。
学内で学んだ理論と知識は、経験を伴うことで
深く自らにインストールされます。
150社を超える企業の中から
産学連携実習先企業を選べる。
リアルビジネスの現場で
知識を試すことができる。
燕三条スピリットの中で
本質的な仕事を体感できる。
産学連携実習による学びのプロセス
世界でも有数のものづくり技術の集積地である燕三条を中心に、企業の現場で実習を行います。
段階的に実習レベルを上げることで、学内における学びと体験の結びつきを強め、
プロフェッショナルとしての実践力をより高度に獲得することをめざします。
産学連携実習による学びのプロセスの図:
150社を超える産学連携実習先企業
実習提携先の企業数は、150社以上。
燕三条スピリットにあふれた魅力的な企業の現場が学びのフィールドです。
150社を超える産学連携実習先企業:
これまでの産学連携実習
新潟日報(令和5年11月15日 朝刊)に三条市立大学の産学連携実習Ⅱに関する記事「企業の視点 現場で学ぶ」が掲載されました