思い出としてのちに面白くなる予定のシギリヤロック - 役に立つかは別として

役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

思い出としてのちに面白くなる予定のシギリヤロック

今月はスリランカのことを延々書いてきたけど、乗り物とか人の話ばっかで観光スポットに関しては何も書いてなかった。

……ので、とりあえずシギリヤロックについて書く。

シギリヤロックのことは、かなり前から現地で実物を見たいと思っていた。今回のスリランカ行きは、シギリヤロックに行きたくて決めたと言ってもいい。

これは最近気づいたんだけど、どうもあたしは巨岩・奇岩の類いを現地で見るのが好きらしい。実はギリシャに行ったときもアテネとかサントリーニはおまけで、メインはメテオラだったんだよね。トルコのときは岩とは関係ないイスタンブールがメインだったけど、結局はカッパドキアの奇岩の誘惑に勝てずに足をのばしたし。

そういう意味で、シギリヤロックはとても良かった。

緑溢れる自然の中にポツンとあるように見える*1のも、今まであたしが行った他の場所と趣向が違って良かったし、岩の頂上にかつてあった城や麓に整備された庭と周囲の何も無い風景とのギャップの凄さも良かった。

麓の広大な庭をまっすぐ進むとあるシギリヤロック(左)
当時を想像した図。城が東洋っぽくて驚いた(右)

岩肌に描かれたシギリヤレディの美しさも、頂上の城趾も、やっぱり実際に見ると凄かったし。

子どもたちが全然動いてくれなくて諦めて撮ったライオンの足の入口

ただ、高所恐怖症のあたしにはかなり辛い場所でもあった。

階段が、とんでもないんである。

恐怖の鉄階段。登ってるときは階段も風景も怖くて見れず、降りる時に震えながら撮った

階段が怖いとは聞いていた。だからある程度は覚悟していた。でも、本当に死ぬほど怖かった。

なんで来たん、あたし???と思いながら涙目&過呼吸気味になりつつ登り、登り終わって頂上でようやく腰掛けたら、マジで安堵の涙が出た。

ライオンの足から見上げた時点でこの階段ヤバいかも…と思ったんだけど、なぜか岩を削ってその上に階段が乗せてあるんだと思ったんだよね。まさか岩から突き出てるとは思わなかった。

本当は、この日は午前中にシギリヤロックを見たあと、シギリヤロックが一望できる隣の岩として有名なピドゥランガラにも登ろうと思っていた。

でもやめた。もう今日は高所恐怖症メーターが振り切れたよ、振り切れて壊れたからもう無理!という感じだったので。

高いところが怖くない人にはオススメ。スリランカのシギリヤロックくんだりまでわざわざ行くんなら、ぜひピドゥランガラにも登ってください。

……てことで、スリランカで行きたいところNo.1だったシギリヤロックは、良かったけどあたしには怖すぎた。

ただ、頂上からの眺めは、怯えながらも登ったかいがあったわーと思える迫力があった。

頂上から来た道を見下ろした図。絶景

ちなみに、麓にもあちこちにワンコがいたんだけど、頂上にも結構いた。あの恐怖の鉄階段を登ってきたのか、君たちは!なぜ????笑

見ざる聞かざる言わざるか?な猿たちもいた(左)
頂上にいた凛々しいワンコと凄い眺望(右)

でもまあとにかく、死ぬ前に見ておきたいと思ってたものが見れてよかった。

それにこれは絶対、婆さんになって動けなくなったときに思い出して「あれは面白かったなぁ、涙ちょちょぎれたよね」と愉快に思うやつでしょ。

婆さんになったときの楽しみをもっと作っておきたい。

*1:実際は付近に集落がある。でも、頂上まで登って見下ろすと木々に隠れてあんまり見えない。