スリランカ国内を公共交通機関で移動して知ったこと(その1) - 役に立つかは別として

役に立つかは別として

頭の中にあるゴチャゴチャを出しとけばスッキリするかも

スリランカ国内を公共交通機関で移動して知ったこと(その1)

ほぼ毎日移動する日程でスリランカに行ってきたんだけど、

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宿だけ予約して、交通手段は何も手配しない形で行った。

ツアーを利用せずに個人でスリランカに行く場合、日本人の間で一般的なのは運転手さん付きの車をチャーターするパターンらしい。希望すればガイドさんもつけられる。

でも、あたしはできれば一人で自由にまわりたかった。運転手さんが待ってると思いつつ観光するのは落ち着かないから。

それに、これは前から思ってることだけど、公共交通機関は現地人観察の場として最高で面白い。だからできるだけ体験したい。

それで公共交通機関について調べていたら、

  • スリランカの長距離移動はバスがメインだが、路線図、時刻表、料金表などは(あたしが探した限りでは)なく、大体の時間に客が集まってほぼ席が埋まったら出発、みたいなノリ
  • 列車もあり、こちらは一応路線図や時刻表もネット上で見つけられるが、バスほど路線も多くないし時刻通り運行しないことが多いので使い勝手はイマイチ

とわかった。でも

  • トゥクトゥクは至るところにいて、簡単に捕まえられる。トゥクトゥクはチャーターすることも可能
  • 頼めば宿のフロントでもトゥクトゥクの手配をしてくれる。自前のトゥクトゥクがある宿も多い
  • PickMeというUber的なアプリがあり、これを使ってトゥクトゥクやタクシーを捕まえる手もある

というのも判明した。

だから、移動は基本行き当たりばったりでバスに乗るつもりでいて、ダメだったり体力的に辛かったりしたら即トゥクトゥクかタクシーをチャーターすればいいや、と決めた。

結果的にはそれで全然大丈夫だったし、タクシー、国営バス・民営バス、トゥクトゥク、列車と全部体験できて面白かった。

 

乗り物全般で驚いたのは、民営の一部のバスを除き、何に乗ってもエアコンがなくて、窓とドアがすべて全開だったこと。タクシーですらエアコンがなく、ドアはさすがに締めてたけど、窓全開だった。

ちなみに、あたしが訪ねた期間はスリランカはどこも朝27℃くらいから日中33℃くらいの温度だったんだけど、湿度が高くて体感温度はもっと暑かった。日差しも強かった。正直、エアコンがないのはキツい。

でも、右も左も窓(とドア)が全開の乗り物は、走ってればまあまあ涼しい。

最初は「エアコンないの??つら…」と思ったけど、旅を続けていくうちに「午前中の暑さがましな時間に観光して、日中はびゅうびゅう風に吹かれつつバスで移動し、次の宿で少し休んでから夕方からまた観光」というパターンが体力的にも意外と悪くないことがわかった。

ただし、ボブみたいな長くもないけど短くもない髪型の場合、車内の強い乱気流にもみくちゃにされる。笑

現地の男性はみんな髪が短いし、女性は大半がロングヘアを後ろで1つに束ねているスタイルだから、ずーっと頭をもみくちゃにされっぱなしでバスに乗ってる人はあたしだけだった。スリランカ人がそんなあたしを見てどう思ったかは知らないけど(一応誰も笑ったりはしてなかった)、あたしは自分で可笑しくて仕方なかった。ここで声をあげて笑うとヤバいガイジンになっちゃうと思って心の中で大爆笑。今思い出しても笑える。

 

バスを見つけて乗ること自体は思ったより簡単だった。

バスステーションに行くと、客引きみたいなオジサンたちがそれぞれ担当のバスの行き先を叫んで客を誘導している。自分の行き先が呼ばれなくても、こちらから聞けば付近のオジサンたちがこぞって「あっちだ、あれだ」みたいに誘導してくれる。

この客引きオジサンたちはバスの車掌で、バスが走っている間もバス停に近づくと開けっ放しのドアから身を乗り出して「◯◯行き!◯◯行きだよ!」と叫んで乗車客がいないか確認してくれる。乗りたいと意思表示すれば人混みをかき分けて乗るまでちゃんと待っていてくれる。

そればかりか、トイレ休憩で停まったあとなんて、全員バスに戻っているか確認していない人を探しにいったりしてた。ツアーバスじゃないんだよ?

ギリシャなんかでは、バス停から手を振って合図したら車掌と目が合ったのにバスを停めてもくれなかったことがあったし(決して間違ったバスだったとかではないのに停まってくれなかった)、トイレ休憩で戻るのが遅れたら絶対待っててくれなかっただろうと思う。でも、スリランカではどの車掌も運転手も親切だった。

てか、スリランカでは不機嫌・不親切な人とは一度も遭遇しなかった。

ホント、この違いはどこから来るんだろうね?

ちなみに、運賃は乗ってから車掌さんが徴収に来るんだけど、見るからに外国人のあたしの行き先はどのバスの車掌さんも覚えていてくれて、到着すると「ここだ、お前が降りる場所はここ」と身振り手振りで教えてくれていた。親切。

キャンディ行きのバスなんて、Google Mapsを見ていたらホテルのすぐ近くの道を通ったから思わず「あっ、この辺で降りたい!このホテル行くの、これ!」とGoogle Mapsを見せたら「え?そうなの?ちょっと待て」と言って少し先で停まって降ろしてくれたりしたし。こんなことをギリシャで言ったら確実に怒鳴られるからね*1

 

いやぁ、バス体験はホント、いろんな意味で興味深かったよ。

まだ書きたいことはあるけど、もう2,000字超えちゃったから続きはまた今度書く。

 

*1:ギリシャでは、鉄道駅までのチケットを買って見せたのに、向こうがその次のバスステーションまでだと勘違いしてあたしのスーツケースをバスステーション行きの人たちのものと一緒に積んでしまったため、鉄道駅で降ろしてもらえなかったということがあった。悪いのは向こうなのにあたしが怒鳴られた。