めっちゃ遅ればせながらなんだけど、明けましておめでとうございます。
一応、メインブログに2023年にやりたいことは書いといた。
で、早速新年からいろいろな本を読み散らかしている。楽しい。笑
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この間「しかし『冷えを身体から取る』ってどういう意味なんだろう?冷えって身体に溜まるものなの?」って書いたけど、その関連で本を2冊読んだ。
まずこれ。
「冷えをとる」でググっていたら、どうも「冷えとり」という概念は遠藤義晴先生という方が広めたものらしいとわかった*1ので、どういう理論なのか著書を1冊読んでみた。
思ったことは以下。
- 頭寒足熱が身体に良いというのは、とりあえず今までの知識と経験から同意できるし、下半身の方が上半身より冷えやすいのも実感としてわかる。でも頭寒足熱と逆になるこの上半身と下半身の温度差が気血の循環を妨げているという理論は初めて聞いたし、どういうメカニズムでそうなるのかもイマイチわからなかった。ただ、あり得そうではあるから今後意識してみたい。
- 対策の1つとして20分のぬるめ半身浴を挙げていて、身体の芯まで温めると内部の毒素が汗となって出ると解説していた。あの汗が本当に内部の毒素なのかはあたしにはよくわからないけど、ぬるめじゃないと身体の芯まで温まらないというのと、芯まで温めるのと表皮だけ温めるのでは違うというのはやはりそうなんだと思う。
- 別の対策としての靴下を4枚以上重ねるやり方が挙げられていたけど、あれはどうなんだろう?あたしも冬は寒いから靴下の重ね履きをしてるけど、多い時で3枚。この本の中で、遠藤先生は自分の娘は今では15枚重ね履きしていると言っていた。15枚???それは「冷えとり」ができてないどころか悪化してる証拠なんじゃ?
「冷えというものは身体に溜まるものなのか?そしてとれるものなのか?」については、結局この本からはよくわからなかった。
で、なんとなく他の本を探してて見つけて読んだのがこれ。
- 局所的に体温低下になるメカニズムの説明があって、それがどう拡大して病気につながるかの説明もあってわかりやすかった。すべての病気がこの理由だけで起こるとは思えないけど、かなり納得できる。病気や怪我を早く治すことに関しては「体温を適度にして体液の循環を高めるのが一番」で合ってる気がする。
- 局所的に体温が上がりにくくなっている場合は全身浴のような身体全体を温める行為では効果が薄いという理屈もよくわかった。漫然と温め続けていても身体は変わらないという理論については、説明不足でわかった気がしないんだけど、遠藤先生の娘が靴下15枚履くところまでいっちゃってる理由はこの辺にありそうだし、合ってる可能性は大だと思った。
- 漫然と温めるのではなく熱刺激という形で体を変えていくというアプローチはぜひ試したい。
- 乾いた熱と湿った熱の違いも興味深かった。サウナも湿度が高いやつは死にそうになるけどそういうことなのねー。
井本邦昭先生の説明から考えると、冷えが身体に溜まるというか慢性化するのはなんとなくわかる気がする。日々局所的に起こっていることの対応が間に合わなくてジワジワ拡大していって全体的にパフォーマンスが落ちてくるイメージ。
たぶん、局所的な体温低下が起こりやすいのが下半身で、その代表が足だから遠藤先生のような話になるんだろう。ただ、足を漫然と温めてそれで治るレベルの人もいるけど、治らず靴下15枚になっちゃう人もいるということなんじゃないか。
そう言えば、あたしはあれからまだしもやけができていない。このまま冬を越せるかはわかんないし、冷え症自体も治った気がしないんだけど、何かがマシになったのは確かっぽい。
この、身体の不思議さよ。笑
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日本文学も1つ読んだ。これ。
自由訳と称して現代語訳が前半にあり、原文が後半にあって、最後に鴨長明ゆかりの地を訪ねた新井満さんのエッセイ的なあとがきがある。
最初に現代語訳を全部読むから、原文もつっかえながらもなんとなく読める。
そして、内容が「火事は多発するし、地震や疫病や飢饉もあって、世も末か」みたいなところから「人付き合いとか疲れるし、ろくなことないから出家した」という流れになり「つつましい生活、良いわー、これはしたことない人にはわからんやろ」という話になるんだけど、最後には「これでええんかな…考えたけどわからんからもうおしまい」で唐突に終わっていて、なんか笑ってしまった。
昔の出家とか隠居って、今の早期リタイアとか田舎へ移住とかと似たようなノリがあったんじゃないかなぁとか思ったりして。
今も昔も人なんてそれほど変わってないのかも……。
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*1:「冷えとり」と称して靴下を4枚重ねたり腹巻きをしたりする話がネットで溢れている。