未だにお知らせすべき友人全員にキウイの死を伝えていない。
ずっと、1人でいても発作的に涙が出て自分をコントロールできなくて、リアルタイムで誰かにキウイのことを話すなんて考えられなかった。
でもこれからぼちぼち連絡しようと思う。
数ヶ月前に、あたしと同様老犬飼ってた友達に「実はうちのコ、ちょっと前に死んじゃったの。言おうと思ったんだけど言えなくて」って言われたときは「え、なんで言ってくれなかったの?」って思ったけど、彼女の気持ちが今なら分かる。
こうやって、人は、自分が悲しい目にあって初めて他人を理解できるようになるのかもしれない。
ブログはリアルタイムじゃないし、泣いてるとこ見られないからいい。
ブログ書いててよかった。書くとちょっと楽になる。
キウイの火葬はペット専門の葬儀社に頼んだ。
うちの辺りの公共の斎苑では、ペットの場合は拾骨できないから。
若い女の人が担当してくれて、すごく丁寧に火葬してくれた。
人間でもそうだけど、どのくらいきれいに骨が残るかは遺体の状態にもよるらしい。
伯母が亡くなったときも拾骨させてもらったけど、今思うと、粉々になっちゃってた部分が結構あった。
でもキウイの骨は、すごくきれいに残っていた。
焼いたことで一層細くなったのかもしれないけど、白くて細い細い骨がきれいに残っていた。
しっぽもきれいに残っていた。
根元の一番大きな骨でも長さ1センチくらいで太さも5ミリ以下しかない。
先端の一番小さな骨なんて長さ5ミリくらいで太さは1ミリあるかないか。
それが全部残っていた。
骨壷に入れる骨を全部入れ終わり、歯と足の指と爪の骨を入れたらそれ以上何も入らなくなった遺骨カプセルと、きれいに残ってるしっぽを前にして何も言えないあたしに、担当のおねえさんが「しっぽは小瓶に入れますか?」と小瓶を出してきて入れてくれた。
今、この、高さ3センチくらいしかない小さな小さな瓶に入っている、星の砂みたいに可愛らしいしっぽの骨が、あたしの一番の心の慰めになっている。
部屋に骨壷があることも、遺骨カプセルを肌身離さず持ち歩けることも心の慰めになってるけど、おまけみたいに最後に戻ってきたしっぽが、一番の心の慰めになっている。
あたしのかわいいコのしっぽ。
きちんと残って戻ってきてくれてありがとう。
そして、こんな小さな骨を丁寧に選り分けて、小瓶まで出してきてくれたおねえさん、ありがとう。
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