こんにちは~、今村です。
ここでちょっと触れましたが、
ずっと前にメンティの1人、亜矢子さんにやり取りを公開してもいいですよと言ってもらっていました。
で、最近ようやくそのやり取りを1つのファイルにまとめるところまでこぎつけたので公開します。
興味がある人は読んでいってください。
簡単な背景
……とその前に、そもそもどういう成り行きでこういう話になったのか、そしてどういう意図があってやり取りを公開することにしたのかを少し説明させてください。
経緯
もともと今村がメンタリングを始めたのは2017年の10月です。で、2018年8月に第二弾の募集もしたのですが、2019年の初め時点では「メンタリングを拡大したのはいいけれど、あたしのことを上手く利用できてる(ように見える)人とそうでない(ように見える)人に分かれていて、後者のサポートができてない気がする」とちょっと悩んでいました。
で、それについてはここでもちょっと書いたんですが、
これを読んだ亜矢子さんが「何か変えるのですか?」と質問してきてくれました。
そしてその会話の中で「最初は何をどのように相談してよいのかわからなかったから、具体例があったら有り難かったかもしれない、自分のことなら事例にしてもらっても構わない」と申し出てくれたわけです。
2019年1月末のことでした。
考え方の変化
なんで1月に出た話に今頃取り組んでいるのか?については特に意味はありません。他にすべきこと・したいことがいろいろあって手が回らなかったというだけです。
でも、時間をおいたことで結果的に、1月時点の「あたしのことを上手く利用できてる(ように見える)人とそうでない(ように見える)人に分かれている気がする」という見方自体は変わりました。
今は「あたしの意見を参考にしながら考えたい人もいれば、あたしにメールするという形で自分の考えをまとめている人もいる。何かあったときだけ相談してくる人もいれば、いざとなったら相談すればいいと思うことで物事を乗り越えてる人もいる。ただそれだけの話だから、メンティさえ良ければそれで良くて、やり方をあたしがどうこう言う必要はない」という考え方に落ち着いています。
やり取り公開の理由
どういうやり方でもいいと言うなら、事例の紹介なんてしなくていいのでは?という感じですが、これに関してはあたしも自分なりに考えました。そしてやっぱり公開させてもらうことに決めました。
理由は以下の通りです。
- 「なんでもアリ」が一番難しかったりするから、やはり事例はあった方が参考になって役に立つはず
- すでに今村のメンタリングをうけている他のメンバーも自分と違うやり方に興味があるかもしれない
- それ以外でメンターを探している人や誰かのメンタリングをしたいと思っている人の参考にもなるかもしれない
- 事例に出てくる悩みや状況に共感できる人も結構いるはずだし、その場合あたしの返信が役に立つ可能性もあるかもしれない
特に4に関しては、ここ2年ほどメンタリングしてきた中だけでも、メンティたちが似たようなところでつまずいていてあたしがそれぞれに似たようなアドバイスをしているというパターンがわりとあったので、そういう普遍的と言うか、誰もが通る道的な事柄はなんらかの形で共有できるといいんじゃないかと常々思っていました。
……というわけで、公開の理由は「参考になって役に立つかもしれないから」です。
なので、今回公開するやり取りはあくまでも一例であり、「これが模範例である」とか「これがメンタリングのあり方だ」と言いたいわけではない、ということを念頭に置いて読んでくださいませ。
亜矢子さんについて
さて、その亜矢子さんについて少し。
メンタリング希望者募集は先の述べた通りこれまでに2回していますが、亜矢子さんは第一弾の募集に応募してきてくれた人です。
「メンタリングがなくても大丈夫な人なのでは」という判断で一旦は不採用としたのですが、不採用のお知らせのメールとともに送信したアドバイスに対して「1~3ヶ月に1度だけでもこれだけの内容でお話ができたらメンティ側にはとても良い刺激になると思う」というフィードバックがあったため、そういう緩い形で良いのであればメンタリングしましょうということになり、今日に至っています。
彼女がどんな人なのかはファイルを読んでくれればわかりますが、上で述べたメンティのタイプで言うと、亜矢子さんは「メールするという形で自分の考えをまとめている人」だと今村は思っています。
なので、亜矢子さんがエッセイの英作文をしなくてはならなくなったときだけは、かなり踏み込んだアドバイスをしましたが、それ以外は要所要所でちょっと背中を押しているだけ、という感じです。
今回紹介するファイルについて
今回紹介するファイルには、亜矢子さんがメンタリングに応募してきて、その後アメリカ留学を目指すようになり、2019年5月に実際に渡米するところまでのやり取りをまとめたものです。
亜矢子さんのプライバシーを守るために、固有名詞や亜矢子さんの家族に関する世間話などは削除していますが、それ以外は基本的に誤字脱字の修正だけして全部そのまま時系列に並べて適当に見出しをつけただけ、という構成になっています。
こちらがファイルです。
KindleやKindleアプリを使って読む場合はWordファイルがおすすめです。Kindleの設定から[マイアカウント]を開いて、[Send-to-Kindle Eメール]にある自分のキンドルのメールアドレスにWordファイルを送信すると、自動的にKindleファイルに変換されて普通のKindle本のように読めます。
PCで読む場合やスマホでそのまま開けて読む場合は、たぶんPDFファイルの方が読みやすいです。
PDFをKindleに送信することも可能ですが、そのまま送信するとフォントサイズを変えられなくなります。また、件名にConvertと入れて変換送信をしてもきれいに変換されませんので注意してください。
亜矢子さんとのQ&A
今回このファイルを作成するにあたって、今村が亜矢子さんに質問する形で亜矢子さんに今までを振り返ってもらいました。
以下、亜矢子さんからの返信です。
質問1
まず、この記事を読んでる人が一番知りたいのは亜矢子さんがこの時点までメンタリングを受けてみてどう思っているかだと思うんだけど、どう?ここが期待通りだったとか、ここは期待と違ったとか、これは思ってもみなかったとか、やってみて気づいたことはある?
期待通りだった点は大きく2点です。
- 会社以外の場所で自分の将来について相談できる場が持てたこと
- 一般的な昇進や転職という内容でなかったけれど、否定されることなく応援していただけたこと
挑戦している最中、ずっと一人じゃないと感じられました。
応募した当初は「なにか変えたい」という思いだけで具体的な目標があった訳ではなかったのですが、咲さんとご連絡をとらせて頂くようになってすぐ「アメリカ大学院への留学に挑戦する」という決意をしました。
アメリカに住まわれてお仕事をされていた咲さんに相談できたのは心強かったです。
どのような事を相談できるのかわからなかったので、期待と違った点は特にないのですが、最初は特にせっかくの機会を有意義なものにするためには「何を相談したらいいのだろう?」と悩みました。
質問2
あたしは最初から亜矢子さんのことは「メンタリングがなくても大丈夫そう」と思ってたし今でもそう思ってるんだけど、自分ではどう思う?今までのメンタリングで得た最大のものって何だと思う?
咲さんとのメールのやりとりは、不安になった時に何度も支えて頂きました。
目標というのはちょっと頑張らないと超えられないレベルで設定すべきです。自己を挫くレベルのものはたとえそれが自分の理想であってもあんまり役に立ちません。
この言葉は、最初のフィリピン留学でスコアが足りずに苦しかった時期にかけていただいたものです。
今も「授業が聞き取れない」「英語のディスカッションについていけない」というプレッシャーを感じているのですが、出来ない事にフォーカスするのではなく「今日は少し聞き取れた気がする」とか「グループミーティングで一言発言できた」など小さな階段をのぼる事を意識しています。
メンタリングで得た最大のものは「フリーランスで働いている方と交流が持てたこと」です。視野が広がりました。
質問3
メンタリングを始めた当時の自分と今の自分を比べて、一番変わったな、成長したなと思うところはどこ?
自分自身が一番変わったなと思う所は「苦手意識が強かった英語の習得に本気で挑戦できた事」です。
英語を習得する事は不可能だとずっと思っていたので、(聞き取れないなりに)大学院で英語の授業を履修していると「わぁ、英語で授業受けている!すごい!」と思ったりします。
質問4
「メンタリングをどう受ければいいのかよくわからなかった」みたいなことを打ち明けてくれたことがあったけど、面倒とかやめたいとか思ったことはなかった?ここまで来ることができた秘訣は何だと思う?
すぐに「アメリカの大学院に留学する」という具体的な目標が出来たので、それに伴う悩みや問題が次々に出てきて相談する内容に困った事はなかったです。
身近に留学経験者がいなかったので、藁にもすがる気持ちでご相談していました。
会社の人には相談出来なかったですし、「同じ勤務先などというしがらみの無い中で相談相手がいるのはとても有難いな」とずっと思っていました。
逆にこの挑戦を決断していなかったら「何を相談したらいいんだろう?」と悶々とした期間が長かったかもしれません。
質問5
亜矢子さんはあたしにメールすることで自分の考えをまとめているところがあるとあたしは思うんだけど、自分ではどう思う? メンターの活用という点で自分を評価するとどう?
はい。
私は咲さんにメールする事で考えをまとめています。
不安や焦り、色々感じている事を吐き出す良い機会でもありました。
メールを書いている最中は胃がキリキリするほど悩んでいたり不安だったり、泣きそうな気持ちだった事も多く、メールの文章が支離滅裂になってしまいました。
今回メールを読み返してかなり恥ずかしかったです……。
質問6
最後に、この記事を読んでる人の中にはメンターが欲しいなぁと思っている人や実際にメンターを探している人もいると思うんだけど、そういう人たちにメンターの選び方とかメンターとの付き合い方に関するアドバイスはある?
偉そうな事は何も言えないのですが、メンタリングが上手く機能するかどうかはメンティ側が具体的に変わろうと行動を起こす事が大切だと思います。
申し込んだ時には、私も「漠然とした不安」を「メンターが見つけて取り除いてくれる」ような事を期待していたような気がします。
でも、それは違うと分かりました。
「大きな挑戦でなくてもいいので何か行動してみる → 新しい課題が見つかる → 相談する → アドバイスをもらう → 行動する」のサイクルを回していく事がメンターにとってもメンティにとっても良い、言い換えれば有意義な時間となるのではないかと思います。
私は、咲さんのアメリカで働かれた経験がある事、英語が堪能な事、経済的・時間的にゆとりがある事という点に憧れて応募しました。
そして今も近づきたいという思いがあるので、憧れている人にメンターをお願いできたら最高だと思います。
今でも咲さんはお会いしたらどんな方なんだろう?と妄想しています。
私は、咲さんがメンティを募集される前は咲さんのブログを読んで刺激を頂いていました。なので身近にメンターが見つからない場合はブログなどを探してみるのもいいと思います。
最後に
今回のファイル作成にあたって、亜矢子さんには今までのやり取りを何度も読み直してもらい、個人情報として削除する箇所、やり取りの区切りと見出しなどを確認してもらいました。
また、このブログ記事の作成にあたっては、今までのやり取りを振り返ってコメントも書いてもらいました。
たぶん「やり取りを公開してもいいですよ」と言ってくれたときは、まさかこんな面倒な作業をやらされるとは思ってもみなかったんじゃないかと思います。笑
なので、留学したてでまだまだ慣れない生活を送りつつ勉強しているなか、最後まで辛抱強くこの作業に付き合ってくれたことに感謝します。
そしてそもそもやり取りを公開しても良いと言ってくれたことにも感謝します。
亜矢子さん、本当にどうもありがとう。
そして、興味を持って読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
メンタリング的な人間関係ってもっと世の中にあってもいいんじゃないかなと思います。
これを機会に、自分もメンタリングしてみようかなとか、メンター探してみようかなとか思ってもらえたら嬉しいし、実際に参考になったらもっと嬉しいです。
ではでは。