REC(龍谷エクステンションセンター)は、大学の重要な使命のひとつである、エクステンション(普及)の活動を担う拠点として、1991年に設立されました。
大学の知的資源を地域に還元していく活動をはじめ、地域の人材や資源・課題を教育や研究に取り込み、得られた成果をまた地域に役立てるといった循環を生み出してきたRECの基本活動は、持続可能な社会の実現に向けて、ますます重要度を増してきています。
龍谷大学REC設立30周年記念シンポジウムでは、持続可能な社会実現のために大学と社会のありかたを考える機会として、2021年11月に開催されました。
環境省の中井事務次官、本学の入澤学長、木村RECセンター長による講演、さらに三日月滋賀県知事、佐藤大津市長が加わったパネルディスカッションなど、さまざまな立場から地域と大学による持続可能な社会実現への重要な考え方が示されました。
中井徳太郎
環境事務次官
三日月太造
滋賀県知事
佐藤健司
大津市長
入澤崇
龍谷大学学長
木村睦
龍谷大学RECセンター長
深尾昌峰
龍谷大学学長補佐
基調講演
中井徳太郎 環境事務次官
今、SDGsの目標達成に向け、世界は大きく変わろうとしています。日本では自治体、企業、大学の多くが脱炭素化をめざす取り組みを始めています。なぜSDGsが必要なのか、国連が理想とする「持続可能な社会」とは何なのか、私たち一人ひとりの取り組みで地球はどう変わっていくのかを、中井徳太郎 環境事務次官にご講演いただきました。
特別講演
入澤崇 龍谷大学学長
現在、地球温暖化、気候変動、温室効果ガス問題、森林減少、海洋汚染など、地球環境問題は深刻の度合いを強めています。これらの問題を、仏教の立場から見たらどう映るのか、そしてSDGsと仏教を連結させる「仏教SDGs」という考え方について、入澤崇 龍谷大学学長が講演しました。
特別講演
木村睦 龍谷大学RECセンター長
龍谷大学は、大学の重要な使命として教育・研究・そしてエクステンション(普及・還元)を掲げています。龍谷大学エクステンションセンター「REC」事業の3本柱は「産官学連携事業」「地域連携事業」「生涯学習事業」。設立から現在まで、そして今後の展望を、木村睦 龍谷大学RECセンター長が講演しました。
パネルディスカッション
持続可能な社会の実現に向けて、社会は、地域は、大学はどうあるべきか。環境省の中井事務次官、本学の入澤学長、木村RECセンター長に加え、三日月滋賀県知事、佐藤大津市長を交えて「地域と大学が持続的に成長するために」をテーマに、それぞれの立場から、現状の課題や取組、展望などの意見を交わしました。
龍谷大学では、教育と研究、エクステンション(普及)を大学の重要な使命として位置づけています。このエクステンション活動を中心的に担う拠点として1991年に開設しました。
以来30年にわたり、地域住民への生涯学習の機会を提供する生涯学習事業、先進的な研究施設や多彩な教員による地域社会や企業への研究開発・マネジメント支援といった産官学連携事業、大学の施設・設備を地域へ提供する施設開放事業、学生の起業家精神を支援する学生ベンチャー育成事業などの社会連携事業を展開。現在はREC滋賀(瀬田キャンパス)、REC京都(深草キャンパス)、REC東大阪(クリエイション・コア東大阪内)の3拠点体制でエクステンション活動に取り組んでいます。
詳しくは龍谷エクステンションセンター(REC)をご覧ください。