ブランディングへの取り組み | 両備システムズ

ブランディングへの取り組み

Brand Concept
ともに挑む、ともに創る。
真心からの思いやりと確かな技術力で想像もつかない世界を創り出し幸せの選択しを増やします。

お客様のご要望を確実に叶え、
安心安全に過ごしていただくために。
課題を解決し、理想を実現する
道筋をつくるために。
知識を蓄え、経験を積み、
研鑚してきた技術力と創造力を、手に。
心躍るような世界を叶えるために。
昨日までなかったものを今日創り出す、
新たな価値へのチャレンジ精神を、胸に。
お客様、社員、そして社会の人々。
多様で柔軟な時代における、
一人ひとりにフィットした幸せを
自由に選べる未来のために。
これまでもこれからも大切にし続ける
「忠恕」の精神を、真ん中に。
私たちは、未来へ向けて進化する
両備システムズです。

Visual Identity

ブランドコンセプト「ともに挑む、ともに創る。」のイメージの象徴として、二つの四角形からなるビジュアルアイデンティティを策定しました。「両」の字から抽出したグリッドをガイドとして、二つで一つを形成させる構造としたビジュアルアイデンティティは、未来への扉を「ともに」開くことを表現しています。

Special Interview

岡山から西日本No.1のICT企業へ。
目標に向かって航海を始めたブランディングプロジェクト。
小野田 吉孝 Onoda Yoshitaka

両備システムズ 代表取締役副社長兼COO
兼ビジネス戦略本部長
両備ICTグループ副部門長

1990年
両備システムズ入社
2017年
取締役常務執行役員就任
2020年
代表取締役専務就任
2021年
代表取締役副社長就任 (株)シンク 取締役就任
(株)ドリームゲート 代表取締役副社長就任
2022年
(株)マックスシステム 代表取締役就任
日々急速に変化し続けているICT業界。両備システムズは、その変化に迅速に対応するために、2020年1月1日にICTサービスを担ってきた5社を合併しました。
新しいサービスや商品開発を進め、海外を含めた新マーケットへの進出と事業拡大を推進するために。先進的な技術力を高めると同時に、既存・新規どちらのビジネスへの商品力も高めるために。開発投資力の強化、人財・ノウハウの有効活用を可能とする体制づくりの一翼を担うブランディングプロジェクトについてご紹介します。

ブランディングの一歩目は
社員とともに導きだした共通の価値観

ブランディングプロジェクトの経緯を教えてください。
私たち両備グループには、忠恕(ちゅうじょ)という、100年以上の両備グループの歴史の中で脈々と受け継がれてきた創業者の思いがあります。この“忠恕”は真心からの思いやりを意味し、全ての社員が仕事をする上での指針、つまり経営理念として存在しています。
この経営理念を土台として、様々な事業を展開する両備グループ全体では以前からブランディングに取り組んでいました。とはいえ、変化も可能性も大きいICT業界に身を置く両備システムズとしては、ベースは踏襲しながらも、独自のブランディングも必要だと感じており、合併にあたりプロジェクトを開始することになったのです。
両備システムズにとって、ブランドコンセプトとはどんなものでしょうか?
経営理念の忠恕だけでなく、両備グループとしての経営方針や、両備システムズとしてのWAYやミッション、中期のビジョンなども策定しています。ただし、これらはどちらかというと、自社の内側を表している言葉です。この内側にある言葉を顧客や社会に向けたメッセージとして策定したものをブランドコンセプトとしています。表裏一体ということですね。
このブランドコンセプトは2021年に両備システムズのみんなで、社員と一緒に議論を重ねて導き出しました。
ブランドコンセプトは、内側にある理念や方針を外側から見たときの表現

キーワードは「自律した」技術者

なぜ社員とともに一緒に策定しようと考えたのですか?
私たち含めて日本のSIerは、長いこと、受託開発を中心として発展してきました。今後は、より、自走力、開拓力が試されると思います。これまでが専業なら、これからは協業の時代。もっというと、共創の時代です。IoTやAIの進化でデータ活用が加速度的に進むなか、お客様の情報資産を最大限に生かし、課題の抽出から解決までプロジェクトメンバーが独自のスキルを共有し合い、お客様と伴走し続けることが求められています。
そのために企業としては、縦割りではなく、「個」の力が発揮できる柔軟な組織にしなくてはいけない。社員一人ひとりが“自律した”技術者になってほしいと考えています。ですから、今回のブランドコンセプトの策定という重要なことも、社員一人ひとりが「自ら課題意識をもって、解決にいかに貢献できるかを考え、ともに悩んで策定する」というプロセスを踏んだことが大事だと思っています。
これからの人材を育てるために、小野田副社長自ら取り組んでいることはありますか?
これからのニューノーマルやDX(デジタルトランスフォーメーション)といった時代は「個」の力が試されていると言いましたが、これは組織人という発想から脱却しなくては、身につくものではないと考えています。組織の一社員という思考回路ではビジネスモデルの構想はできても、それを実装して社会還元していくまでのエネルギーが足りません。
社員のスキルだけでなく、マインドも自律したものにしていくために、中間層を対象に経営マインドを学ぶ集中講義(期間は6か月)を行っています。財務諸表をつくったり、社外視察も行いながら、実際にどの会社に投資をして自分たちの専門性を活かしたコンサルティングが行えるのかを、社員一人ひとりが深く考える機会となっています。

商流を川上まであげるための、
ビジネス全体を一気通貫するソリューション

ビジネス環境における成長戦略について教えてください
ICT業界におけるビジネス環境は、公共系ビジネスが標準化しつつあることを考えると、民需領域での躍進が大きなテーマとなると思います。私たちは合併を契機に、6社でつくりあげてきたリソースを共通のプラットフォームに統合し、お客様の業務効率化、コスト削減、セキュリティ品質の向上などにつなげていきます。
一つの例として、2021年には民需系ビジネス拡大のため、株式会社ドリームゲートの株式譲受を行いました。ファッション小売業向け基幹システムを提供する同社と連携することで、両備システムズの持つ物流・販売管理のソリューションと相乗効果を生み出していくことを計画しています。つまり、ビジネス全体を一気通貫できるソリューションの開発です。1つの商品を受託開発するのではなく、サービスとして提供することで商流を川上まで上げていくことが目的です。
民需系へとサービスの幅を広げるなかで、
これまでのノウハウはどのように生かされるのでしょうか?
私たちの強みは、バックオフィス(後方支援業務)のノウハウが豊富であること、そして、自社データセンターの規模・スペック・安定性が優位だということです。パンデミック以降は、リモートワークが浸透し、家にいながらストレスなく業務を遂行できる環境づくりが課題となりました。農林水産業、製造業、サービス業…どの産業においても、ワークスタイルは変わり、クラウドサービスが拡大するなかで、バックオフィスの業務効率化、データセンターの需要拡大が進んでいます。

また、両備グループとしてのスケールメリットも、特筆すべきポイントだと思います。例えば、観光・交通分野を担う両備バスカンパニー、物流を担う両備トランスポートカンパニーと連携することで、データ活用を一貫して行い、道路状況や運行情報をリアルタイムに共有できるなど、グループ内で相乗効果を生んでいます。そしてそれこそが、岡山をはじめ西日本エリア全体の地方創生に寄与する。グループ内の「共創」が、街を「共創」することにつながる、そう信じて取り組んでいます。

新しい領域としてのAI。
まずはフィンテックとメディカルで
投資効果を出す

新たに挑戦しているビジネス領域としてのFintechとメディカルAIについて教えてください。
Fintechについては、DXとは切っても切れない関係にあります。私たちは金融市場のビッグデータ分析や、プロの為替ディーラーの知見を学習させることをAIを通して行い、この蓄積されたアルゴリズムを使って為替予測を行うことができるよう、実証実験を重ねています。株価予測と違い、為替予測は世界的にも前例が少ない。私たちは2023年にはAI運用の為替ヘッジファンドを設立する計画で、自社エンジニアと金融のプロとの連携を進めています。

FINACIAL ALGOTECH プロジェクトサイト
メディカルAIについては、岡山大学医学部と2018年に産学連携をスタートさせ、画像データからがんを検出し、医師の診断をサポートするシステムの開発を進めています。がんの手術方針を決める際、内視鏡での処置が可能か、開腹手術まで行うか、医師が決定するための情報をAIを通して提供することで、診療に貢献します。「切らなくてもいいのに切る」がん治療をなくす。両備システムズが開発するAIの進化で、医療の現場は、より患者さんに寄り添ったものになっていきます。

一人ひとりの経営マインドを強化し、
真の社会還元へ

これからの両備システムズの展望を教えてください。
「個」の力が強くなると、組織全体に余裕が生まれ、社員満足や、顧客満足につながる。そしてそれこそが、両備グループが大切にしてきた「真心からの思いやり」である「忠恕(ちゅうじょ)」のこころをもったDX時代の生き抜き方なのだと思います。
社内ではミスの共有だけでなく、お客様からほめていただいた事例を共有する機会を多く設けるようにし、目には見えないけれど、確実に一人ひとりが自信を持ってやりたいことをカタチにしていく風土をつくっています。まずは小さくてもいいですから、成功体験を重ね、「個」の力を強くする。予測困難な時代の大変革も、個々のマインドからです。明日も、ビジョンを堂々と語り共有し合う社員たちに会うのが楽しみですね。
ありがとうございました。

Mind of Brand Concept

Brand Concept ともに挑む、ともに創る。 真心からの思いやりと確かな技術力で想像もつかない世界を創り出し幸せの選択しを増やします。
「真心からの思いやり」とは、
両備グループの経営理念「忠恕」の精神。両備システムズが最も大切にしてきたものであり、これからも大切にし続けるもの。私たちの向き合い方や「らしさ」を表す言葉。
「確かな技術力」とは、
知識を蓄え、経験を積み、研鑽してきた技術力と創造力。技術力は、お客様のご要望を確実に叶え、安全安心に使っていただくためのもの。創造力は、課題を解決し理想を実現する道筋をつくるためのもの。
「想像もつかない世界」とは、
心躍るようなワクワクする世界。その世界を叶えるため、昨日までなかったものを今日創り出すという意気込みや、新たな価値を生み出すというチャレンジ精神。
「幸せの選択肢」とは、
お客様、社員、そして社会にいる全ての人が、希望に満ちた毎日を過ごすための選択肢。多様で柔軟な時代における、一人ひとりにフィットした幸せ。これらを自由に選べる未来を目指し、常に相手の視点に立った提案や開発をおこなう。