メディア掲載事例 | GENROQ 2022年4月号 - 株式会社ロベルタ

GENROQ 2022年4月号

達人の遊びゴコロ

 フェラーリのラインナップで、V8ミッドシップのパッケージを持つ一連の系譜は、いつの時代も主軸にいた。今、その最新モデルはF8トリブートが担うものの、あらゆる歴代モデルだって時間軸を超えてその魅力を放ち続けている。

 そう思わせてくれたのが、488時代の究極系だ。ボディの真ん中に入るレーシングストライプが主張するように、これは488系のホットモデルである488ピスタ。しかも、ボタンひとつでオープンエアを満喫できる488ピスタ・スパイダーである。究極的に性能を追い求める伝統のスペチアーレなのに、スイッチひとつでオープンエアを満喫できるリトラクタブルハードトップという遊びゴコロを身につけている。

 50代目のフェラーリ製オープントップモデルにして、その歴史の中でもっともパワフルなスパイダーでもある。優雅にオープンエアを満喫できるクルマでありながら、極限まで動力性能を犠牲にしないのがいかにもフェラーリらしい。その感覚を理解して488ピスタ・スパイダーを乗りこなすのなら、より自分らしくコーディネートするにしても性能は犠牲にするべきではない。そこでこの個体は、ハイパーフォージド製ホイールに置き換えられた。

 銘柄はブランドの最旬モデルであるHF-LMCだ。華やかな雰囲気を感じさせるメッシュデザインが、抑揚のあるスタイルを持つエキゾチックカーに溶け込んでいる。

 ジアッロ・モデナという華やかな黄色に対して、488ピスタ特有の太いレーシングストライプ。ここにブロンズ系の色味を持ってきたところがいい。正確にはブラッシュド・ライトブロンズのディスクと、グロス・ライトブロンズのアウターリムにして、ともにアナダイズド加工を加えたもの。部位によって少しだけその質感を違えながら、ボディカラーやブレーキキャリパーとの同系色コーディネートを成立させた。HF-LMC固有の華やかさと相まって、フェラーリのスパイダーらしいエレガントな雰囲気を強調させつつも、決して派手過ぎることはない。

 サイズはフロント9.5J×2インチ、リヤ12.5J×2インチ。純正比でそれぞれ1、2インチアップだが、過度なまでの大径感はない。1~2インチの中できめ細かいサイズオーダーを可能とするのは、国内最高品質の鍛造製法を持って、マルチピース構造を活かしながら多品種少量生産を貫くハイパーフォージドの魅力だ。クルマの造り手とメーカ側とが協力してベストアンサーを見出していくようなフットワークの軽さもある。このHF-LMCに関して言えば、センターロックモデルや、プレミアムSUVをターゲットとし24インチまで存在する。

 この個体は先述したホイールサイズに対して、それぞれ255 30ZR22、335/25 ZR2のコンチネンタル・スポーツコンタクト6を組み合わせた。なおかつ前後にロベルタ・リフターシステムを投入し、それに見合った足まわりを構築していた。クルマを製作したのは、ハイエンド輸入車専門店にしてハイパーフォージドを取り入れたカスタムカーを数多く輩出してきたオートプラザダンクである。特にフェラーリやランボルギーニといったスーパースポーツカーに対しては積極的にハイパフォージドを入れてきた。

 ハイパーフォージドが提供するきめ細かいオーダーメイド体制はもとより、安心して足もとを委ねられる存在だからだろう。たとえお相手が最高出力にして720を発揮するような488ピスタであっても、その信頼感は揺らぐことがない。フェラーリ製スペチアーレの走行性能をまったく犠牲にすることなく、日常のユーティリティを確保するロベルタ・リフターシステムも同様に頼れる存在だ。この個体は488ピスタの性能をきっちりと支え、ちょっとした遊びゴコロを持ったスパイダーの美しさと世界観を引き立ててみせ達人たちのコラボである。

GENROQ 2022年4月号より

色気あるスーパーセダンに似合うV.I.P御用達のリフターシステム

 走行性能をスポイルすることなく、瞬時に車高をアップダウンできるロベルタリフターシステムは、スーパーカーユーザーにとって必須アイテムになった。しかし、その利便性の高さをスーパーカーだけに留める必要などないことを知った。

 今回、リフターシステムを装着したのはBMW M5コンペティションだ。新車と見間違うような色艶を保ち、エアロやホイールも最高峰が装着される。だがユーザーはこれを飾り立てるだけではなく、仕事に遊びにと毎日のように乗っている。

 初めて足を踏み入れる場所が多く、ときに狭苦しい都内でも使うだけに、イザという時に瞬時に車高が上がるのは心強いという。実際、段差の大きな踏切や、傾斜のキツいスロープ式駐車場も躊躇なくなった。

 ユニットはM5のトランクルームをほとんど犠牲にしないし、毎日酷使しても十分な信頼耐久性が宿ることもまた魅力だ。なにしろ5年間はメンテフリーであるほか、製品本体には10年もの保証がついている。

 そして走る際は、M5の”駆けぬける歓び”を満喫できる。普段使う高性能車こそ、ロベルタリフターシステムは鬼に金棒である。

GENROQ 2022年4月号より

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