- 教員氏名
- 藤田 和弘(ふじた かずひろ) 教授
- 学位
- 博士(学術)
- 学歴
- 京都工芸繊維大学・院・工芸科学
- 専門分野
- 画像処理工学、教育メディア科学、コンピュータ法工学
- 研究課題(長期)
- 劣化画像の鮮明化、ICTを利用した教育、司法解析を前提としたコンピュータ解析
- 研究課題(短期)
- 劣化JPEG画像の鮮明化、低解像度ナンバープレート数字の識別、布の汚れの鮮明化画像処理
ディジタルカメラや携帯電話のカメラなどは、JPEG形式で画像を保存する。画像をJPEG形式で高圧縮保存すると、JPEGの符号化・復号化のプロセスにおけるブロック離散コサイン変換領域での量子化の影響により、ブロッキング・アーティファクトやモスキート・ノイズが発生し、画質が劣化する。また、画像を撮影する際に、レンズの被写界深度の関係から、被写体と背景とに距離がある場合、焦点ずれ劣化が発生する。また、被写体とカメラとの相対的な運動により、運動劣化が発生する。したがって、JPEG画像は、このような焦点ずれ劣化や運動劣化と、JPEGの符号化・復号化のプロセスにおけるブロッキング・アーティファクトおよびモスキート・ノイズの発生とによる複合的な劣化を受ける場合がある。このような画像に対して、画像確率モデルを基礎とした上で、画像のエッジの位置や方向などの画像の局所的な性質を利用した鮮明化の画像処理アルゴリズムの研究をしている。