制度の設立趣旨
日本の成長戦略においてベンチャー創造に対する期待が高まっています。その中で特に期待されているのが、大学発ベンチャーです。大学の研究活動により、生み出される技術シーズや保有特許が、技術移転され、ベンチャー起業と事業の発展を通じて、既存産業の基盤技術を転換させ、産業構造のリノベーションが起こる事が期待されています。大学は大学発ベンチャーを支援し、起業を促す事による社会貢献を要望されており、大学発ベンチャーを支援する大学は、社会や国からも高く評価されるようになってきています。
そこで大阪工業大学は、研究支援社会連携推進課を主管部門とし、大阪工業大学 大学発ベンチャー企業設立支援制度をこの度、設立いたしました。
制度の概要
制度目的
大学発ベンチャー起業創出をサポートする事により、下記目的を実現します。
- 大阪工業大学 研究力の強化
- 研究ブランディングの向上
- 大学発ベンチャーへのライセンス供与によるライセンス収入の増大
- 社会貢献の強化
目標
設立目標:2030年度末 大阪工業大学発ベンチャー10社以上(既存2社を含む)
事業目標:2030年度 大学発ベンチャー 総売上10億円
支援内容
- 事業化プラン作成サポート
- 市場・技術調査サポート
- 知財戦略構築サポート
- ファイナンスサポート
相談窓口
研究支援社会連携推進課
大阪市旭区大宮5丁目16-1(大阪工業大学7号館11階)
メール OIT.Kenkyu@josho.ac.jp
TEL 06-6954-4140
FAX 06-6954-4066
既存の大阪工業大学発ベンチャー企業
株式会社エコソリューションネット
株式会社レーザーラボ
株式会社Bettervibes Eng.
レイタント合同会社
株式会社fineOptimAI
GAPファンドの運営
大阪工業大学は大学発ベンチャー起業支援の一環として、2020年度に国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)による研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム<社会還元加速プログラム(SCORE)大学推進型>に神戸大学と共同で応募し、採択されました。
当該プロジェクトでGAPファンドを運営しています。又、同時に大阪工業大学独自のGAPファンドも運営しています。
*GAPファンドとは
GAPファンドとは下記の目的のために大学が研究者に提供する基金のことです。
- 自律的かつ機動的に大学研究室へ提供する少額の開発基金(試作開発・試作テスト等)
- 基礎研究と事業化の間に存在するGAPを埋めて、大学の研究シーズの技術移転や大学発ベンチャー創出を促していく基金
企業にとっては、大学の研究論文や特許だけでは事業化イメージが描きにくいものです。従って、大学が研究者にGAPファンドを提供する事により、試作品等を製作する事により、研究の事業化可能性が判断しやすくなり、技術移転や大学発ベンチャー創出が促進される事が期待されます。