「20代の自分にはロレックスはまだ早いかな…」
そう思って購入を躊躇っている人も多いのではないでしょうか。
この記事ではロレックスを持つメリットや、20代にぴったりのロレックスの選び方をわかりやすく解説します。
また、購入場所の選び方や、人気モデルと意外なおすすめモデルも詳しく紹介します。
20代のうちにロレックスを手に入れることで、きっと日々の生活がより豊かになるでしょう。
自分にとってベストな1本を見つけるためのヒントをお届けします。
目次
20代でロレックスは似合うのか
ロレックスといえば、おそらく30代や40代(あるいはそれ以上)が身に着けているイメージが強いでしょう。
実際、ロレックスの購入者層で一番多いのは30代~40代です。
とはいえ、20代でもあるポイントさえ抑えておけば、上手に着けこなすことは十分可能。
もちろん、思い切って投資する価値も大いにアリです。
ではそのポイントとは何なのか、以下に解説していきます。
振る舞いや服装などマッチできれば似合う
ロレックスは、自身の振る舞いや服装と調和させることでその価値が引き立ちます。
それはロレックスが単なる時間を示す道具ではなく、持ち主の品格やスタイルを表現するアクセサリーだからです。
20代らしいエネルギッシュさとその場をわきまえた振る舞い、そして適切な服装を意識することで、高級時計のロレックスも違和感なく着けこなせるでしょう。
そもそも、ロレックスはカジュアルでもフォーマルでも、TPOに応じた装いを心掛けることでどの年代にもマッチするものです。
つまり、重要なのは年齢ではなく、自分自身のスタイルや振る舞い。
ロレックスを上手に取り入れることで、20代の自信と洗練さを演出することだって可能なのです。
体格やスタイルに合ったモデルを着けるのが吉
ロレックスには、大きく分けてプロフェッショナルモデルとクラシックモデルの2種類があります。
それぞれ個性的なモデルが存在し、素材、ケースサイズ、文字盤デザインなどのバリエーションも実に多彩です。
体格やスタイルに合ったモデルを選ぶことで、ロレックスは20代の若いメンズの腕にもよく似合います。
例えば、スリムな体型の人には、エレガントで小ぶりなサイズの「エクスプローラーI」や「デイトジャスト」がぴったり。
一方、がっしりとした体型の人には「サブマリーナ」や「ヨットマスター」など、存在感のあるモデルがよく似合います。
やはりここでも重要なのは年齢ではなく、あくまで自分に合ったモデルを選ぶことで、ロレックスの魅力も最大限に楽しめるのです。
20代に人気のロレックスはどのモデル?
多彩なバリエーションを誇るロレックスの中から、ここでは20代に人気のモデルを3つ紹介します。
どれもロレックスの定番にして、時代を超えて愛されるモデルばかり。
プライベートからビジネスまで幅広く使い回せ、一生モノとしても末永く愛用できるでしょう。
【主張を抑えたいなら】エクスプローラーI
エクスプローラーIは、もともと冒険家や探検家のために開発されたモデルで1953年に誕生しました。
正式には「エクスプローラー」ですが、兄弟モデルといえる「エクスプローラーII」とハッキリ区別するために、よくエクスプローラーIと呼ばれています。
ケースとブレスレットはプロフェッショナルモデルに相応しい屈強なつくりで、過酷な環境下でも安心して使用が可能。
シックなブラックの上に「3・6・9」のアラビア数字が浮かぶ文字盤は、シンプルかつ普遍的なデザインで、いつの時代も年齢性別を問わず幅広い層から人気があります。
カジュアルからフォーマルまで、どんなスタイルにもマッチする汎用性の高さも大きな魅力です。
現行モデルは36mmと40mmの2サイズ展開で、体格やスタイルに合わせて好きな方をチョイスできます。
どちらも、ロレックスにしては買いやすい価格なのも見逃せないところ。
トータルで見ても、エクスプローラーIは、20代に人気のロレックスの最有力候補といっても過言ではありません。
【スタイリッシュかつオシャレで選ぶなら】デイトジャスト
1945年に誕生したデイトジャストは、時計史に名を刻む革新的なモデルです。
機械式腕時計で初めて自動的に日付が変わる機構を搭載し、その先進性と正確さで高評価を獲得しました。
ロレックス自慢のオイスターケースを使用しているため、ドレスウォッチでも防水性が高くかなり実用的。
クラシックかつ洗練された雰囲気が漂うデザインは、老若男女幅広い層から支持されています。
バリエーションの多さも特徴で、文字盤デザインとケースサイズの組み合わせは、幾通りものパターンがあります。
さらに素材もステンレススチール、イエローゴールド、エバーローズゴールド、ホワイトゴールドからチョイスが可能。
ブレスレットはジュビリーとオイスターの2タイプ、ベゼルもスムースベゼルとフルーテッドベゼルのモデルがラインナップされています。
それだけに、デイトジャストは理想通りの組み合わせを見つけるのが困難ですが、その分手に入れた時の喜びはひとしお。
きっと、人生を共にする良きパートナーとして、長くビジネスでもプライベートでも大活躍してくれるでしょう。
【ロレックスの重みを感じたいなら】サブマリーナー
1953年に登場したサブマリーナはダイバーズウォッチの先駆けとして知られ、名品中の名品とも呼ばれています。
300mの防水性能、逆回転防止機能付ベゼル、高精度な自社製ムーブメントを搭載するなど、その実力はプロのダイバーからも厚い信頼が寄せられるほど。
シンプルな文字盤は極めて視認性が高く、夜光塗料が施された針とインデックスは暗闇でも正確に時刻を読み取ることができます。
一目見ればそれとわかる、アイコニックで完成されたデザインもサブマリーナの魅力といえるでしょう。
ケースとブレスレットの大部分にはサテン仕上げが施されており、傷が目立ちにくく、普段使いしやすいのもポイントです。
その一方で、ガンガン使って傷がついた方がカッコいい、というオーナーも少なくありません。
40mm(モデルによっては41mm)のケースは存在感があり、サブマリーナさえ身に着けていれば、他にアクセサリーは要らないかもしれません。
そのクラシカルなたたずまいはカジュアルな服装はもちろん、スーツスタイルにもピタリとはまります。
本物志向とアクティブさをアピールしたいときにも最適なモデルです。
20代メンズに意外とおすすめできるロレックス
ここでは定番というより、どちらかといえば通好みなモデルを3つ紹介します。
あまり人と被らない時計を選びたい人には特におすすめ。
さり気なく個性を主張でき、尚且つコスパが高いモデルを選ぶこともできます。
きっと、お気に入りの1本を探す楽しさも味わえるでしょう。
ヨットマスター
ヨットマスターは、セーリング愛好家をイメージして開発されたリッチでハイクラスなモデルです。
登場したのは1992年とロレックスの中では比較的新しいモデルですが、セーリングに特化した設計でプロやアマチュアのセーラーをはじめ、世界中のセレブからも愛されています。
スペックについては、以下の3点を備えているのが主な特徴です。
- 100m防水
- 60分目盛りが入った双方向回転ベゼル
- 日付表示を拡大するサイクロップレンズ
デザインはエレガントかつスポーティで、プラチナやエバーローズゴールドなどの高級素材を使用することで、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています。
機能性と審美性を高い次元で両立させたヨットマスターは、どんなシーンでも腕元を華やかに演出してくれます。
その存在感は抜群で、特にエネルギッシュかつアクティブな20代にはぴったりのモデルです。
【ちょっと個性を出したいなら】ミルガウス
ミルガウスは、主に科学者や技術者向けのプロフェッショナルウォッチとして1956年に登場しました。
その歴史は強い磁場でも狂わない時計が求められた時代背景に基づいており、1000ガウス(約8万A/m)の磁気にも耐えうる性能を持つことから、ミルガウスと名付けられました。
パッと見はシンプルな3針時計ですが、他のモデルと決定的に違うのは、高い耐磁性を実現するためにムーブメントを磁気シールドで覆っていること。
オレンジ色のイナズマ針や緑色のサファイアガラスなど、ディティールにユニークなポイントを含んでいるのも、マニアにはたまらないところです。
ミルガウスは2023年に廃盤になってしまったため、現在は中古品しか手に入りません。
状態の良い個体は市場から消えていく一方なので、手に入れるなら早めの方が良いでしょう。
尚、歴代のミルガウスで特に人気が高いのは、Ref.116400GVのZブルー文字盤です。
ロレックス ミルガウス Zブルー 116400GV ブルー
型番:116400GV
素材:ステンレススティール/SS
ケースサイズ:直径 40mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き
ジルコニウムが含有された文字盤に下処理とメッキ加工を施すことで独特の青色に光り輝くこの1本は、その希少性と美しさによって多くのロレックスファンを魅了し続けています。
【初めてのロレックスなら】エアキング
1940年代に誕生したエアキングは、現存する最古のペットネーム(ペットネームとは愛称のようなもの)を持つ歴史あるモデルです。
文字盤に筆記体で書かれた「Air-King」がその目印。
3針ノンデイトのシンプルな機能とリーズナブルな価格設定で、古くからロレックスの入門機として人気を集めました。
2014年まで製造された旧世代のエアキングは、34mmの小ぶりなケースとクラシックなデザインが魅力で、今もなお多くの時計好きから支持されています。
2016年に登場した新世代のエアキング(Ref.116900)は、ケースサイズが40mmへと大幅にアップし、文字盤もコックピット計器を彷彿とさせる独創的なデザインに変更されたことで、世界中のロレックスファンを驚かせました。
さらに、現行モデル(Ref.126900)は新たにリューズガードを装備し、ムーブメントは約70時間のロングパワーリザーブを誇るCal.3230に刷新されるなど、より使い勝手が向上しています。
ロレックス エアキング 126900 ブラック
型番:126900
素材:ステンレススティール/SS
ケースサイズ:直径 40mm
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き
エアキングは旧世代と新世代とで、デザイン、性能、装着感などまったく違った要素を楽しむことができます。
20代メンズロレックスをつけるのは生意気?
ロレックスを20代で着けるのは生意気なのか。
ネットの検索でも一定数検索されている話題ですが、上司や年上の人と頻繁に交流のある人が主に検索している話題だと予測できます。
「ロレックスを手に入れたら、周りからの扱いが変わりそう…..」
「20代でロレックスは生意気じゃない?と思われるのが嫌……」
そんな心配をしている人も少なからずいるようです。
結論から言うと、20代の男性がロレックスを身に着けても、決して生意気ではありません。
高品質かつ一生モノのロレックスは、自己投資や何かの目標を達成した証として、若い世代が購入するケースが増えています。
ただし、身に着けるうえでTPOを意識したり、気を付けるべきことがあります。
例えば、大学生がアルバイトに行く際に、ロレックスを着用するのは控えた方が良いでしょう。
高級時計は、常に盗難や紛失のリスクを抱えているからです。
また、就職活動中はロレックスのようなブランド時計よりも、シンプルで控えめなデザインの時計を選ぶのが好ましい印象です。(もちろんロレックスでもビジネス向けモデルはありますが)
必ずしもロレックスがダメだというわけではありませんが、人や企業によっては「ちょっと見栄っ張りなのかな?」など悪目立ちしてしまうリスクもあります。
場面に応じて適切な使い方を心がけるのも、ロレックスを楽しむためには大事なポイントといえそうですね。
20代でロレックスを購入するメリット
20代でロレックスを購入するのは、多少気を付けたいポイントがあるものの、それらを遥かに上回るメリットがあるのも事実。
では、そのメリットとは一体何なのか、以下に詳しく解説します。
本当に良いモノを知れる
20代でロレックスを購入することは、良質なものを知り、審美眼を養う貴重な機会になります。
若い世代には多くの誘惑があるため、流行や安価な商品に惹かれることが多く、その結果として「安物買いの銭失い」に陥ることも少なくありません。
しかし、ロレックスのような本当に良いものに触れることで、質の高さや本物の価値を実感でき、それが長期的な投資としても有益であることがわかります。
このような経験は、きっと単に時計を所有するだけに終わらないでしょう。
良いものを見極める目が養われると、その後の人生でさらに大きな買い物やあらゆる選択をする際に、価値ある判断ができるようになります。
ロレックスが、豊かな人生を手に入れるきっかけになる場合もあるかもしれません。
資産になる
高品質な素材と卓越した技術によって製造されるロレックスは、その耐久性とデザインの普遍性から時間が経っても価値が保たれる、もしくは上がることがあります。
特にエクスプローラーIやサブマリーナなどのプロフェッショナルモデルは、手放す際に購入時より数十万円高く売れることも少なくありません。
仮に今後も長期的に円安とインフレが続くとしましょう。
その場合、20代のうちにロレックスを購入して30年~40年先まで所有すると、今の数倍の価値に化ける可能性は十分にあります。
さらに、長期間にわたって使用し続けられるため、実用性と資産価値の両方を兼ね備えた他に類を見ない素晴らしいアイテムともいえます。
人脈形成の助けとなる
ロレックスを所有することで、同じ価値観を持つ人と自然につながる機会が増えます。
例えば、時計愛好家のオフ会や高級ブランドのイベントに参加し、共通の趣味を持つ人々と交流することで、価値ある人脈を築くことができます。
また、世の中には熱心なロレックスオーナーがたくさんいますが、そのような人が職場の上司やビジネスパートナーの中にいると、高確率でロレックスの話題で盛り上がります。
上司がロレックスを着用していたら、その時計に関する知識を共有することで、信頼関係を深めることもできるでしょう。
このように、1本のロレックスから人脈が広がっていく可能性は十分にあります。
ローンを組んでも年齢的にどうにかできる
20代ならわざわざローンを組んでも、ロレックスを購入するメリットがあります。
なぜなら、若いうちは将来に向けての収入増加が期待でき、ローンの返済計画を無理なく立てられるからです。
例えば、100万円のロレックスを購入するのに、48回払いまで金利手数料0円のローンを組んだとすると、月々の返済額は約20,800円になります。
20代であれば、昇進や給与の増加が見込めるため、この程度の返済負担であれば十分にカバーできる可能性があります。
また、ローンを通じて計画的な支出管理や金銭感覚を磨くこともでき、その経験が将来的な資産形成にも役立つかもしれません。
若いうちに良質なアイテムを手に入れることで、早い段階から「本物」の価値を享受できるメリットもあります。
ロレックスを購入するならどこ?
ロレックスを購入する際に、正規店か並行輸入店かで悩む人は多いでしょう。
フリマアプリやネットオークションで手に入れる選択肢もありますが、それらは何かトラブルが起きたときやアフターサービス(保証)がない点に、どうしても不安を感じてしまうものです。
ここでは、正規店と並行輸入店で購入する場合のそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
購入難易度は高いが憧れがあるなら正規店
ロレックスを正規店で購入するメリットは、まず真贋保証が確実であり、偽物のリスクがないことです。
運よく正規店で購入できた幸福感や満足感、購入体験を味わえることもメリットだといえるでしょう。
多くのモデルにプレミアが付いている現状では、正規店での定価購入が一番安く手に入れる方法にもなっています。
一方、デメリットは、多くのモデルが入手困難であることや、店頭での購入が基本なので地域によってはアクセスが不便なことです。
正規店では予めまとまった資金と購入までに多少の時間を必要とするのは、覚悟せざるを得ないところです。
欲しいモデルが決まっているなら並行輸入店で探すのもアリ
ロレックスを並行輸入店で購入するメリットは、新品から中古品まで選択肢の幅が広いことです。
正規店のように何度も店に足を運ぶ必要がなく、人気モデルでも即購入できる可能性があります。
定価以上で販売されているモデルもありますが、タイミングによっては割引や特別なオファーが提供されることがあります。
手持ちの資金が乏しくても、多くの並行輸入店ではローンでの購入も可能です。
一方、デメリットは、小さな店舗などには偽物や修理歴のある時計が混在しているリスクがあるため、信頼できる店を選ぶことが重要です。
銀座などに店舗を構えている店は、立地の特性上、信頼できるお店として認識しても良いでしょう。
並行輸入店に並ぶロレックスは、新品でも既に保証書に日付が入っているため、その日付から5年間しかメーカー保証が受けられません。
正規店で手に入れるよりもメーカーの保証期間が短くなっているため、気になる場合は購入前によく確認しておきましょう。
まとめ
ロレックスは体格やスタイルにマッチしたモデルを選ぶことで、20代でも上手に着けこなすことは十分可能です。
TPOをわきまえることで、生意気と思われたり盗難にあったりするリスクを回避することもできます。
むしろ、若いうちにロレックスを手に入れることは、早い段階で良質なものを知り、審美眼を養う貴重な機会になるでしょう。
資産性や人脈形成といった観点からも、20代でロレックスを手に入れるのは多くのメリットがあります。
ロレックスは実用性と資産価値の両方を兼ね備えた、他に類を見ない素晴らしいアイテムでもあるので、ぜひこの機会にお気に入りの1本を探してみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年