出典:https://www.facebook.com/pg/Hamiltonwatch/photos/?ref=page_internal
20代,30代から圧倒的な人気を誇るハミルトン。
現在オメガやブレゲ、ハリーウインストンなどが属するスウォッチグループの一員として、エントリープライス路線をカバーしています。
そんなハミルトン、実はスウォッチグループの中でも屈指の華麗なる歴史を有するブランドでもあります。そして2020年、この歴史の一端を垣間見せるような新作が発表されています!
この記事では、ハミルトンの2020年新作をご紹介いたします!
目次
ハミルトン2020年新作 アメリカン クラシック PSR デジタルクォーツ
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時計好きの皆様からしてみれば、「世界で最初にクォーツ式腕時計の市販化に成功した」のは、わが国が誇るセイコーである、というのはもはや常識かもしれません。1969年のことでしたね。
しかしながらそれ以前、1957年に、実はハミルトンが電池式腕時計「ベンチュラ」をリリースしていた、ということをご存じでしょうか。もっともこの電池式の時計は駆動方式が電力になった、というもので、精度の制御は機械式時計を踏襲していましたが。
そしてハミルトンは、世界で初めてLED式デジタルウォッチを製造したブランドでもあります。ベンチュラの発表から約10年余の1970年5月6日。パルサーと名付けられたこの歴史的モデルは、文字盤も針も持ちません。ゼンマイを巻く必要もなく、そもそもリューズがありません。
では時刻はどう読み解くかというと、画面に赤いLEDでデジタル式に表示された数字を見ます。2時位置にプッシャーがついていて、そこを長押しすると時刻表示されたり、日付表示を行ったりする仕組みでした。
今でこそデジタルウォッチを見慣れた私たちにとっては驚くようなものではありませんが、当時は「SFのような」と称されました。LEDは当時きわめて高い消費電力であったため、ボタン電池二つを要するほど、大型だったことも見慣れなさに一役買ったのでしょう。
ちなみにパルサーの名前は、高周波帯域でパルス状の電磁波を放出させる天体「パルサー」に由来します。
※初代パルサー
このパルサー、初代は「P1(パルサー1)」としてリリースしました。
当時は珍しかった(そもそもデジタルウォッチが珍しいのですが)クッションシェイプのケースはK18イエローゴールドで製造されており、なんと価格は2,100米ドル!自動車1台分に相当したとか。ちなみに同時期発売されていたロレックス サブマリーナの10倍の値段だった、とも言われています。
世界限定で400本が生産され、エルビス・プレスリー氏やキース・リチャーズ氏ら著名人の腕元を彩りました。ちなみに映画『007 死ぬのは奴らだ』で、ジェームズ・ボンドを演じる故ロジャー・ムーア氏が着用したことでも有名です。
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そんなパルサー開発からちょうど50周年。
今回の2020年新作は、1973年に次世代として登場した「P2」をリバイバルした形です。題して「PSR」!ちなみにアメリカンクラシックはハミルトンのコレクション名で、アメリカ生まれの同社の復刻シリーズとなります。
クッションシェイプのケースサイズは40.8×34.7mmで、オリジナルを踏襲。真っ暗な画面に赤いデジタル数字で時刻表示を行うのもまた同一です。まるで映画の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思わせるような(同作品で用いられたのはカシオですが)、古き良き時代の電子デバイスを上手に再現していますね。
外装デザインはレトロ一色ですが、当然使われる時計製造技術は最新鋭です。
まず、レトロ風防は当時のルビーではなくサファイアクリスタルを使用しています。
また、ディスプレイはスマートウォッチなどにも用いられる液晶と有機EL(エレクトロルミッセンス)のハイブリッド型で、きわめて薄く軽量かつ省エネ(低消費電力)に仕上がりました。ちなみに当時はプッシャーを押さなくては時刻表示ができなかったのは前述の通りですが、当然今作では常時赤色LEDが点灯しています。
バッテリー寿命は5年となりましたので、むしろそんじょそこらのデジタル時計に比べてかなり長寿命と言えるでしょう。
なお、このディスプレイは特許出願中とのこと。
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さらに、新作では最先端機種らしく10気圧防水が確保されているのですが(当時は3気圧防水だった)、これを実現したねじ込み式ケースバックには天体パルサーをイメージした星が刻まれています。
このように、ヴィンテージ好きにもこれからデジタルウォッチを購入しようとしている方にもたまらない2020年新作デジタルクォーツ「PSR」は、ステンレススティールモデルとイエローゴールドカラーにPVDコーティングされた限定モデルの2ラインが発表されました。後者は1970年代に400本限定生産された初代PS1をフィーチャーしているため、1,970本のリミテッドエディションとなります。
また、細かなメタルブレスレットのレトロさと、ブラックラバーベルトのモダンさをも楽しむことが可能です。
ステンレススティールモデルは90,000円、イエローゴールドカラーモデルは132,000円でローンチされます。
実は2010年、パルサー誕生40周年でも「パルソマティック」としてリバイバルモデルがハミルトンから出ているのですが、非常に人気が高く、生産終了した今なおファンが求めて止まない逸品として語り草になっています。
そのため、2020年新作のパルサー復刻モデルも、人気沸騰となることは容易に想像できますね。
国内入荷を待ちましょう!
スペック
型番:H52414130 / H52424130
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40.8×34.7 mm
駆動方式:クォーツ
防水性:10気圧
定価:99,000円 / 132,000円
ハミルトン2020年新作 ジャズマスター オープンハート 36mm アイスブルー
出典:https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/h32215140-jazzmaster-open-heart-lady-auto.html
ジャズの調べを腕時計に落とし込んだとされている「ジャズマスター」。ハミルトンの中ではオシャレでドレッシーな印象が強い一大コレクションとなります。
ひとくちにジャズマスターと言っても、文字盤デザインや素材、機構などにバリエーションがあるのですが、最も人気が高いのは文字盤一部をスケルトナイズしたオープンハートです。
機械式ムーブメントの一部を効果的に見せることで、メカ好きにアプローチするとともに、一つの洒脱なデザインコードを確立することとなりました。
そんなジャズマスター オープンハートに、待望の36mmサイズが追加されました!
これまで42mmサイズがメイン。決して大きすぎることもなくスタンダードなサイズ感ではありますが、小さめが好みの男性や女性にとっては、36mmサイズにちょうどよさを感じるのではないでしょうか。
近年時計業界では小径ケースが流行っており、アンダー40mmケースへの需要が増していることもまた事実です。
さらに、新色としてアイスブルー文字盤が追加されたのも嬉しいところ!こちらは42mmのラインナップにも採用されています。
爽やかなパステルカラーの文字盤はサンレイ仕上げが施されており、高級感とスタイリッシュを両立しました。
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さらに特筆すべきは、ハミルトンの旗艦ムーブメント「H-10」がスペックアップしたことです。
H-10はベンチュラやカーキシリーズなどにも搭載されてきた自動巻きムーブメントですが、約80時間のロングパワーリザーブと高い信頼性がご自慢の名機です。この度、ヒゲゼンマイにNivashronが採用されることとなり、耐磁性が飛躍的に向上することとなりました。
Nivashronというのはスウォッチグループ傘下のヒゲゼンマイベンダー「ニヴァロックス・ファー」が提供するパーツで、高い耐磁性はもちろん温度変化にも強い、という特性を持つ夢の素材です。
磁気帯びは時計の誤作動の大きな要因となるため、近年多くのブランドが対抗策を練っている分野です。磁気を帯びてしまうパーツは様々ですが(そもそも金属製であるため)、最も影響を受けやすいのがヒゲゼンマイです。ヒゲゼンマイは時計の精度にも大きく関わる部分だけあり、ここが磁気帯びしてしまうと、時刻の大幅なズレに繋がります。
そこで各社耐磁性の高いヒゲゼンマイを開発しており、シリコン製やロレックスのブルーパラクロムなどが時計業界では話題となっているのですが、スウォッチグループはコングロマリット全体で取り組むこととし、2019年よりNivashronヒゲゼンマイの搭載を傘下ブランドで開始しました。
このNivashron、嬉しいのが大量生産が可能である、ということ。そのため新しくなったH-10も基本的にはお値段据え置きで、新作ジャズマスターも既存モデルと定価に大きく差があるわけではありません。
そんなコスパも大切にしてくれるところに、スウォッチグループ、ひいてはハミルトンの消費者に寄り添った企業理念を感じます。
なお、36mmサイズのジャズマスターはアイスブルーの他、ブラック,ブルー,マザーオブパールの文字盤バリエーションが追加されております。
スペック
型番:H32215140など
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:36mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:H-10
パワーリザーブ:約80時間
防水性:5気圧
定価:129,800円(SSモデル)
まとめ
ハミルトンの2020年新作についてご紹介いたしました!
やはり目玉は何といってもパルサーを復刻したPSRでしょう。実際に腕に着けてみると、またかっこいいのでしょうね。20代・30代だけでなく、40代・50代の時計好きからも支持を集めそうです。
なお、ハミルトンやオメガ含むスウォッチグループは、Time To Moveと称して独自見本市を行う予定でした。
新型コロナウイルスの影響で中止となったものの、まだまだ新作は用意していると思われます。
情報が入り次第、順次掲載していきたいと思います!
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