【目次】
ホットピックス
Nduduzo Makhathini『uNomkhubulwane』
ニューヨークを拠点に活動する南アフリカ出身のピアニスト:ンドゥドゥーゾ・マカティニのニューアルバム。このアルバム・タイトルは南アフリカのズールー族の土着信仰の女神の名前にちなんでいるそうです。前作からおよそ2年ぶりのリリースとなる今回のアルバムは3つの楽章に分けられていています。第1楽章が「Libations」これは儀式の後にお酒を捧げることだそうです。この「Libations」では差別や抑圧に抵抗する黒人の集団的な記憶を表現しているそうです。第2楽章「Water Spirits」では生命力と回復について。第3楽章「Inner Attainment」では自由、希望、恩寵と、現代に生きる人々に豊かさを取り戻す超越的で継続的な努力に焦点を当てているそうです。
メンバーは、ンドゥドゥーゾ・マカティニのピアノとボーカル、同郷のズワラキ=ドゥマ・ベル・ル・ペルのベースとコーラス、キューバ出身のフランシスコ・メラのドラムスのトリオ編成。
Water Spirits: Izinkonjana
Inner Attainment: Umlayez’oPhuthumayo
Jesper Hertz『Shizuka』
デンマーク出身のピアニスト:イエスパー・ヘルツが2023年11月に来日し、日本のミュージシャン達と制作したアルバム。イエスパー・ヘルツは数年前にインターネットで日本のジャズシーンを調べていた時に動画サイトでベーシストの吉木稔の演奏を聴いて、とっても気に入って、自分の音楽と共通性を感じてSNSを通じて連絡をとり、ロックダウンが解除された2022年に来日して吉木稔率いるトリオを共演し、翌年2023年に再び来日してこの作品を録音したそうです。
メンバーは、イエスパー・ヘルツのピアノ、吉木稔のコントラバス、森田修史のテナーサックス、高橋直希のドラムス。
Shizuka
イエスパー・ヘルツのオリジナル曲。
Tsubo Sumire
吉木稔のオリジナル曲。
Oded Tzur『My Prophet』
イスラエル出身のテナーサックス奏者、作曲家:オデッド・ツールのECMからの3作目となる作品。オデッド・ツールはジャズにインドの古典音楽の原理を積極的に取り入れていて、インドの伝統楽器でフルートのような管楽器バンスリの演奏技法をサックスに置き換えてジャズに応用しているプレイヤーでもあります。
メンバーは、オデッド・ツールのテナーサックス、ニタイ・ハーシュコヴィッツのピアノ、ペトロス・クランパニスのベース、ブラジル出身のシラノ・アルメイダがドラムス。2023年11月フランスでの録音。
Child You