新譜紹介
Lewis Capaldi「Divinely Uninspired To A Hellish Extent」
新人23歳 ルイス・キャパルディ(Lewis Capaldi)のデビューアルバム。モンスターヒットになり、グラミーにもノミネートされています。元々はインディー・ロックを演っていましたが、オーソドックスなボーカルでのドラマチックなスタイルを確立しました。
ディヴァインリー・アンインスパイアード・トゥ・ア・ヘリッシュ・エクステント
- アーティスト:ルイス・キャパルディ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2019/12/04
- メディア: CD
Hollywood
Someone You Loved
アメリカ、イギリスで何週にも渡り1位となり、今年を代表する曲。 ビデオクリップもいいです。
The Who「WHO」
今週の「ウィークエンドサンシャイン」でも紹介されたザ・フーの新譜。
この番組の海外情報でも紹介されています。
13年ぶりのニューアルバム。渋谷さん大感動のアルバム。
歌詞を聞けば、どういう思いでピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーがこのアルバムを作ったのか分かるでしょうということ。励まされるそうです。
All This Music Must Fade
(訳詞)
構わないさ、きっと君はこの曲を気に入らないに決まっている
それでいいんだ
俺たちは元々そりが合わなかったもんな
新しくもなければ、変化に富んでいるわけでもない
君の一日をパッと明るくもしない
ただのシンプルな曲の一節
こういう音楽はいずれ消え去る
ちょうどナイフの切れ味が鈍るように
俺はとっくに姿を消していた
そして二度と戻るつもりもない
白鳥の如く彷徨う歌い手
俺は丸くなったりなんかしたこともない
ブルーでもなければピンクでもない
悪いが、しがないグレーな老廃
そして一瞬のことのように
君のものは君のもの、俺のものは俺のもの
俺のものは君のもの、君のものは俺のもの
気にしないね、他の連中が俺の曲をパクったりしていても
俺だって間違ったことは一度もしていないなんて言ったら嘘になる
ああ俺たちが分かち合うこのサウンドは、既に奏でられたことがあり、そして地を漂っているのさ
構わないさ、きっと君はこの曲を気に入らないに決まっている
それでいいんだ
だって俺たちは元々そりが合わなかったもんな
新しくもなければ、変化に富んでいるわけでもない
君の一日をパッと明るくしたりもしない
ただシンプルな曲の一節
こういう音楽はいずれ消え去る
ちょうどナイフの切れ味が鈍るように
I Don't Wanna Get Wise
(訳詞)
遠慮なく本音を言うぜ
悪気はないが率直だった俺
路上暮らしは辛かった
見下げ果てた奴だった
嘘だってついたし
ただびっくり仰天したのは、俺たちがくだらないマネをしたら、何とそれで金を稼げたってこと
鼻水垂らした生意気なガキどもが立派な成功者になった
俺たちの征服と繁栄の実現に一役かったのさ
こいつを俺たちは地獄で学んだんだ
俺たちは賢くなんてなりたくない
人生は絶好の学びの場だ
まだ飲むし、いい気にもなる
度が過ぎると既に満ち足りていて得意満面有頂天
認めようぜ、過ちを犯したおかげで好機が巡ってきたということを
俺たちは最低の奴だった
隠れはしないさ
それに当然と言えば当然だ
実験神羅万象よ、俺たちはなぜ呪うことを学んだのか
なぜ火を放ち、水で消そうとするのか
なぜドブネズミを放ち、ハツカネズミに狩らせるのか
躍起になって若さを保とうとしていて、だが最高値を過ぎてしまった
スターになった
ショーをもらった
だが俺たちの目を見れば分かるはず
俺たちは賢くなんてなりたくない
でも俺たちは賢くなったのさ
Beads on One String
(訳詞)
絶対なんて言わないでくれ
そんなの何の意味もない
俺たちはつながり合っているんだ、一本の糸に通した数珠玉のように
責めを負わされるものは常にいる
あえて探す必要もない
今世界が燃え立っている
神はただの塵と化している
どんな名前で彼を呼ぼうと構わない
神はいつだって同じなんだから
分かるのは神の名の下に殺し合いを行えば、彼への辱めになるということだけさ
こんなこと永遠に続くはずがない
こんな戦争という見せ物によって、俺たちが繋がり合わなければならないなんて
一本の糸に通した数珠玉のように
人はそれぞれ完璧なんだ
ただ誰しも欠点はある
それから俺たちは弱点を探し
そして戦場に赴くんだ
子供たちを皆送り出すのさ
何度も何度も繰り返し募っていくのは俺たちの不安
だが俺たちは全く同じなんだ
こんなことが永遠に続くはずがない
こんな戦争という見せ物によって、俺たちが繋がり合わなければならないなんて
絶対なんて言わないでくれ
そんなの何の意味もないから
俺たちはつながり合っていくんだ、一本の糸に通した数珠玉のように
Rockin' in Rage
(訳詞)
虐げられることを恐れ、本心を語ることができないのなら、沈黙を貫いた方がマシ
自分の意見は封印だ
きっと非難を浴びることになる
蔑まれ、ネットで煽られて
同調しなければ、除け者にされて無視される
思えばこれが初めてだ、ここまで限界ギリギリな感覚に陥ったのは
戦うには歳を取り過ぎた
鉈に飛び出しナイフ
世間の爪弾きものになった気分だ
手持ちのカードを差し出しているような
行進に参加する資格が、まるで俺には無いかのように
激しい怒りに体が震える
屈んでは仰け反って、全身の骨がバラバラに砕け散りそうだ
時の流れに逆らって、最後のひと暴れ
全てをぶちまけるんだ
憤怒のロック
ステージを降りる気は無いぜ
激しい怒りに体が震えているのさ
このアルバムについて、ピート・タウンゼントのお言葉
ロジャーも私も今となっては老人だ。どう考えても。
だから私は、ロマンスとはできるなら郷愁とも距離を置くようにした。
誰にも決まりの悪い思いはさせたくなかった。
思い出なら問題ないけどね。
怒りが来るのを待っていたけど、70過ぎても怒りはやってこなかった。
だが、挫折感から来る憤怒というのは表現できる。
海外情報(ロンドン情報)
今年で40周年を迎えるザ・クラッシュのロンドン・コーリング。これを祝って、ロンドン博物館でロンドン・コーリング展があるそうです。すごいですね。
このアルバムを作った頃のメンバーの楽器や衣装が展示されているそうです(ドラムのトッパー・ヒードンのものは金目のものは全て売ってしまったのか、ドラムスティック2本だけらしいですが)。
The Clash「London Calling 40th Anniversary Edition」
London Calling
12月14日に公開されたミュージック・ビデオのHD版です。
この曲は当時ラジオでやたらとかかっていた記憶があります。