Firefox 4.0の計画が発表。Direct2Dで高速描画、マルチタッチ、64ビット対応。来月にはβ版が登場か
Webブラウザの進化はふたたびペースを上げているようです。モジラのFirefox開発総責任者であるMike Beltzner氏が、Firefox 4.0の計画をブログで明らかにしました。昨年10月の段階ではFirefox 3.7が今年後半、そして4.0が来年前半という見通しでしたが、半年ほど前倒しになったようです。IE9の登場に刺激を受けたのかもしれません。
シンプルなユーザーインターフェイスへ
Firefox 4.0ではユーザーインターフェイスが新しくシンプルになる予定です。
また、Webアプリケーションにナビゲーションが省略された専用タブが用意され、、よく使うWebアプリケーションをこのタブに置き換えることができます。利便性のために1クリックでサインインできる機能も用意されるほか、Webサイトごとの細かい設定も可能で、より便利にWebアプリケーションが使えるようになるとのこと。
そのほか、主な特徴は以下です。注目したいのは、Direct2D対応による高速な描画。Internet Explorer 9でも予定されている機能ですから、IE9に負けないという感じが伝わってきます。
- アドオンの追加でリブート不要に
- Jetpackベースのアドオンでは別プロセスで実行
- Direct2D対応による高速な描画
- 64ビット対応
- マルチタッチ対応
- ユーザーデータの保存と共有のためのFirefox Sync
最新のWeb標準にも対応するとしています。
- HTML5対応パーサ
- WebSocket対応
- CSS3対応
- IndexedDB対応
開発者向けの機能も追加されます。
- Remote JavaScript Debugger
- Web Console
- Web Inspector
- New Profile Manager
- Memory Diagnostic Tools
もちろんこれらはすべて計画であり、変更される可能性があるとされています。Firefox 4.0は6月に最初のβ版、8月にAPIの仕様確定、計画通りに行けば11月頃には正式版の登場の予定です。