和歌山県気候変動適応センター
和歌山県気候変動適応センター設置
近年、地球温暖化に伴う気候変動の影響が一因とされる「農作物の品質低下」や「熱中症リスクの増加」等の事象が、全国各地で顕在化しています。
気候変動による影響は、「緩和策」(温室効果ガスの排出削減対策と吸収源対策)を最大限に講じたとしても、完全には避けられず、今後も温暖化が拡大していくことが予想されています。地球で生活する我々としては、被害を軽減し、よりよい生活ができるよう適応していかなくてはなりません。
県では、第5次和歌山県環境基本計画(*)に再生可能エネルギー導入や省エネルギー対策等の「緩和策」に併せ、気候変動への「適応策」についても位置づけ、取組を進めています。
また、地域の気候変動影響及び気候変動適応に関する情報の収集、整理及び提供等を行う拠点とするべく、令和6年(2024年)3月1日に脱炭素政策課(旧:環境生活総務課)内に、気候変動適応法(外部リンク)第13条に基づく「和歌山県気候変動適応センター」を設置しました。
当センターでは、各分野において、「適応策」を推進するため、庁内及び関係機関と連携し気候変動の影響・適応に関する情報を収集するとともに、県民、事業者の皆様に分かりやすい形で発信していきます。
(*)第5次和歌山県環境基本計画:環境政策の基本的な考え方や長期的な目標、施策展開のあり方を示す計画。
気候変動適応法に基づく「和歌山県気候変動適応計画」を含む。
出典:気候変動情報プラットフォーム「緩和策と適応策」(外部リンク)
適応策に関する情報発信
熱中症対策に関する情報
健康推進課
教育支援課
県で行っている適応に関する研究
和歌山県果樹試験場
〇研究報告(研究成果を科学論文として刊行したものです。)
第7号:極早生ウンシュウミカン‘YN26’の生育および果実品質と 気象条件との関連(平成31年3月刊行)
〇農林水産業競争力アップ技術開発研究成果集
豪雨状況下における温州ミカン黒点病の発生要因解明と防除対策(平成28年度)
〇成果情報(主要な成果をわかりやすく、解説したものです。)
浮皮しにくい中生ウンシュウミカン‘きゅうき’の特性(平成24年度)
ウンシュウミカンの夏期の着果負担が細根量と水ストレスにおよぼす影響(平成22年度)
気象変動が温州ミカンの発芽期および開花期に及ぼす影響(平成21年度)
その他の研究内容については、和歌山県果樹試験場の研究成果のホームページをご覧ください。
みかんの浮皮(右)
提供:和歌山県果樹試験場
みかんの日焼け
提供:和歌山県果樹試験場
果樹試験場うめ研究所
第15号:開花前の高温が着果に及ぼす影響
- 和歌山県農林水産試験研究機関研究報告
高地温がウメ樹体に及ぼす影響
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010791348.pdf
- 学術誌(英文)
Effect of Irrigation Amount on Flower Bud Growth and Fruit Set in Japanese Apricot ‘Nanko’
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hortj/89/5/89_UTD-213/_pdf/-char/en
Effect of High Temperature and Drought Stress on Carbohydrate Translocation in Japanese Apricot ‘Nanko’ Trees
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hortj/86/3/86_OKD-040/_pdf/-char/en
梅の不完全花(右)
提供:果樹試験場うめ研究所
関連サイト
- 気候変動適応情報プラットホーム(外部リンク)
国立研究開発法人国立環境研究所のサイトです。