人権を考える視点 | 和歌山県

人権を考える視点

日常生活における人権チェックリスト

普段、人権ということを意識することなく過ごしていると、私たちは知らず知らずのうちに誰かの人権を侵害してしまっていることがあります。誰もが幸せに暮らすためには、人権という視点から普段の生活を見ていくこと(点検と気づき)、そしてそのような意識を持ち続けることが大切です。
あなたの日常生活を人権の視点で見つめ直してみましょう。
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人権チェックリスト(月刊)

日常生活を人権の視点で見つめ直し、人権に対する意識を持ち続けていくために、毎月チェック項目を配信しています。
 

令和6年度

(令和6年4月)令和5年度人権に関する県民意識調査及び事業所アンケート調査の結果について

(令和6年5月)県庁に「こども家庭局」が設置されました!

(令和6年6月)固定的な性別役割分担意識をもっていませんか?

(令和6年7月)犯罪被害者等について理解を深めましょう

(令和6年8月)和歌山県パートナーシップ宣誓制度~多様な生き方を認め合う共生社会へ~

(令和6年9月)「認知症」を正しく理解しましょう!

(令和6年10月)災害に伴う人権問題について考えてみましょう

(令和6年11月)部落差別のない社会の実現に向けて

「身分を確認できる書類」から「本人を確認できる書類」に改めました。

県が行うすべての業務は、人権と関わっており、常に人権尊重の視点に立った取組を進めております。
県では、県民の方が各種申請に際して、申請者がご本人であるかの確認のために提示を求めている書類 (パスポートや運転免許証など)が、県のホームページ上などでどのような表記になっているか点検しました。
その結果、「身分を確認できる書類」などの表記が一部見受けられたため、「本人を確認できる書類」などの表記がより適切であるとの考えにより平成23年度から順次、改めました。

今後とも、「和歌山県人権尊重の社会づくり条例」などに基いて、 各種の人権施策に取り組んでまいりますので、県民の皆様方のご理解とご協力をお願いします。

人権を考える8つの視点

私たちが知らず知らずのうちに身につけてきた方言や日常のあいさつのように、人権尊重の精神や人権感覚が日常生活のあらゆる言動に自然とあふれているような社会を創造することは、私たちみんなの願いです。
ここでは、私たち一人ひとりが人権について考える場合の8つの視点を示しています。

  1. 点検と気づき
  2. 人権意識の継続
  3. 偏見からの脱却
  4. 世間体からの脱却
  5. 家意識からの解放
  6. 多様性の容認
  7. 痛みの共感
  8. 共生の心

1 点検と気づき

日常生活の中で、知らず知らずのうちに誰かの人権を侵害してしまっていることがあります。

人権を侵害している側は、相手の人権について全く気づいていなかったり、そのことが相手にとって深刻な問題であるという認識に欠けていたりします。

まず、相手の立場に立って考えることが必要です。人権に対する「点検と気づき」が人権文化を創造するための第一歩です。

2 人権意識の継続

私たちは、普段、特に人権ということを意識することなく過ごしています。

人権尊重の精神を社会に定着させるためには、人権という視点から普段の生活を見ていくこと、そしてそのような意識を継続することが大切です。この人権に対する意識を持ちつづけることが、人権を普遍的な文化とするための第一歩です。

3 偏見からの脱却

人権侵害につながる言動の背景には、偏見や誤った知識、迷信などに基づくものが多く見受けられます。

人権教育・啓発を通じ、人権問題に対する正しい理解と認識を深めることにより、私たちの心の中にひそむ偏見や誤った考え方を取り除き、人々の心に人権尊重の意識を育むことが、社会に人権文化を根づかせる第一歩です。

4 世間体からの脱却

日常生活の中で、「世間体」とか「しきたり」また「ほかの人が皆そうしている」というようなことに自分の考えや行動が流されてしまい、そのことによって他の人の人権を侵害してしまうことがよくあります。

自分も大勢の側にいるという安心感から、少数の人の気持ちに対する配慮に欠け、少数の人の人権を侵害してしまうのではないでしょうか。

世間体に流されることなく、常に自立した個人として主体的に考える習慣を身につけることが、社会に人権文化を根づかせる第一歩です。

5 家意識からの解放

「家意識」や「一族意識」が私たちの考えや行動を束縛し、個人の尊厳を損なうことがあります。

家族や親族の絆は大切なものであり、それを守り発展を願うことは自然なことですが、「家意識」や「一族意識」の中に誤った古い因習や考えがひそみ、そのことが人権侵害につながることがあります。

これらの誤った因習や考え方を人権という視点から積極的に見直していくことが、人権を文化として定着させる第一歩です。

6 多様性の容認

普段の生活の中では、同じ基盤にある者同士が集まって、行動したり、考えたりする傾向があります。

そして、同じ行動をしない者、同じ考えをしない者を避けようとする傾向があります。このような傾向は、自分と同質でない者をよそ者として排除し、認めないという人権侵害につながることがあります。

社会は自分と同質の者ばかりで構成されているわけではありません。様々な違いを認め合い、その違いをお互いに尊重しあうことが人権を普遍的文化として根づかせるための第一歩です。

7 痛みの共感

私たちの身のまわりには様々な差別があります。差別のあらわれ方はそれぞれ異なりますが、人権が侵害されるという点で共通であり、またお互いにかかわり合って存在しています。

様々な差別はそれぞれの特性を持っていますが、私たちは誰でも、自分の経験する辛さや痛みを通して、他の異なる差別の痛みを共感することができます。

私たちのまわりにある様々な差別の痛みを共感し、差別を一つひとつなくすよう努力を積み重ねていくことが、人権文化を構築するための第一歩です。

8 共生の心

人は、社会の中で一人だけで生きているのではなく、お互いに支え合って生きています。

普段自分の人権が守られているのは、自分以外の人の努力によるということを私たちは忘れがちです。自分中心で相手の人権を顧みないようでは、真に人権が尊重される社会をつくることはできません。自分の人権を守るということは、すべての人のあらゆる人権を守っていくことでもあるのです。

人権について考えるとき、常に自分の人権と他人の人権が相互に関連しているものであることを認識することが、人権を普遍的文化としていくための第一歩です。

「みちしるべ(和歌山県人権啓発の手引き)~人権文化を創造するための視点~」より

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