うれしいとき、悲しいとき、楽しいとき、苦しいとき
わたしたちは見えないところで人を支え、暮らしに深く関わっている。
この仕事が、誰かを笑顔に変えるかもしれない。
その笑顔で、わたしも笑顔に変わるかもしれない。
今日もまた、いつものように1日が始まる。
わたしの職場は、熊本県。
Our Business
わたしたちの仕事
Office Job
事務系
Technical Job
技術系
Specialist Job
免許系
事務系Office Job
熊本県全域を対象に、さまざまな分野で、幅広い業務を経験できます。
各種施策の企画立案・実施、予算の編成・執行、国・市町村との連絡調整、許認可事務、税の徴収、福祉のケースワーク、用地取得の交渉、経理・庶務など、県行政全般で幅広い業務に従事します。
職歴
平成27年4月 県南広域本部 総務部 収税課
平成30年4月 商工労働部 労働雇用創生課
県職員を目指した理由
生まれ育った熊本県のために働きたいと思ったことが一番の理由です。自然や水が豊かな熊本県で働き、さらなる熊本県の成長に携わってみたいと思いました。
現在の担当業務
コロナ禍における企業の雇用の維持・確保に関する支援や、県内就職の促進に向けた業務を担当しています。国の雇用関係制度の活用を支援するため、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた県内事業所へ専門家を派遣し、個別相談の実施や書類等の作成支援に関する業務管理を行っています。
また、学生や求職者の県内就職を促進するために、働く人がいきいきと輝き、安心して働き続けられる「ブライト企業」の認定を通じ、企業説明会やバスツアーなどの企画運営も行っています。県内企業のサポートや、学生を含む求職者と企業の出会いの場を提供でき、前向きな仕事でやりがいを感じています。
印象に残っている仕事
県南広域本部収税課で担当した収税業務です。県税の滞納がある県民に対して電話や文書で催告を行い、税金を納めてもらう業務です。実際の納税交渉では苦心することもありましたが、県職員としての使命感を忘れず、私たち県民の生活が県税によって支えられているという納税の意味を理解してもらうため、丁寧な説明を行い、納税につなげることができました。県職員として、粘り強く業務に取り組むことや、丁寧な説明を行うことが大切だと改めて実感しました。
働き方や制度の魅力
新規採用職員研修や各職階に応じて受講する必修研修のほか、複数あるテーマから自分の強み・弱みに応じて希望する選択研修等が用意されています。また、時差出勤制度が設けられているので、自分のライフスタイルに応じて仕事をすることができます。
働くうえで心掛けていること
業務を進めていくためには、勉強が欠かせません。県職員は、異動によりさまざまな分野を経験することができるため、積極的に周囲の経験豊富な職員に相談しながら知識を増やし、業務に生かすことが重要だと思っています。新たなことを知ることは、自分自身の成長にもつながります。
職場の雰囲気や同期との関係
職場は若手職員が多く、明るい雰囲気で、仕事と休みのメリハリをつけることができています。同期とは、新規採用職員研修で仲を深めることができ、今でも定期的に飲みに行っています。同期には仕事の相談も気軽にできます。
未来の後輩へメッセージ
県庁での仕事は、型にはまったものばかりではないところが魅力的だと思います。行政職では各種施策の企画や推進、税務土木、福祉など、幅広い業務ができます。また、県内全域を対象とした仕事であるため、熊本県の魅力を再発見することができます。熊本県のために仕事がしたいと思われている皆さん、ぜひ一緒に働きませんか?
ある日のスケジュール
- 6:30
- 起床、朝食
- 8:15
- 登庁
- 8:30
- 業務開始
- 10:00
- 企業からの申請書類確認
- 12:00
- 昼食、休憩
- 13:00
- 午後の業務開始
- 14:00
- 委託業者との就活イベントに関する打合せ
- 15:00
- 申請書類のとりまとめ、会議資料作成
- 17:15
- 業務終了
- 19:00
- 夕食、入浴
- 23:00
- 就寝
予算の適正な執行をはじめとした会計事務に携わるほか、給与・諸手当の支給、職員の福利厚生、情報管理など、警察行政の幅広い業務に従事します。また、各部門の専門的な業務に従事する場合があります。
職歴
平成30年4月 警察学校初任科
平成30年5月 上天草警察署
平成31年4月 警察本部 会計課
警察行政を目指した理由
大学で映像やプログラミングを学び、研究の一環で熊本県警と共同で交通安全の映像を制作しました。その時お世話になった警察官の方々の仕事に対する熱意に感銘を受け、自分も同じ組織に入り、仕事がしたいと思いました。警察官にも憧れがありましたが、事務職の方が自分の強みを生かせると思い、警察行政を目指しました。
現在の担当業務
警察署の建物や土地など、県警の財産の管理をしています。用地取得や利用しなくなった財産の売却、警察施設の土地の境界立ち会いや測量などの業務のほかに、回転翼航空機(ヘリコプター)「おおあそ」や警察用船舶「しらぬひ」も管理しています。初めは登記や測量など、専門的な業務に戸惑いましたが、分かるまで調べ上げ、一生懸命取り組んでいます。
印象に残っている仕事
警察本部の会計課では、上天草警察署の新庁舎建設用地の購入に携わりました。多くの地権者と交渉し、契約に至ったとき、初めて「地図に載る仕事ができた」と、大きな達成感を感じました。一昨年はヘリコプターの売却も行い、警察職員でもあまり間近で見ないヘリコプターに圧倒されました。全国から入札に参加する方がいて、仕事の規模の大きさを感じました。
働き方や制度の魅力
年次有給休暇や夏季休暇などの休暇については、上司が取得を促してくれます。また、事前に取得計画を立てて係で共有しているため、とても取得しやすいです。
仕事面では、研修制度が充実しています。現在の会計業務は仕事の幅が広く、知識を深めるには時間が必要ですが、研修で基本的な知識を学ぶことができます。警察学校に宿泊して研修を受けるので、他の所属の職員とも仲良くなれて、とても有意義な時間を過ごせます。
オフタイムの過ごし方
仕事が終わるとまっすぐ家に帰り、ウオーキングやカメラなど趣味を楽しみます。おいしいと噂のお店やおしゃれなカフェ、ケーキ屋さんを見つけてはメモしておいて、休日に夫や友人と出かけて楽しんでいます。
同期との関係
採用後、警察学校に1カ月入校し、警察官と一緒に研修を受けます。この1カ月があったからこそ、警察官と同様の強い志を持ち、誇りを持って業務に取り組めていると思います。寝食をともにした同期生とは強い絆が生まれました。辛いことや苦しいこともありましたが、同期生が頑張っている姿を見て自分も頑張ろうと思えました。一緒に乗り越えた仲間として、離ればなれになってしまった今も、その絆は変わりません。
未来の後輩へメッセージ
警察というと警察官のイメージが強いかと思いますが、私たち事務職員も警察活動を支えるために誇りをもって日々業務に取り組んでいます。初めての環境に飛び込み、県民からの期待も大きい警察で働くことは不安も多いと思いますが、警察はとても温かい組織です。担当者にまかせきりにすることなく、組織全体で支えてくれます。いつか皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
ある日のスケジュール
- 6:30
- 起床、朝食
- 8:30
- 業務開始
- 10:00
- 業務打合せ
- 11:00
- 外出(境界立会い業務)
- 12:00
- 外出先にて昼食
- 13:30
- 帰庁
- 14:00
- 登記関係書類作成等
- 17:15
- 業務終了
- 18:00
- 夕食、入浴
- 23:00
- 就寝
各種教育施策の企画立案・実施、文部科学省・市町村との連絡調整、学校施設・財産の維持管理、教職員の給与や旅費の支給・福利厚生、学校における経理事務など、県教育行政全般や学校事務の幅広い業務に従事します。
職歴
平成27年4月 熊本県立済々黌高等学校
平成30年4月 教育委員会 学校人事課
県職員を目指した理由
生まれ育った熊本で、熊本の役に立つ仕事に就きたいと思い志望しました。教育行政を選んだ理由は、子どもが好きで、学生時代は児童福祉関係の勉強をしていたため、より子どもたちに近い環境で仕事をしたいと考えたからです。小学校、中学校、高校、特別支援学校とさまざまな校種で勤務することができることにも魅力を感じました。
現在の担当業務
主に、公立学校の授業料に関する業務を担当しています。公立学校の生徒は約2万9000人程いるため大変な業務ですが、周りの方に支えていただきながら日々、勉強しているところです。
印象に残っている仕事
県立高校勤務だったころ、学校の施設管理を担当し、施設の修繕を行い生徒や先生方に喜んでいただいたことが印象に残っています。施設整備や物品の購入など、さまざまな業務を通して生徒たちの教育環境を整え、成長する姿を間近で見られることにやりがいを感じました。また、生徒と関わる機会もあり、「先生みたいな学校の事務の先生になりたい」と言ってくれたことがとてもうれしかったです。
働き方や制度の魅力
教育行政は、主に教育委員会、県立学校、小中学校の3カ所で働きますが、異動前や採用時などに研修が設けてあり、業務内容について理解を深めることができるため、安心して業務にあたることができます。また、年次有給休暇が年間20日あり、休みも取りやすいです。他にもさまざまな特別休暇があり、小さなお子さんがいる方も働きやすい環境だと思います。
働くうえで心掛けていること
初心を忘れないことです。採用試験を受けた時の本当に合格したいと思った気持ち、初めて出勤をした時の学校、生徒のために頑張ろうと思った気持ちを忘れず、働いています。忙しくていっぱいいっぱいになった時ほど、初心を思い出して業務にあたっています。
職場の雰囲気や同期との関係
職場は温かい雰囲気で、先輩や上司も優しく周りの方に相談しやすい環境です。私は、県外の大学を卒業したので、入庁時知り合いがほとんどいない状況でしたが、研修会などを通して同期ともとても仲良くなり、よく一緒に食事に行っています。同期でスノーボードに行ったこともあります。プライベートだけでなく、仕事のことでわからないことがあったら相談をすることもあり、大変心強い存在です。
未来の後輩へメッセージ
学校の事務職員の仕事はあまりイメージが湧かないかもしれませんが、物品等の購入や施設整備、先生方の給与の管理や各種証明書の発行等多岐にわたっています。先生とは違う目線で、次世代を担う子ども達の成長に携わることができる、やりがいのある仕事です。職場も働きやすい環境です。ぜひ一緒に、熊本県の子どもたちのために頑張りましょう!
ある日のスケジュール
- 6:30
- 起床、朝食
- 8:00
- 登庁
- 8:30
- 業務開始
- 10:00
- 他課との打ち合わせ
- 11:00
- 学校からの問い合わせ等対応
- 12:00
- 昼食、休憩
- 13:00
- 業務関係のシステムでの作業
- 17:15
- 業務終了
- 18:00
- 帰宅、夕食
- 21:00
- ヨガ、ストレッチ、半身浴
- 23:30
- 就寝
相談者への心理面接や心理検査、問題行動や症状の軽減・改善のための心理療法(カウンセリング、遊戯療法、家族療法)など、健康福祉行政に関する業務に従事します。
職歴
平成31年4月 福祉総合相談所 心理判定課
県職員を目指した理由
学生時代のボランティア活動や実習を通し、支援が必要と思われるけれど支援につながれていない人へ、これまで自分が学んできたことを生かして支援を提供したいと考えていました。そのため、自ら支援を求めることができない人へアプローチできる機関として、県職員を目指しました。
現在の担当業務
心理判定員として、子どもたち(在宅児童、一時保護児童、施設等への措置児童)の心理検査、カウンセリング等の心理面接を担当しています。また、必要に応じて関係機関(学校、市町村、病院、施設等)との会議に出席しています。
印象に残っている仕事
とても大変な体験をし、周囲の人を信用できなくなったお子さんが、私との心理面接を楽しみにしてくれていることが分かる場面や、心理面接を通して少しずつ自分を見つめ変化していることが分かる場面で、この仕事をしていて良かったな、と思います。
働き方や制度の魅力
充実した新規採用職員研修で、県庁職員としてのあり方や知識を学びました。また、業務の一環として、県内外の研修を受講でき、社会人としてだけでなく、心理士としてのスキルアップができることに魅力を感じています。また、福利厚生も手厚く、ライフスタイルに合わせた働き方ができ、生涯を通して働きやすい職場だと思います。
働くうえで心掛けていること
被虐待体験などを見聞きする機会が多く、人によっては二次受傷しやすい環境だと思っています。そのため、休める日はしっかり休み、リラックスする時間を作ったりと、セルフケアを心がけています。
未来の後輩へメッセージ
上司や同僚に相談しやすい雰囲気で、社会経験がなくても安心して働きやすい職場だと実感しています。また、業務内容はハードなこともありますが、その分やりがいを感じる場面も多いです。県の心理職だからこそ得られるものも多いので、ぜひ採用試験を受けてみてほしいです。
ある日のスケジュール
- 8:30
- 面接準備
- 9:15
- 所内の会議(援助方針会議)出席
- 10:00
- 記録作成
- 12:00
- 昼食、休憩
- 13:00
- 市役所で会議(ケース会議)出席
- 16:00
- 外来児童の面接
- 17:00
- 面接記録作成、翌日の面接準備
- 17:15
- 退庁
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技術系Technical Job
専門的な分野で、熊本の発展と県民の暮らしに貢献できる。
道路、河川、港湾、砂防、下水道、公園等の社会資本の整備及び維持管理に関する調査・計画・設計・積算・工事監督などに従事します。また、それらの災害復旧事業や都市計画等各種計画の立案・調整などの業務に従事する場合もあります。
職歴
平成23年4月 球磨地域振興局 土木部 工務課
平成26年4月 玉名地域振興局 土木部 工務課
平成29年4月 土木部 土木技術管理課
令和 2年4月 阿蘇地域振興局 土木部 工務課
県職員を目指した理由
就職先を考えるとき、「何か人のためになる、自分に誇りを持てる仕事がしたい」と考え、公務員になりたいと決心しました。その上で市町村よりも大きな事業ができ、国よりも地域に密着して携われる県を選びました。鹿児島出身で大学も鹿児島ですが、熊本県の採用説明会がきっかけで、熊本に興味を持ちました。
現在の担当業務
①道路改良事業…新たな道路の整備や、道路幅員が狭い箇所を拡幅することを目的に、地元の方との調整を行い、予算を確保して道路の設計や工事を発注し、事業を運営していく業務です。
②災害復旧事業…平成28年熊本地震や、令和2年7月豪雨災害などで被災した公共土木施設(道路・河川・砂防・橋梁等)の早期復旧をするための業務です。急いで災害査定(国の調査)の準備を行い、予算を確保し、直ちに工事を発注し復旧作業にあたります。
印象に残っている仕事
自宅近くの壊れた河川護岸の復旧や、狭い道路を広げてほしいという要望を聞き、予算確保後すぐに対応した際、地元の方から感謝されました。次の年の耕作に間に合うように農地を復旧したので、「おかげで生活ができた」と喜んでいただきました。
職場の雰囲気や同期との関係
職場の雰囲気はとても良く、今でも初任地で一緒だった、年齢の近かった先輩・後輩や上司とバーベキューをしています。一般土木職の同期10人とは、毎年1回以上、近況報告も兼ねて飲みに行きます。職場も同期も、つながりが強いと思います。
未来の後輩へメッセージ
県職員は、熊本県全域を知らなくてはなりません。それは、土木の施設だけでなく、地元で有名なおいしい料理屋さんや、有名な観光スポット等遊びの面も含めてです。そうすることで、地元の方との調整がうまくいくこともありますし、私自身の知識も増え、人生が楽しくなりました。私は結婚して二人の子どもに恵まれましたが、職場の上司・後輩の皆さんが配慮してくれて、家族サービスも十分できており、非常に幸せです。
学生と話すと知識や技術が無く、県職員として働くことを不安に思っている方が多いのですが、知識や技術は後から付いてきます。私も上司に相談に乗ってもらったり、上司の仕事を観察したりして、経験を積みました。楽な仕事は、どこにもないと思います。辛い時も当然ありますが、メリハリをつけて楽しく、自分のペースで働いています。皆さんと一緒に仕事ができることを心から楽しみにしています。
ある日のスケジュール
- 6:30
- 起床、朝食
- 8:20
- 登庁
- 8:30
- 業務開始
- 9:30
- 災害復旧業務打合せ
- 11:00
- 外出(工事段階確認検査)
- 12:00
- 外出先にて昼食
- 13:00
- 帰庁
- 14:00
- 工事発注資料作成(積算)
- 17:15
- 業務終了
- 18:30
- 班員で懇親会
- 23:00
- 就寝
ほ場、かんがい施設、農道等の農業生産基盤の整備、農村下水道、水辺環境等の農村生活環境の整備、農村地域の防災保全などの企画立案、調査・計画・設計・積算・工事監督などに従事します。
職歴
平成27年4月 県央広域本部 上益城地域振興局 農地整備課
平成30年4月 農林水産部 農地整備課
県職員を目指した理由
大学で意図せず農業土木を専攻することになり、そこで選択肢の1つとして考えた職業が県職員でした。土木コンサルやゼネコン等、土木に関わる仕事は多数ありますが、全国転勤になることも多く、地元で働けることが決め手になりました。
現在の担当業務
圃場(ほじょう)整備や用排水路、農道、ポンプ場などの基盤整備事業を行っています。工事の発注や現場監督は出先機関が行い、県庁では主に予算管理や事業統括を行っています。自分が設計書を作り、発注した工事が形になっていく過程に関わることができることは魅力的です。
机上にしかなかったものが実物になっていく様子は、まさに“目に見える仕事”という感じがしてやりがいを感じます。地元の農業に直結した整備を行うため、完成後に実際に活躍している姿を見ることができます。
オフタイムの過ごし方
帰庁後はフィットネスジムに行って、週2、3回は運動をするようにしています。同じジムに通うさまざまな年代の方々と情報交換をしたり、その日仕事であったことを話したり、心身ともにリフレッシュしています。金曜日は職場のみんなで飲みに行くことも多いです。
職場の雰囲気や同期との関係
総合土木職(農業土木職)は異動の範囲が限られており、職員同士のつながりが深く、アットホームな雰囲気です。近年、女性職員も増えており、心強いです。同期とは異動しても連絡を取り合い、一緒に遊びに行くこともあります。就職してからできた友人として、支えになっています。
働くうえで心掛けていること
打ち合わせや電話などで人と接する機会も多いため、できるだけ明るい対応を心がけています。また、困ったことがあったらすぐに声に出すことにしています。自分で考えることはもちろん大切ですが、県庁にはたくさんの人がいるので、詳しい誰かが教えてくれることも多いです。
厳しい仕事に取り組んだ経験
入庁2年目で熊本地震が起こりました。被災件数は膨大で、災害査定や復旧事業は多忙を極めました。その傍ら、市町村の避難所支援や罹災証明書発行支援など、農業土木以外の業務も経験しました。非常時に担当外の業務に当たることも県職員ならではだと思います。県庁全体の仕事の役割について知る機会にもなりました。
未来の後輩へメッセージ
総合土木職の仕事は、よく言われる“書類とパソコンばかりの公務員”のイメージとは大きく異なります。とにかく現場第一。工事を担当する際には、作業着で頻繁に現場に行き、工事の過程を目で見て確認します。地元の方々との意見交換や関係機関との調整など、どんどん外に出るアクティブな仕事です。みなさんにはぜひ、自然豊かで農業の盛んな熊本県で、フットワーク軽く活躍していただきたいです。
ある日のスケジュール
- 7:00
- 起床、朝食
- 8:30
- 業務開始
- 10:00
- 某地区事業計画についての打合せ
- 12:00
- 昼食、休憩
- 13:00
- 各種調査依頼への回答作成
- 15:00
- 補助金変更申請書の作成
- 17:15
- 業務終了
- 19:00
- 夕食
- 20:30
- フィットネスジムで運動
- 23:30
- 就寝
建築物に関する施策の企画立案や推進、建築確認、建築物や土地利用の規制・指導、くまもとアートポリス事業の推進、県有施設の建設・維持管理、県営住宅の建設・維持管理に関する業務などに従事します。
職歴
平成30年4月 土木部 建築課
令和2年4月 土木部 住宅課
県職員を目指した理由
生まれ育った熊本で県民の日々の暮らしに直結する建物について、学生時代に培った建築分野の知識を生かして広い視野から携わりたいと思い、県職員を志望しました。学生時代にインターンシップに参加し、業務内容の幅広さに興味を持ったと同時に、職場の明るい雰囲気に、一緒に働いてみたいと思いました。決め手は、世界にも例を見ないアートポリス事業。熊本県にしかないこの事業に携わりたいと思いました。
現在の担当業務
県営住宅の改修工事の設計委託や工事発注・管理業務を行っています。現場に行き工事の進捗確認や各種検査の立会い、現場事務所で施工者、設計者と打ち合わせを行います。発注者の立場と入居者の立場の双方に立ち、より良い方法を提案できるように心がけています。
印象に残っている仕事
初めての業務で、熊本地震で被災した公民館を復旧させ、地域づくりを担う拠点施設「みんなの家」として整備するプロジェクトを担当しました。アートポリス事業の一環です。設計者と地域住民との意見交換会の企画やアートポリス事業の情報発信等を行いながら、設計から完成まで携わりました。地域の方の「地域の復興が一歩前進した、ありがとう」という言葉を聞いた時は、うれしさと同時に大きなやりがいを感じました。
働き方や制度の魅力
庁内の研修制度で一級建築士の資格取得の勉強会があり、効率的に学習を進められます。学習時間の確保についても協力的な職場環境で、資格取得に向けて、仕事と並行して勉強に取り組むことができています。
オフタイムの過ごし方
友人や家族とドライブや買い物に行きリフレッシュしています。生まれ育った熊本ですが、まだまだ訪れたことがない場所がたくさんあり、新たな発見の連続です。オンオフのメリハリをつけて休日は思いっきり楽しむようにしています。
職場の雰囲気や同期との関係
アットホームな雰囲気で、困った時は経験豊富な上司や先輩方に遠慮なく相談できるため、安心して業務に取り組むことができています。また、さまざまな職種の同期とのつながりがあり、仕事の悩みや私生活の悩み等何でも相談に乗ってもらっています。
未来の後輩へメッセージ
建築職の仕事は多岐にわたるため、多くのことを学ばなければいけませんが、さまざまな角度から建築に携わることができ、幅広い分野で活躍できます。大好きな熊本県のために日々やりがいを感じながら働いています。皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
ある日のスケジュール
- 6:30
- 起床、朝食
- 8:15
- 登庁
- 8:30
- 業務開始
- 10:00
- 工事書類の内容確認
- 11:00
- 課内打合せ
- 12:00
- 庁内の食堂にて昼食
- 13:00
- 現場へ出発、現場確認、打合せ
- 15:00
- 帰庁、発注資料の作成
- 17:15
- 1日の振り返り、翌日の予定を確認して退庁
- 18:30
- 夕食
- 20:30
- ランニング、入浴
- 23:00
- 就寝
県有施設等に関する電気設備の設計、工事監督、維持管理、省エネルギーの推進などに従事します。
職歴
平成26年4月 土木部 営繕課
平成30年4月 企業局 工務課
令和2年4月 総務部 財産経営課
県職員を目指した理由
県外の民間企業に就職しましたが、30代を前にして地元で働きたいという思いが強くなり、転職を考えていた時に県庁で電気職の募集があるのを見つけました。業務内容を調べ、今まで勉強してきたことや経験を生かせるのではと考え、志望しました。
現在の担当業務
照明や電話、消防設備など、県庁舎の電気設備に関する工事・修繕や管理委託業務等を担当しています。また、県庁舎の省エネルギー推進などの業務を担当しています。
印象に残っている仕事
熊本地震で被災したパークドーム熊本の復旧工事が印象に残っています。この施設は構造上、主要な電気設備が上層階に設置してあるため被害も大きく、電気設備だけで4本の工事を発注しました。パークドームは膜構造なのですが、その膜の上にも乗り、隅々まで点検して回りました。余震が続く中の工事で、なかなか予定どおりに作業が進まず、設計変更もたくさんありましたが、翌年4月の営業再開を目指して施工業者の方と何度も打ち合わせを行いました。無事工事が完了したときには、とてもやりがいを感じました。
働き方や制度の魅力
採用後のトレーナー制度やOJTが充実しており、安心して仕事ができます。新採のときは民間企業との違いに戸惑うことも多かったのですが、先輩職員が丁寧に指導してくれました。また、若手が積極的に研修を受けることができ、私も県外の研修に行かせてもらいました。
オフタイムの過ごし方
平日の帰庁後は、家事と育児であっという間に時間が過ぎてしまいます。残念ながら今年(2020年)は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となってしまいましたが、例年だと春から秋にかけて、10月に開催される土木部野球大会のため、同僚と土曜日に草野球の練習をしています。
今後の目標
電気の専門的な知識については、今でも日々勉強です。仕事を進める中で機械や建築の知識や法律に関する知識も必要になることもあるので、その都度確認しながら作業をしています。熊本県には電気職の他に機械職もありますが、実際に働いてみると垣根はほとんどないように感じます。自分の専門分野の知識を深めることも必要ですが、専門外の内容でも業務に関連があるものについては、積極的に知識を吸収していきたいと思います。
未来の後輩へメッセージ
電気職は、本庁では総務部・土木部・企業局等、出先機関ではダム管理事務所や天草空港に配属され幅広い分野で活躍できます。仕事を通して知識も増え、成長を実感できると思います。電気に関心があり、どのような仕事でも前向きに取り組むモチベーションを持った方と一緒に仕事をできればいいなと思います。
ある日のスケジュール
- 4:00
- 起床、家事、育児、朝食
- 8:00
- 子どもを保育園へ連れていく
- 8:50
- 登庁
- 9:00
- 業務開始、資料作成、打合せ等(時差出勤)
- 12:00
- 昼食、休憩
- 13:00
- 資料作成、打合せ、電話対応等
- 17:45
- 業務終了
- 18:30
- 帰宅、育児、夕食、入浴
- 22:30
- 就寝
公害の防止に向けて、大気や水質等の監視、工場等への規制指導、廃棄物の適正処理推進などの行政業務の他、環境に関する調査試験・研究などの業務に従事します。
職歴
平成23年4月 環境生活部 環境保全課
平成26年4月 保健環境科学研究所 水質科学部
平成30年4月 環境生活部 環境保全課
県職員を目指した理由
生まれ育った地元で働けること、大学で学んだ化学全般の知識を何らかの形で生かせることから、県職員を考えるようになりました。県内各地が仕事場となるため、これまで知らなかった自分の故郷をより深く、広く知ることができるようになれると考えたことも県職員を目指した理由の一つです。
現在の担当業務
環境アセスメントに関する業務を担当しています。環境アセスメントとは、大規模な開発等が行われる際の適切な環境配慮を事業者に促すことを目的とした制度です。事業者に県としての意見を提出するにあたって、各分野の専門家で構成されたアセス審査会の会議等の運営や、事業に関係する市町村や県の関係課への意見照会・調整等を行うことが担当としての主な役割です。関連して、事業者から環境アセスメント対象となる事業かどうかの相談もよく受けています。
印象に残っている仕事
県内の河川や海域の水質調査計画を作成する仕事です。私は、この業務を担当して初めて、自分が生まれるよりずっと前から、毎年、県によって水環境に関する調査が行われていることを知りました。目立たない仕事ではありますが、調査計画の案を作成し、関係機関との調整や検討等を経て、毎年調査が行われるという、これまでの県の歴史・業務の積み重ねの一部に自分も貢献できたことをうれしく思いました。
職場の雰囲気
環境保全課は技術系の職員(特に化学職)が多く、他部署や他の業務でこれまで関わりのあった先輩・後輩と一緒に働くことになるため、連帯感があり、新しい方もなじみやすい環境だと思います。また、化学職で集まり勉強会も開催していて、専門的な知識を高めるいい機会となっています。
厳しい仕事に取り組んだ経験
地下水や工場排水を分析する部署での勤務において、自分が担当した分析の結果をもとに、住民への指導がなされたり、工場の操業をただちに停止するよう求めたりする行政業務の流れを学びました。その際、単に水質の測定をすることが役割なのではなく、県の機関として迅速かつ間違いのない検査が求められる、プレッシャーのかかる仕事だと感じました。
職場の雰囲気や同期との関係
県の化学職は、身近な生活環境から地球環境まで、「環境」をメインとした業務に携わります。化学というと工場に関わる仕事をイメージするかもしれませんが、騒音や悪臭についての相談を受けることもあれば、大気や水を分析し、研究するような業務もあります。デスクワーク中心の環境行政だけでなく、現場対応や環境分析・研究も行うためさまざまな能力が求められますが、きっと自分の得意なことを生かせる場所を見つけられると思います。
未来の後輩へメッセージ
県の化学職は、身近な生活環境から地球環境まで、「環境」をメインとした業務に携わります。化学というと工場に関わる仕事をイメージするかもしれませんが、騒音や悪臭についての相談を受けることもあれば、大気や水を分析し、研究するような業務もあります。デスクワーク中心の環境行政だけでなく、現場対応や環境分析・研究も行うためさまざまな能力が求められますが、きっと自分の得意なことを生かせる場所を見つけられると思います。
ある日のスケジュール
- 6:30
- 起床、朝食
- 8:30
- 登庁、業務開始
- 10:00
- 事業者との打合せ
- 12:00
- 昼食、休憩
- 13:00
- アセス図書案のチェック
- 15:00
- 現地調査行程の検討・立案
- 18:00
- 業務終了
- 19:00
- 帰宅、入浴、夕食
- 20:30
- 子どもの寝かしつけ、家事
- 23:00
- 就寝
農業普及・振興課
農産物の生産振興、流通対策、担い手の育成・確保、農業団体の指導・監督等の農業行政業務、生産技術の研究・開発等の試験研究業務、技術の普及・指導、経営の改善指導等の普及業務などに従事します。
職歴
平成28年4月 農業研究センター 生産環境研究所
平成31年4月 芦北地域振興局 農林部 農業普及・振興課
県職員を目指した理由
農村で育ち、幼いころから自然に触れる機会が多く、農業に対する強い興味があり、農学部へ進学しました。就職は大学で学んだことが生かせる仕事を第一に考えました。また、県外の大学から帰省する中で、改めて熊本で暮らしたいと考えるようになりました。そこで、全国有数の農業県である熊本県で農業振興や農家の役に立ちたいと思いました。
現在の担当業務
農学職の業務には、生産流通対策などの行政業務、農業技術の普及指導業務、試験研究業務があり、農業振興のスペシャリストを目指せます。県内各地でたくさんの農家の方との出会いがあります。入庁2年目のときには、JAグループの水稲指導員を対象に、害虫に関する研修会を行い、講師として資料作成から研修までやり通しました。
現在は、野菜と花卉(かき)の栽培技術等の指導や産地づくりに携わっています。農家の方へ栽培に関する情報提供や技術指導を行い、生産技術の普及や農業経営の安定化を支援しています。また、市町村役場やJA等と連携し、特産品の産地化やブランドづくりにも取り組んでいます。
働き方や制度の魅力
大学では植物病理学を専攻していたため、栽培に関する技術や知識をあまり習得していませんでした。業務の内容は多岐にわたり、知らないことを担当する場合も多いですが、さまざまな研修を通じて技術や知識を習得し、頼りにできる先輩と知り合えることに魅力を感じています。
オフタイムの過ごし方
職場近くの単身寮(職員住宅)に住んでいて、同年代の仲間も多いです。平日は、テレビ等の鑑賞や読書、たまには職場の人と一緒にスポーツをしながら過ごしています。休日は、友人と過ごしたり、実家に帰省したりしています。
職場の雰囲気や同期との関係
上司には分からないことを聞きやすく、同世代の職員が多いため、気軽に話せる職場です。同期は担当業務もさまざまで地域ごとに農業の特徴も異なりますが、それぞれの地域でスペシャリストになっていて、頼りになる存在です。仕事以外でも職場や同期の仲間と交流があり、楽しく過ごせています。
未来の後輩へメッセージ
私自身は身近に農業がある環境で育ちましたが、そうではない職員も多いので、安心して挑戦してください。仕事では直接農家の方と関わることも多く、専門知識を求められます。学んできた知識を生かせる場面もあれば、やったことのないことに挑む場合もあります。先輩職員とともに、いろいろな経験をするうちに、次第に対応できるようになり、仕事が楽しくなります。農家の方と関わっていく中で、直接お礼を言っていただける機会も多く、とてもやりがいのある仕事です。
ある日のスケジュール
- 7:00
- 起床、朝食
- 8:15
- 登庁
- 8:30
- 業務開始
- 9:00
- 外出(野菜・花きの栽培技術指導、振興業務等の現地活動)
- 12:00
- 昼食、休憩
- 13:00
- 午後に引き続き外出(野菜・花きの栽培技術指導、振興業務等の現地活動)
- 15:30
- 帰庁
- 16:00
- 野菜・花き栽培指導資料作成
- 17:15
- 業務終了
- 18:00
- 職場の同僚とスポーツ、帰宅、夕食
- 23:00
- 就寝
森林保全課
間伐等の森林整備、森林計画作成、木材需要拡大、担い手対策、保安林の指定、治山施設の整備等の林務行政業務、木材や林業技術に関する試験研究業務、技術の普及・指導等の普及業務、野生動植物の保護、自然公園施設の整備等の業務に従事します。
職歴
平成30年4月 天草広域本部 農林水産部 林務課
令和2年10月 球磨地域振興局 農林部 森林保全課
県職員を目指した理由
身近に公務員が多く、県民のために働けるってかっこいいと憧れていました。周囲が民間企業を目指す中で気持ちが揺れることもありましたが、そんなとき熊本地震が発生しました。当時は県外の大学に在学していたため、何もできない自分をもどかしく思いました。しかし、県一丸となって立ち向かう姿は力強く、逆に勇気をもらいました。どんな仕事でも苦労はあります。それならば、県職員として熊本県と県民を支える仕事をしたいと気持ちを新たにしました。
現在の担当業務
令和2年7月豪雨で被害を受けた森林や治山施設の災害復旧業務と、治山事業実施に関する保安林指定業務を担当しています。復旧計画の作成から設計書作成、用地交渉、現場監督まで、事業全体を統括するような業務です。治山事業は一般には見えづらい仕事ですが、人命や集落、道路等を災害から守る大事な仕事です。事業の完了を待っている人がいるという使命感を持って取り組んでいます。熊本の豊かな自然の中で働けるのも魅力です。
印象に残っている仕事
林務行政の業務内容は幅広く、一般的な林業から自然公園の管理まで行います。人家裏の土砂崩れを防ぐ工事を行った時は、受益者(地域住民)にとても喜ばれました。公園に東屋を設置する業務では、完成後、実際に使用されているのを見て、とてもうれしかったです。私にとって初めて造った形に残るもので、両親や友人にも見てもらいました。
職場の雰囲気
先輩や上司と一緒に現場に出ることが多く、現場でのアドバイスはとても貴重です。本気で向き合ってくれる熱い先輩がたくさんいます。私はどんな仕事でも二つの「ソウゾウ」が大事だと思っています。先輩は山の中の何もない所で、目の前に治山施設が見えているように話してくださいます。想像したものを実際に形にする。「想像」して「創造」する力が重要な仕事だと思います。
今後の目標
令和2年7月豪雨は、私が県職員になってから発生した一番大きな災害です。球磨地域に異動になり気を張っていたのですが、地元の方から「あなたたちみたいな若い子が笑顔で頑張ってくれたら私たちも頑張れるから、無理せず笑顔で頑張ってね」と励まされました。長くかかる仕事だからこそ、地元の人と一緒に立ち上がりたいと思うようになりました。球磨地域の傷跡はとても深く大きく、現場に行く度、圧倒されることばかりですが、私は「治山」の分野で復興の一翼を担えるよう努めていきたいと思います。
未来の後輩へメッセージ
県土の6割強を占める広く豊かな森林が林務職員のフィールドです。森林は県の、県民の財産です。しかし、時に災害が起こることもあります。災害から復旧すること、災害を未然に防ぐことは、最も大事な県民の命を守り、財産を守ることです。未来の森林の姿を想像して業務に取り組み、山地災害から県民の生命と財産を守ることは、やりがいのある仕事だと思います。
ある日のスケジュール
- 6:30
- 起床、弁当作り、朝食
- 8:00
- 登庁
- 8:30
- 業務開始
- 10:00
- 治山業務打合せ
- 10:30
- 設計書作成
- 12:00
- 昼食、休憩
- 13:30
- 現場監督用務
- 16:00
- 帰庁、保安林指定関係資料作成
- 17:15
- 業務終了
- 19:00
- 夕食、家事、入浴
- 22:30
- テレビや仕事の資料を見る
- 23:30
- 就寝
畜産研究所
畜産物の生産量拡大、流通、消費拡大の推進等の畜産行政業務、家畜の改良、飼養管理技術、草地利用、自給飼料活用、家畜環境の保全に関する試験研究業務、技術の普及・指導、経営指導等の普及業務に従事します。
職歴
平成29年4月 農業研究センター 畜産研究所
県職員を目指した理由
実家が農業を営んでおり、農業が身近にあったため、農業分野(特に畜産)に自然と興味を持っていました。大学に進学する時は「畜産関係の仕事に就きたい」とぼんやり思っていただけでしたが、大学3年時にインターンシップで研究機関の業務を体験し、「将来は県職員として、出身地の熊本県の畜産に貢献したい」と思いました。
現在の担当業務
家畜のふん尿処理の効率化・低コスト化に関する研究、牛の飼養試験や生産された牛肉の付加価値向上に関する研究を行っています。他にも、輸入飼料への依存から脱却し、地場産の餌で家畜を育てることを目的に、飼料作物に関する研究も行っています。この研究は、水田を守ることにもつながります。
試験研究は、熊本県独自で行う研究の他に、国等の研究機関や民間企業と共同研究を行うこともあり、幅広い視点から畜産分野の抱える課題の解決に取り組んでいます。研究の成果が形になったとき、大きなやりがいを感じました。
厳しい仕事に取り組んだ経験
配属当初は、畜産環境(堆肥化・汚水処理・臭気)に関する知識がほとんどなく、農家さんや業者さんの話についていくことができず、非常に悔しい思いをしました。しかし、勉強し知識が増えていくにつれて、農家さんとも少しずつ話ができるようになり、研究内容も深く掘り下げられるようになりました。研究者としての質も少しずつですが向上しているように思います(もちろん、今も勉強中です)。
今後の目標
畜産環境関係、飼料作物関係の試験研究に従事しているので、その分野で少しでも多くの成果を挙げて、畜産農家の経営安定に貢献したいと考えています。熊本県で生産された素晴らしい畜産物を多くの人に知ってもらいたいと思っています。
未来の後輩へメッセージ
畜産職には試験研究業務のほかにも、普及指導業務や畜産行政業務があり、熊本県の畜産振興に多方面から貢献できます。熊本県のホームページにも畜産職が従事する業務について多くの情報が記載してあるので、情報収集してみてください。興味を持った方、「熊本県の畜産振興に貢献したい!」「熊本県で畜産の仕事に就いてみたい!」という思いを持っている方は、ぜひ県職員を受験してみてください。
ある日のスケジュール
- 5:30
- 起床、朝食
- 7:30
- 登庁
- 8:30
- 業務開始、研究室員ミーティング
- 9:30
- 出張(養豚排水採取業務)
- 12:00
- 外出先にて昼食
- 13:30
- 帰庁
- 14:00
- 実験(養豚排水水質分析)
- 16:00
- データまとめ
- 17:15
- 業務終了
- 18:00
- 帰宅、夕食、入浴
- 24:00
- 就寝
食品科学研究部
資源管理型漁業の推進、担い手の育成・確保、漁業団体の指導・監督、漁港施設の整備等の水産行政業務、増養殖、加工技術等に関する試験研究業務、技術の普及・指導、経営改善指導等の普及業務などに従事します。
職歴
平成31年4月 水産研究センター 食品科学研究部
県職員を目指した理由
実家が水産業を営んでおり、県外の大学の水産学部に進学しました。実家が県の水産職員の方にお世話になっていたこともあり、大学で開催された就職説明会に参加しました。漁港の整備、研究など、熊本県の水産をさまざまな角度から支えることができる仕事に魅力を感じ、県職員を志望しました。
現在の担当業務
海藻の増養殖の研究と貝毒の分析、オープンラボを担当しています。漁場に行き、自分で採苗した海藻を実際に海上で試験養殖することもあります。貝毒の分析では、出荷される前のアサリやカキの分析を行っています。食の安全を守るため、使命感をもって取り組んでいます。
印象に残っている仕事
印象に残っている仕事は、「オープンラボ」の業務です。「魚をすり身に加工し、商品にしたい」「加工品を販売するため消費期限の目安が知りたい」など、漁業者や漁協職員の要望に基づき、一緒にセンターの機械や検査キットなどを使って試作や細菌検査を行います。商品化したものを見せに来てくださる方もいて、私もうれしくなりました。水産物の加工についての知識や検査の手法など、勉強の毎日ですが、とてもやりがいのある仕事です。
働き方や制度の魅力
入庁直後の研修は、座学だけでなくグループワークで話し合いながら作業をしたり、宿泊学習や資料館の見学もあったりと、充実した楽しい研修でした。新採1年目では前期・中期・後期に研修があり、業務を進めていく中での悩みや工夫などの意見交換をできる機会にもなりました。
オフタイムの過ごし方
趣味がドライブなので、休日は阿蘇に行ったり、道の駅を巡ったりしています。三連休には少し遠出して、県外にいる友達と遊んだり、高校のころの友達と食事に行ったりしています。
職場の雰囲気や同期との関係
先輩方は皆さん優しく、経験豊富な方ばかりで、分からないことは丁寧に教えてくれます。休日に職場内で鯛釣り大会が開催されたときには、船で出かけて釣った鯛の大きさを競い合いました。とても楽しい毎日を過ごしています。
今後の目標
現場の漁業者の方と会話したり、一緒に作業したりする機会を通して、センターにいるだけでは分からない現場の状況や問題点について知りました。漁業者の方からのお話をよく聞き、知識や技術を高め、熊本県の水産業に少しでも多く貢献できるようになりたいです。
未来の後輩へメッセージ
業務内容が多岐にわたり、勉強することが多く大変な職場ですが、漁業者の方々の前で自分の研究の成果を発表し、実際に一緒に海藻の養殖試験をしたり、オープンラボで試作したすり身や佃煮などの試食をしたりしながら悩んだりと、他ではできない貴重な経験をすることができます。水産が好きでこの仕事に就き、実際に水産の現場に出ることができて、毎日が楽しく新鮮です。
ある日のスケジュール
- 5:30
- 起床
- 8:00
- 登庁
- 8:30
- 業務開始、ミーティング
- 9:30
- オープンラボの準備、対応
- 12:00
- 昼食 、休憩
- 13:00
- 海藻の水槽掃除、顕微鏡観察
- 17:15
- 業務終了
- 19:00
- 帰宅、夕食、入浴、テレビや読書
- 22:00
- 就寝
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免許系Specialist Job
熊本県全域を舞台に、様々な分野で、幅広い業務を経験できる。
子ども家庭福祉課
地域保健に関わる企画・調整業務、疾病の予防・健康づくりに関する業務、母子保健・精神保健・難病対策・感染症対策等の健康相談や保健指導などに従事します。
職歴
平成28年5月 鹿本地域振興局 保健福祉環境部(山鹿保健所) 保健予防課
令和2年4月 健康福祉部 子ども家庭福祉課
県職員を目指した理由
県外の大学に進学し、改めて熊本の魅力を感じ、地元に帰って仕事をしたいと思いました。保健師の多くが行政機関で働いていますが、県職員は、県内各地の地域や住民に直接関わり、地域全体の健康づくりに携わることができるため、県の保健師を志望しました。
現在の担当業務
里親支援や虐待予防につながる母子保健事業を担当しています。親の病気や虐待などのさまざまな事情により、家族と離れて生活している子どもたちを家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解を持って家庭的な環境で養育する里親制度。その支援体制の充実を図ったり、里親推進のために広報啓発を行ったりしています。感染症の感染拡大や県内での自然災害が発生した際は、他所属の応援や被災地支援も経験しました。
印象に残っている仕事
県政テレビの「くまモンスマイルジャンプ!」で、里親制度について放送しました。番組の構成を考え、内容や出演者について調整を行い、撮影にも同行。5分間の番組が形になったときには安心と喜びを感じました。また、保健所勤務時には難病の方の支援を担当し、言葉でのコミュニケーションが難しくなる方へ、電子機器を使ってコミュニケーションをとることができるようにサポートしました。関わる方の笑顔が見られるとうれしく、関わることができてよかったと感じます。
働き方や制度の魅力
担当業務に関することからスキルアップ研修まで、さまざまな研修が開催されています。新規採用職員研修、4年目・7年目・10年目研修と、同期と一緒に研修を受講する機会があることも魅力です。
オフタイムの過ごし方
休日は、県職員で結成しているバンドの練習を行っています。他所属の応援に行ったときに、偶然、バンド経験のある職員4人が出会い、年代も性別も違いますが、いろいろな曲に挑戦し楽しんでいます。社会人になってバンド活動ができると思っていなかったので、充実した時間を過ごしています。
県内の温泉に行ったり、おいしいものを食べに行ったり、観光にも出かけています。終業後に同期や同じ職場の方と飲みに行くことも楽しみの一つです。
職場の雰囲気や同期との関係
仕事のことを気軽に相談でき、お昼休みや就業後には、ご飯を食べたり、楽しく話したり、和気あいあいとした雰囲気の中で過ごしています。運が良ければくまモンにも会えるかも⁈ 私はエレベーターで一緒になったことがあります。
今後の目標
保健師は人と関わる仕事です。異動や担当業務が変わっていく中で、たくさんの人に出会い、その地域の良さをより多く見つけていきたいと思います。地域の皆さんが体も心も健康に暮らせるように、保健師としてサポートしていきたいです。
未来の後輩へメッセージ
県の保健師は、いろいろな地域で幅広い業務を経験できます。仕事で悩むときもありますが、そんなときには上司や同期、地域の皆さんと一緒に考えていくことで、視野が広がり、方向性が見えてきます。県職員として一緒に働ける日が来ることを楽しみに待っています!
ある日のスケジュール
- 6:30
- 起床、朝食
- 8:10
- 登庁
- 8:30
- 業務開始
- 10:00
- 里親研修資料作成
- 12:00
- 昼食(県庁内の喫茶「四季の森」やお弁当)
- 13:00
- 児童相談所へ 外出
- 13:30
- 里親支援機関の定例会
- 16:00
- 定例会終了、報告書作成
- 17:15
- 業務終了
- 18:00
- 帰宅、夕食、入浴、ラジオや音楽を聞く
- 23:30
- 就寝
一時保護課
児童自立支援施設や一時保護所等において、児童の自立を支援する業務などに従事します。
職歴
平成25年4月 清水が丘学園 指導課
平成30年4月 福祉総合相談所 児童相談課
令和2年4月 福祉総合相談所 一時保護課
県職員を目指した理由
高校時代、通学中に高齢の方が倒れている場面に遭遇し、手を差し伸べたことがありました。その方が言われた「あなた以外に何人も私の前を通り過ぎて行ったけど、誰も助けてくれなかった」という言葉は非常にショックで、「生まれ育った熊本県を福祉の面から変えたい」と考え、福祉の道を目指しました。大学卒業後、病院で医療ソーシャルワーカーとして働きましたが、より広い分野で熊本の福祉に貢献したいと思い、県職員を志望しました。
現在の担当業務
一時保護された児童の生活支援を行う中で、行動を観察し、退所後の児童支援に生かせるよう関係機関へ情報提供することが主な業務です。一緒にご飯を食べたり遊んだり、学習のサポートもします。施設や遊具の安全点検なども行い、児童が安心・安全な環境で生活が送れるように努めています。
印象に残っている仕事
一時保護所には多くの子どもたちが入所しています。やりがいを感じるのは、生活の中で、子どもたちがたくさんご飯を食べ、たくさん遊び、たくさんの笑顔を見せてくれることです。退所した子どもたちから感謝の手紙をもらうこともあります。担当のケースワーカーから退所後の子どもたちの頑張りや安心した生活を送っている様子を聞くと、喜びを感じます。
働き方や制度の魅力
子育て支援の制度が充実し、ワークライフバランスを実現した働き方ができます。2人目の子どもが生まれたときには、出産補助休暇と育児参加休暇を取得し、上の子の保育園の送迎や育児時間に利用しました。今も時差出勤を利用して子どもを保育園に連れて行ってから登庁しています。
オフタイムの過ごし方
休日は家族で外出をしたり、実家が農家なので出荷の手伝いをしたりしています。私の住んでいる所は農業が盛んで、地域での田植えや稲刈りに積極的に参加して、少しでも地域貢献ができるように心がけています。
職場の雰囲気
子どもたちを見守るため、チームワークが必要な職場です。そのため、日常的に職員間でコミュニケーションをとりながら職務を遂行しています。「子どもたちために」という熱い思いが強い職員ばかりです。
未来の後輩へメッセージ
県庁には、さまざまなジャンルの業務があり、多様な経験ができるフィールドがあります。想定外の職場への異動や苦手な業務を担当し、くじけそうになることもあるかもしれませんが、必ずサポートしてくれる上司や同僚がいます。どんな経験も自分自身の糧になると思います。私も児童分野に配属されると思っていませんでしたが、働くうちにやりがいや楽しさを知りました。利益ではなく人のために何かができる、そのために自分の力を生かせる仕事です。周囲の人にも恵まれ、県職員になって本当によかったと思っています。
ある日のスケジュール
- 5:30
- 起床、朝食
- 8:00
- 登庁
- 8:30
- 職員間の引き継ぎ
- 9:15
- 全体朝礼
- 9:30
- 学習支援
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 児童と運動
- 14:00
- 児童の入浴支援、余暇時間対応等
- 17:15
- 業務終了
- 18:00
- 帰宅、夕食
- 19:30
- 子どもと遊ぶ、入浴
- 23:00
- 就寝
薬局や医薬品等製造業などの許認可・献血の啓発・麻薬取締等の薬事事務、飲食店等の許認可・食品に関する監視指導等の食品衛生業務、大気や水質の汚染防止対策等の環境行政業務、食中毒の原因調査・有害物質等の試験検査・環境調査等試験研究業務、県立病院での調剤業務などに従事します。
職歴
平成27年5月 保健環境科学研究所 微生物科学部
平成30年4月 阿蘇保健所 衛生環境課
令和2年4月 健康福祉部 薬務衛生課
県職員を目指した理由
薬剤師として、医療の現場だけでなく、専門的な知識を生かしたさまざまな仕事に携わりたいと考えていました。県の薬剤師の多様な業務内容を知り、県民生活の安心を支え、自分自身の見識を広げることができる職場ではないかと考え、県職員を目指しました。
現在の担当業務
医薬品や医薬部外品、化粧品、医療機器等を製造し販売するための許認可業務を担当し、安全で安心な医薬品等の提供に寄与しています。また、毒物や劇物など人体にとって有害な物質が、事故等で流出し、健康被害が生じないように、適正な使用や保管がなされるよう事業者への啓発、立入検査なども行います。
印象に残っている仕事
平成30年度に阿蘇保健所へ配属されましたが、熊本地震からの復旧・復興を目指す温泉旅館や飲食店などが数多くある状況でした。これらの施設の許認可業務を担当し、被災された方々からの相談や許認可業務を通じて、地域に寄り添い、復旧・復興に貢献できたことにやりがいを感じました。
働き方や制度の魅力
福利厚生が充実していることも魅力的ですが、何より上司や職場が前向きで、制度を利用しやすいことも魅力です。また、県庁勤務の若手薬剤師を中心に、スキルの向上や薬剤師同士のつながりを目的とした研修会を開催しています。同僚と意見交換する機会は貴重です。
オフタイムの過ごし方
業務終了後には、たまに職場の同僚とミニバレーをしたり、飲みに出かけたりします。毎週木曜には健康福祉部で「スロージョギング」という活動を行っています。都合がつけば参加し、5キロくらいをスローペースでジョギングします。休日は、同期や職場の同僚らを誘い、魚釣りやテニスをするなど、外で過ごすことが多いです。
職場の雰囲気
気兼ねなく相談や質問ができ、仕事がしやすいだけでなく、自分自身が成長できる恵まれた職場だと思います。また、保健所などには、獣医師や化学職など、さまざまな職種の方がいて、知らない分野について学ぶ機会が多く、刺激を受ける環境です。
厳しい仕事に取り組んだ経験
異動直後は初めて担当する業務に苦労しました。上司や同僚からのサポートはありますが、スムーズに対応できない場合もあります。しかし、自分なりに考え、知識と経験を積んで、何とかこなせるようになると、自分の成長を実感できます。厳しい面もありますが、それを乗り越えることが成長へつながると思い、できるだけ、新たなことに挑戦しようと心がけています。
未来の後輩へメッセージ
医療機関や製薬企業などへの就職を目指す方が多いと思いますが、薬剤師の就職先として行政もあると知ってほしいです。県の薬剤師は、多様な業務を通して幅広い視点を持つことができ、自分自身の新たな一面を発見することもあります。さまざまな分野の業務を経験してみたい方は、ぜひ県職員を志望してほしいと思います。
ある日のスケジュール
- 7:00
- 起床、朝食
- 8:20
- 登庁
- 8:30
- 業務開始
- 9:00
- 医薬品等製造業者の申請受付
- 10:00
- 医薬品に関わる相談対応
- 11:00
- 外出(医薬品等製造業者現地審査や薬局等の立入検査)
- 12:00
- 外出先にて昼食
- 15:30
- 帰庁
- 16:00
- 現地審査等の報告書作成
- 17:15
- 業務終了
- 18:00
- スロージョギング
- 19:30
- 帰宅、入浴、夕食
- 23:00
- 就寝
地域療育部
児童自立支援施設や一時保護施設等において児童の自立を支援する業務、又は障害のある子どもたちに対しての療育業務などに従事します。
職歴
平成29年4月 福祉総合相談所 一時保護課
平成31年4月 こども総合療育センター 地域療育部
県職員を目指した理由
生まれ育った熊本県で、大好きな子どもたちのために働きたいと思い保育士になり、社会的立場の弱い子どもとその家族の支援をしたいと考え、県職員を志望しました。大学卒業時には募集がなく他県の職員になったのですが、やはり地元のために働きたくて、熊本県の採用試験を受けました。
現在の担当業務
熊本県こども総合療育センター通園(くまのこ園)は、障がいのある就学前の児童とその保護者を支援する療育施設です。医療型児童発達支援センターの肢体不自由児クラスで、クラスリーダーをしています。子どもの障がいや発達段階に応じた支援を行うため、保護者や事業所、医師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などと連携して、専門的な支援、療育を行っています。
印象に残っている仕事
子どもたちの成長を感じることができた瞬間です。療育を受けたことで、子どもたちの表情が豊かになり笑顔が出るようになったり、できることが増えたりしたときに喜びを感じました。保護者の方から「療育を受けてから成長した」と言っていただけたときにやりがいを感じ、もっと頑張ろうと思いました。
働き方や制度の魅力
子育てしながらでも働きやすい環境です。子どもの発熱などで急にお休みをいただいても、上司や先輩方も理解があるのでありがたいです。子どもが3歳になるまで育児時間休暇を利用でき、子育てと仕事を両立できることも魅力です。
同期との関係
初任研修のときに出会った同期とは、今でも連絡を取り合い定期的に集まっています。息子を出産したときには、家にお祝いに来てくれました。仕事の近況からプライベートなことまで報告し合い、楽しい時間を過ごしています。
働くうえで心がけていること
職員間のチームワークを大切にしています。ひとつのチームとなって仕事に取り組むことで、不足しているところを補ったり助け合ったりできます。チームワークがうまくできていると、大変な時でも楽しくポジティブに何事も乗り越えることができると思います。
厳しい仕事に取り組んだ経験
保護者の方から悩みを打ち明けられた際、私の経験だけでは何もアドバイスができず、自分の無力さを感じました。困ったときには先輩や上司に相談し助言を受け、私自身ももっと勉強して知識と経験を増やしていきたいと思いました。
未来の後輩へメッセージ
県の保育士は、こども総合療育センターや福祉総合相談所、清水が丘学園などで働きます。県の保育士でしか培えない経験もたくさんあり、いろいろなことに挑戦できます。専門的な知識も必要ですが、先輩方や上司にサポートしていただきながら、毎日楽しく仕事に取り組んでいます。保育士としてもステップアップでき、とても充実したやりがいのある楽しい仕事です。ぜひ一緒に働きましょう!
ある日のスケジュール
- 6:00
- 起床
- 7:30
- 子どもを保育園へ送る
- 8:45
- 登庁
- 9:00
- 業務開始、療育準備(育児時間休暇・休憩時間の特例利用)
- 9:30
- 療育開始
- 12:30
- 昼食、休憩(30分)
- 15:00
- 療育終了
- 15:15
- 療育の片付け、スタッフと振り返り、事務作業
- 15:30
- 休憩(15分)
- 16:00
- 業務終了
- 17:00
- 保育園へお迎え
- 17:30
- 夕食、入浴、家事、子どもに絵本を読む
- 22:00
- 就寝
衛生環境課
県立病院での検査業務のほか、保健所での食品や井戸水の試験検査、旅館や公衆浴場などの生活衛生施設への立入指導、感染症対策に関する業務に従事します。
職歴
平成28年5月 天草広域本部 保健福祉環境部(天草保健所)保健予防課
平成31年4月 玉名地域振興局 保健福祉環境部(有明保健所)衛生環境課
県職員を目指した理由
就職活動を始めるまでは病院や検査センターへの就職しか視野にありませんでしたが、調べていくうちに県職員としての道を知り、県職員になった大学の先輩にもお話を聞きました。県立病院での臨床検査業務のほか、保健所での感染症対策や食品衛生など幅広い業務に携わることができるところに魅力を感じ、志望しました。
現在の担当業務
食品衛生や水道、温泉に関する業務を担当しています。主な業務は食品衛生に関するもので、飲食店等の新規開設時や食中毒防止のための監視指導、講習会を実施しているほか、苦情対応等も行います。水道関係の業務では、水道施設への巡回指導や、水道基盤強化を目的として水道事業者間(主に市町村間)の連携を推進する地域連携会議等を実施しています。
温泉関係の業務では、温泉の湯量・温度調査等を行うほか、温泉掘削の際の現地調査等も行っています。
印象に残っている仕事
天草保健所で感染症対策の業務を担当していた際に、さまざまな感染症の拡大防止に取り組んだことです。麻疹や風疹、腸管出血性大腸菌感染症等が発生した際、それぞれの病原体の特性を理解したうえでの対応が求められ、苦労しながらも接触者調査や消毒指導等を実施し、感染拡大を防止できた際はやりがいを感じました。
オフタイムの過ごし方
天草配属時は、同僚と魚釣りや窯元めぐり、キャンプに出かけるなど、たくさんの楽しい思い出ができました。引っ越しは大変ですが(笑)、天草では新採の人が多く、みんな天草に住んでいたので、飲みに行くなど楽しく過ごせました。土日祝日が休みのため、計画が立てやすく、旅行にもよく出かけています。
職場の雰囲気や同期との関係
忙しい中でも、困ったことがあればサポートしてくださる先輩方ばかりで、安心して仕事に取り組むことができています。現在は新型コロナウイルス感染症対応に追われる日々ですが、県職員一丸となって取り組んでいます。
働くうえで心がけていること
保健所業務は、業務に関する法律等を理解することが求められます。法律等は改正されることもあり、常に新しい情報を取り入れるよう心がけています。
未来の後輩へメッセージ
保健所などでは臨床検査技師の仕事のイメージとは全く異なる業務も担当することになると思いますが、獣医師や薬剤師、保健師など、多職種に囲まれて刺激を受けながら仕事をすることができます。食中毒対策や感染症の拡大防止など、県職員ならではの役割があります。臨床にこだわらず、さまざまな分野で仕事をしてみたい方にぴったりだと思います。
ある日のスケジュール
- 6:00
- 起床、朝食
- 8:10
- 登庁
- 8:30
- 業務開始
- 10:00
- 外出(食品営業施設立入検査)
- 12:00
- 昼食、休憩
- 14:00
- 事務処理、来客対応
- 17:15
- 業務終了
- 19:00
- 夕食、入浴
- 23:00
- 就寝
診療部
医療型障がい児入所施設等や精神科病院において、看護業務に従事します。
職歴
平成26年4月 こども総合療育センター 診療部 病棟医療
平成28年4月 同センター 病棟生活
令和2年4月 同センター 病棟医療
県職員を目指した理由
以前は民間の産婦人科の病院で、新生児と母親への周産期ケアに従事していましたが、周産期だけでなく、継続して家族の愛着形成に関わっていきたいと思っていました。また、障がいをもって生まれた子どもの成長やその家族のプロセスを知り、どのような支援が必要か学びたいと思い、当センターで働いてみたいと考えました。
現在の担当業務
当センターは、障がいまたは障がいの疑いのある子どもたちを対象とする病院であり、医療型障がい児入所施設でもあります。現在は医療棟で勤務し、主に手術後のケアや医療処置が必要な子どもへの日常生活の支援と、ご家族が子どものケアを習得するための支援などをチームで行っています。また、職員のレベルアップのための研修を企画し実施しています。
印象に残っている仕事
入院中の子どもたちが通う支援学校の修学旅行で引率をした際、初めて親元を離れるお子さんがいました。そこで心配されているご両親に、旅行中の様子をポストカードに書きとめ、戻ってからお渡ししました。「楽しそうに過ごしている様子が目に浮かびました」と安堵(あんど)し喜んでくださったことが、今も心に強く残っています。子どもたちの様子をご家族と共有し、家族と子どものつなぎ役ができることは、仕事をするなかで喜びを感じることの一つです。
働き方や制度の魅力
当センターは3交代制・変則勤務体制のユニットケアで、医療棟では日勤、深夜、準夜、時差、早出の勤務があります。受け持ち制でじっくりと子どもたちに関わることができます。リフレッシュ休暇や育児時間休暇なども取得しやすく、スタッフ同士が助け合いながら働けます。病院の研修だけでなく、県職員としての研修も定期的にあるため、医療職以外の同期や先輩方と話す機会もあり、視野を広げて学ぶことができます。
職場の雰囲気や同期との関係
一緒に悩んだり、喜んでくれたりする同僚もいて、周りの方に支えられていると感じます。看護師以外の専門職スタッフとも気軽に話せる雰囲気で、困ったときはすぐに相談できます。同期とは、時々集まって近況報告をしています。看護師以外の職種について話しを聞き、プライベートな相談にのってもらうこともあり、とても心強い存在です。
未来の後輩へメッセージ
子どもが好きな方には特に来ていただきたいです。ケアを行う側ですが、子どもたちに癒やされたり、助けられたりすることも多く、ご家族の言葉にも励まされます。子どもたちと関わるなかで、時には声をかけ注意しなければいけないこともあり、信頼関係を築くことが大切です。チームでどのような支援が必要かをじっくり話し合いながら、多職種でアプローチしていけます。笑顔が増えたり、自分で着替えができるようになったり、子どもたちの小さな変化や成長に気づけたとき、喜びを感じます。子どもたちとともに成長しながら、元気に楽しく働きましょう。
ある日のスケジュール ※日勤リーダーの場合
- 6:00
- 起床、朝食
- 8:00
- 登庁、薬等のダブルチェック
- 8:30
- 引継ぎ・申し送り、登校介助
- 9:15
- 環境整備、業務調整、入浴、清拭等
- 11:20
- 昼食、休憩
- 12:20
- 昼食準備・介助、検温、トイレ介助
- 13:20
- 登校介助、記録、処置等
- 14:30
- おやつ介助、リハスタッフによるリハビリ
- 16:00
- 引継ぎ・申し送り後残務整理
- 17:15
- 業務終了
- 18:30
- 帰宅、入浴、夕食
- 22:30
- 就寝
検査課
獣医師として熊本県に採用された場合、基本的に健康福祉部、農林水産部のいずれかに配属されます。
健康福祉部では、感染症予防や食品衛生関連業務、動物愛護管理業務、と畜検査・食鳥検査業務などに従事します。
農林水産部では、畜産衛生防疫や畜産振興業務、家畜伝染病の発生予防等の検査・畜産農家に対する衛生管理指導業務などに従事します。
職歴
平成24年4月 天草家畜保健衛生所 衛生課
平成27年4月 中央家畜保健衛生所 検査課
県職員を目指した理由
大学入学時は、将来小動物臨床の獣医師になることを考えていましたが、講義や実習を通して家畜の防疫に興味を持つようになりました。そのような中、在学中に国内で鳥インフルエンザや口蹄疫が発生し、家畜保健衛生所が中心となって防疫対応を行っていることを知ったことから、出身地である山口県よりも畜産が盛んで気候も温暖な九州地方の県職員になろうと考えました。中でも熊本県は、九州地方の中心に位置し、交通アクセスがよいことに加え、私自身温泉やくまモンが好きだったこともあり、受験を決意しました。
現在の担当業務
家畜保健衛生所(家保)では、各種検査や衛生管理業務のため、ほぼ毎日畜産農家に出向いて現場で仕事をしています。私は、現在、中央家保検査課で病理部門を担当しています。家保の業務の一つに、家畜の病気の原因を究明する病性鑑定があります。県内各地にある家保が実施する検査で原因が確定しない場合などに、中央家保の検査課で精密検査を実施します。
私が担当する病理部門では、標本作成、顕微鏡観察といった一連の病理検査を実施し、検査課の他部門で行われる検査成績と合わせて総合的に診断します。また、家保の若手職員向けの病性鑑定研修会の開催に加え、県や全国の家保の病理担当が集まる研修会で研究成果を発表しています。
印象に残っている仕事
熊本県では平成26年と28年に高病原性鳥インフルエンザが発生しました。その際は、私も農場に入り、他職種の県職員や自衛隊などと協力して迅速な防疫措置を行いました。獣医師職員は、現場作業を指揮することが業務であるため、使命感を持って取り組みました。農家の財産である鳥を殺処分せざるを得なかったことは残念でしたが、他の農場へのまん延を防止し、地域畜産の被害を最小限に食い止めたことは、獣医師職員として高い業務達成感がありました。
オフタイムの過ごし方
県職員は仕事のオンオフがはっきりしている方が多いです。休日は家族サービスを第一に公園や動植物園などに子どもを連れて行きます。熊本は海や山など自然豊かで、水や食べ物もおいしく、行く場所に困りません。子どもが生まれる前はキャンプや登山などアウトドア活動をしていました。熊本県は九州の中心に位置していることから、各県へのアクセスがよく、隣県に短時間で行けることも魅力のひとつです。
働くうえで心がけていること
家畜伝染病発生時には、法律に基づき、農家の方の財産を奪うこともありますので、責任感を持って職務を遂行しています。また、畜産農家の財産である家畜の病気を防ぎ、農家の所得向上に貢献できるよう心がけています。
未来の後輩へメッセージ
家保の仕事を知るには、県が実施しているインターンシップを活用し、実際に業務の一部を体験してみることが一番だと思います。県の獣医師は、県民の食の安全性確保に加え、畜産農家の衛生管理指導を行うことで農家の所得向上に貢献できる、やりがいと責任がある仕事です。熊本県であなたの力を発揮してみませんか。お待ちしています。
ある日のスケジュール
- 6:30
- 起床、朝食
- 8:00
- 登庁
- 8:30
- 業務開始
- 9:00
- 検体処理
- 12:00
- 昼食、休憩
- 13:00
- 各種検査、鏡検
- 15:00
- 検査成績作成
- 17:15
- 業務終了
- 18:30
- 帰宅
- 19:00
- 夕食
- 19:30
- 子どもの世話、入浴
- 23:00
- 就寝
職種選択へ戻る
働きながら学び、成長できる。
人材育成
職員のスキルとマインド、チャレンジ意欲を向上させ、成長をバックアップするため、各種機関へ職員を派遣するほか、多彩な研修制度を用意しています。
多彩な研修制度
必修研修
新規採用職員研修のほか、4年目、7年目、10年目、新任管理職等、各階層別に研修を行い、県職員として求められる意識の醸成、能力開発をサポートします。
新規採用職員研修
県職員としての意識の醸成、社会人としての基本的マナーや知識・技術を身につけるため、年3回の研修で社会人としてのスタートを支援します。
現地見学やグループワークでの討議を通じて、県民の視点で考えることの重要性を学ぶとともに、新規採用職員同士の連帯感と協調性を培います。
特別研修
特定の役割・課題に関する研修を行い、個々の役割に基づく円滑な業務遂行をサポートします。
チャレンジ塾
中堅職員を対象に、今後組織をリードする立場になっていくことに備えての能力強化を図ります。スタッフとしての立場から目線を上げ、視野を広げていくための第一歩を踏み出す職員のチャレンジ意欲を後押しします。
選択研修
あらゆるテーマの中から、個々の業務ニーズや強み・弱みに応じて研修を受講することができます。職員一人ひとりの主体的な能力開発をサポートします。
スキルアップコース
「分かりやすい資料づくり」、「タイムマネジメント」、「プレゼンテーションスキル」など、業務に直結する研修を多数準備し、職員一人ひとりが受講したい研修を選択することができます。
自分自身のスキルアップに加え、各業務に必要な知識・技術を習得します。
自己啓発支援等
eラーニングのほか、チャレンジグループ支援や研修用機材の貸出等、意欲ある職員の自主的な勉強会や自己啓発のための学習をサポートします。
eラーニング
職員の自主的な能力開発をサポートするため、仕事の進め方からPCスキルや語学力まで、あらゆる知識の習得に必要な講座を受講することができます。
場所・時間に制約されない研修機会を提供し、各職員の知識・能力の向上を図ることを目的に100種類以上の講座を準備しています。
Work & Life
働く環境
熊本県では、子育て中の職員が働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。
第二子の出産に伴う育児休業から復帰し、子育て支援制度を活用しながら働いています。育児休業は、最大で子どもが3歳になるまで取得が可能。私は、第一子の時に2年間、第二子の時に1年間取得しました。子どもがかわいい時期に、一緒にゆっくり過ごすことができ、成長を間近で感じることができました。
現在は、育児時間休暇を朝60分、夕方30分取得し、子どもを看病する際は時間単位で取得ができる看護休暇を利用しています。職場では終業時間を過ぎると、「大丈夫?」と声をかけていただいたり、子育ての先輩が身近にいて、アドバイスをいただけたりすることもあり、心強く思っています。子どもの急病などで休む場合は、同僚に対応をお願いすることもあるので、データや書類は分かりやすく整理することを心がけています。
子どもの福祉に関わる業務を行っており、子どもが生まれてから業務をより深く理解できるようになりました。仕事で得た知識を子育てに生かせることもあります。仕事と育児・家事の両立は正直大変ですが、オンとオフの切り替えが効率的にできるところが私には合っていると思います。
朝の出勤するまでの時間は貴重です。子どもの登園準備をしながら、夕食の下準備やお風呂掃除などの家事を行い、子どもを保育園へ連れていって、そのまま出勤。仕事は、時間通りに帰れない日もありますが、家族で協力しながら育児を行っています。忙しい時期には、夫婦で仕事を調整してお迎えを分担。子どもたちも「ママ、お仕事がんばってね!」と応援してくれます。子どもの笑顔は、最高の癒やしです。
熊本県は子育て中の職員に理解があり、協力的な職場です。仕事も育児も、楽しみながら頑張れると思います。将来、皆さんと“子育てあるある”を話しながら、笑い合える日を楽しみにしています。
早く帰った方が夕食を作り、子どもを迎えに行くなど、夫婦で分担して家事や育児を行っています。県北広域本部勤務だったときには、早出勤務を活用し、渋滞を避けて早朝に出勤。夕方には、育児時間休暇を30分取得。午後5時ごろには保育園へ迎えに行き、帰宅後は育児をしながら夕食の準備をしていました。妻は、朝から育児時間休暇60分を取得。朝と夕方の育児を分担することで、お互いの仕事を調整していました。
子どもが生まれるまでは支援制度について詳しく知りませんでしたが、上司が積極的に利用するよう勧めてくれ、子どもが病気で1週間休んだときには、妻と交互に看護休暇を取得することができました…なくては活用できないので、感謝しています。県でもテレワークが導入されましたが、私の部署では数年前からタブレットが導入されており、出張先や自宅でもメールの確認ができるので、急ぎの対応もでき、便利です。
仕事や育児のほかにも、スポーツや仲間と飲みに行くことが好きで、プライベートの時間を確保するため、効率を意識して働いています。野球、マラソン、スポーツ玉入れなど、休暇を取って県外の大会に出場したこともあります。妻とはお互いの趣味の時間を尊重しながら、休日は子どもと公園に出かけたりするなど、家族の時間も大切にしています。
県職員は、子育て支援制度を含む福利厚生が充実し、組織として積極的に利用を推進しているので、男性でも安心して仕事と子育てを両立することができます。家族との時間も趣味の時間も大切にしながら働くことができる職場であることが最大の魅力だと感じています。