農業試験場年表 | 美の国あきたネット

1891年~2022年の農業試験場のできごと

 
1891(明治24)年 県立農事試験場を秋田市旧城内三ノ丸に創設される、農業委託試験員を選定する(各郡に配置、稲・畑作の試験実施)
 
1892(明治25)年 馬鈴薯、エン麦を試作する、委託試験員、魚粕試験を開始する
 
1893(明治26)年 大麦、小麦、ライ麦、陸稲、えんどう、菜豆、牧草を試験に加える
 
1894(明治27)年 農事試験場を整備する(農商務省訓令)、重過燐酸石灰施用試験を開始する、水稲に関する試験を開始する
 
1895(明治28)年 農事試験場処務規定が制定される、場長、稲作・畑作の2係(訓令)、農事試験場縦覧心得を告示する
 
1896(明治29)年  農事試験場を秋田市上中城から河辺郡牛島町に移転する、岡山県から藺苗を購入し、県内に配布する
 
1897(明治30)年 豊凶考照試験を開始する、蚕業講習所設置される
 
1898(明治31)年 硫安、重過石、炭酸加里による三要素試験に着手する、農事試験場種苗配布規則を定める(訓令)、畑作物栽培要覧を公刊する
 
1899(明治32)年 畳表、綾筵製作伝習講習開催する
 
1900(明治33)年 短期農事講習規定を告示する、果樹、野菜、桑及び病害虫試験を加える、陸羽支場と共同で10項目にわたる耕種基準を発表する、いもち病と窒素肥料及び品種に関する試験を開始する
 
1901(明治34)年  ボルドー液によるいもち病防除法を一般に紹介する、害虫10種を飼育し、防除対策の資として生態研究を行う
 
1903(明治36)年  家禽、豚を研究対象として加える、水稲、大小麦、ライ麦、大小豆、馬鈴薯、アブラナ、藺等の種苗配布を実施する
 
1904(明治37)年  「時局に対し、農家の実践励行すべき事項」を配布する、稲作(種類の選択、塩水選、通し苗代廃止、新苗代の設置、乾田馬耕の実施、正条植、潅漑水の調節、早水害に対する処置、乾燥、病害虫駆除)、麦作(補肥の時期、手入れ完全収穫の時期、病害の注意)、肥料(堆肥の改良、肥料の選択・配合)、応急作物の栽培(大豆、馬鈴薯、とうもろこし、牧草)、水稲採種圃七反歩を設置する
 
1905(明治38)年 馬耕奨励部を設ける
 
1906(明治39)年 りん酸用量試験を開始する、木炭改良のため伝習生を養成する
 
1907(明治40)年 種苗、園芸、養畜、病虫、庶務の5係を設ける、ニカメイチュウ駆除に関する試験を開始する
 
1909(明治42)年 石灰窒素の施用試験を開始する
 
1910(明治43)年 冷水温湯浸法による麦黒穂病予防試験を開始する
 
1911(明治44)年 土壌酸性調査を開始する、果樹試験を実施する
 
1913(大正2)年  試験場内に農芸化学係を設置し、6係となる、品種育成事業ならびに水稲原種栽培を開始する、川尻村に果樹試験地が新設される、水稲奨励品種採用(亀ノ尾、五郎兵エ、仙台坊主、河辺糯、大場)
 
1914(大正3)年 県内五か所に指定果樹園を設置する、水稲奨励品種採用(関山、福島、白川、庄内、豊後)、大豆原原種育成(白莢、長月一号、秋田一号、兄一号)
 
1915(大正4)年 農事試験場を牛島町から寺内村八橋に移転し5部制となる(種苗・園芸・農芸化学・病虫・庶務)、水稲奨励品種採用(関山七号、五郎兵エ九号、福島一号、亀ノ尾一号、庄内一号、亀ノ尾七号、河辺糯三号、同四号、仙台坊主四号、大場七号)
 
1916(大正5)年 土壌肥料等の依頼分析に応じる、水稲奨励品種採用(関山二号)
 
1917(大正6)年 水稲奨励品種採用(細稈十号、豊国七一号)
 
1918(大正7)年 交雑育種法によるナスの品種改良を開始する、水稲奨励品種採用(豊国三五号、短穂一七細桿)
 
1919(大正8)年 水稲奨励品種採用(陸羽七一号)
 
1920(大正9)年 裏作「れんげそう」試験を開始する、施肥標準調査を開始する
 
1921(大正10)年 温水直播栽培試験を開始する
 
1922(大正11)年 果樹、薬剤散布暦を配布し、病害虫防除指針とする、水稲奨励品種採用(日吉、陸羽四二号)
 
1923(大正12)年 農事試験場を旭川村泉に移転し4部1試験地となる(庶務・種芸・園芸・農芸化学・八橋果樹試験地)、水稲奨励品種採用(新大野、中稲新愛国、晩稲愛国、陸羽一三二号)
 
1926(昭和元)年 農用機具利用促進のため試験場備付品を農家へ貸付する、一代雑種によるナス組合せ交配を開始する
 
1927(昭和2)年 ナス青枯病耐病性品種「秋田丸一号」を選出する
 
1928(昭和3)年 水稲奨励品種採用(秋田一号)
 
1929(昭和4)年 大館陸稲育種試験地を設置し4部2試験地となる
 
1930(昭和5)年 稲苗腐敗病予防試験を開始する、いもち病防除試験を府県連絡試験で実施する
 
1931(昭和6)年 根粒菌を培養し、配布開始する(38年中止)
 
1932(昭和7)年 大久保小麦試験地を開設し4部3試験地となる、低設温床育苗試験を開始する
 
1933(昭和8)年 山内村と大湯町に馬鈴薯原種圃及び原種増殖圃を設置する、水稲奨励品種採用(秋田七号)
 
1935(昭和10)年 凶作防止生保内試験地を設置し4部4試験地となる、凶作防止試験地10ヶ所を設置する、水稲奨励品種採用(早生愛国、奥羽一八七号、同一七二号、同一七三号、秋試二号、六日早生)
 
1936(昭和11)年 病虫部が発足し5部4試験地となる、稲葉もぐり蠅防除試験を開始する、第二次豊凶考照試験を開始する、水稲奨励品種採用(奥羽一九一号)、試験場参観デーを開始する
 
1938(昭和13)年 米内沢試験地を開設し、5部5試験地となる
 
1941(昭和16)年 発生予察事業を開始する、水稲奨励品種採用(愛子一号)
 
1942(昭和17)年 水稲奨励品種採用(奥羽一九五号)
 
1943(昭和18)年 種籾消毒剤として水銀製剤を耕種基準に組み入れる、水稲奨励品種採用(生保内一号)
1944(昭和19)年 水稲奨励品種採用(農林一七号)
 
1945(昭和20)年 水稲奨励品種採用(彦太郎糯)
 
1946(昭和21)年 調査部(技術浸透室)を設置し、6部5試験地となる
 
1947(昭和22)年 大館試験地を農林省大館農事改良実験所に移管し6部4試験場となる、水稲奨励品種採用(大黒早生五号)
 
1948(昭和23)年 生保内試験地を廃止し6部3試験場となる、水稲奨励品種採用(農林四九号、尾去沢一号)
 
1949(昭和24)年 保温折衷苗代育苗栽培法試験、水稲培土栽培試験、水稲除草剤試験を開始する
 
1950(昭和25)年 試験場の内部機構を改編し、豊島原種農場を設置し1課7科3試験地1農場となる、水稲湛水直播栽培、立毛間直播栽培試験を開始する
 
1951(昭和26)年 大久保試験地の廃止と内部機構改編で1課8科2試験地1農場となる、水稲奨励品種採用(信交一九〇号)
 
1952(昭和27)年 営農試験地を発足する(牧野改良試験開始)、水稲奨励品種採用(藤坂五号、農林四一号)
 
1953(昭和28)年 農業試験場と改称、米内沢試験地の廃止と大館試験地再発足を含む組織改編を実施し、1課2係(会計・庶務)・3部7科経営部(経営・農機具)・原種技術第一部(種芸・園芸)・技術第二部(農芸化学・病虫)・2試験地1農場となる、水稲奨励品種採用(オバコワセ)
 
1954(昭和29)年 増田葉たばこ試験地を新設して3試験地となる、水稲ビニール畑育苗試験を開始する、冷害に関する現地試験を開始する(矢島冷害試験地・昭和36年まで)、大館試験地を移転する(大館市東台から同市狐台へ)、水稲奨励品種採用(チョウカイ)
 
1955(昭和30)年 大館試験地を大館分場と改称し併せて科制を廃止、2室(庶務・技術連絡室)4部(種芸・園芸・化学・病虫)1分場2試験地1農場となる、水稲奨励品種採用(ハツニシキ)
 
1956(昭和31)年 豊島原種農場を豊島分場と改称し2分場となる、水稲奨励品種採用(こがねもち)
 
1957(昭和32)年 八郎潟分場を開設し3分場となる、大館分場においててん菜試験を開始する
 
1958(昭和33)年 八橋果樹試験地を廃止し1試験地となる、水稲の室内育苗法試験を開始する
 
1959(昭和34)年 水稲奨励品種採用(オオトリ、改良信交)
 
1960(昭和35)年 科制の再導入により2室5科(経営・水田作・園芸・土壌肥料・病虫)3分場1試験地となる
 
1961(昭和36)年 創立70周年記念誌を発刊する、水稲奨励品種採用(ミヨシ、さわにしき)
 
1962(昭和37)年 土壌病害検診およびパイロット防除を開始する
 
1963(昭和38)年 農業試験場を秋田市仁井田に移転する、水稲奨励品種採用(ウゴニシキ、ヨネシロ)
 
1964(昭和39)年 豊島分場を廃止、畑作科・機械科を設け1課1室7科2分場1試験地となる
 
1965(昭和40)年 八郎潟分場を廃止し干拓科として8科1分場となる、水稲移植機械化に関する研究を開始する
 
1966(昭和41)年 水稲奨励品種採用(オトメモチ)、大豆奨励品種採用(ライデン)
 
1967(昭和42)年 バインダーならびに自脱型コンバインの試験を開始する、水稲奨励品種採用(レイメイ、フクノハナ)
 
1968(昭和43)年 大館分場、大館市片山に移転する、部制の再編成により3部(企画管理・栽培・経営)2課(総務・連絡調整)4係(庶務・管理・企画調整・資料広報)8科1分場1試験地となる
 
1969(昭和44)年 増田たばこ試験地を廃止する、水稲奨励品種採用(トヨニシキ)
 
1970(昭和45)年 重金属汚染の防止試験を開始する、水稲奨励品種採用(キヨニシキ)、大豆奨励品種採用(ライコウ)
 
1971(昭和46)年 水稲奨励品種採用(ササニシキ)、大豆奨励品種採用(シロセンナリ)
 
1972(昭和47)年 化学部を設け4部9科(土壌保全を加える)となる
 
1973(昭和48)年 花き科を設け10科となる
 
1974(昭和49)年 園芸部を設け5部体制となる
 
1975(昭和50)年 研究機関初の水稲1トンどりを達成する
 
1976(昭和51)年 水稲品種科を設け11科となる、水稲奨励品種採用(アキヒカリ、やまてにしき)
 
1977(昭和52)年 大潟支場を設置し13科となる、水稲新品種育成事業を再開する
 
1979(昭和54)年 粒状肥料移植同時施肥技術研究を開始する、創立88周年となる、水稲奨励品種採用(あさあけ、アキユタカ、ヒデコモチ)
 
1980(昭和55)年 栽培部が稲作部に、化学部が環境部に、園芸部が園芸畑作部に改称し14科となる、水稲奨励品種採用(美山錦)
 
1981(昭和56)年 水稲奨励品種採用(アキホマレ)
 
1982(昭和57)年 大豆奨励品種採用(スズユタカ)
 
1984(昭和59)年 農試育成による水稲の新品種「あきたこまち」、「たかねみのり」が誕生し、奨励品種として採用する
 
1986(昭和61)年 バイオテクノロジーに関する試験を開始する(葯培養により稲植物体再生)
 
1987(昭和62)年 大豆奨励品種採用(タチユタカ)、大麦奨励品種採用(ベンケイムギ)
 
1988(昭和63)年 大潟支場廃止し大潟農場と改称して13科となる
 
1989(平成元)年 大館分場を廃止して大館試験地とする、水稲生育診断システム研究を開始する、大豆奨励品種採用(コスズ)
 
1990(平成2)年 種苗法に基づく品種登録(稲・あきた39)
 
1991(平成3)年 機構改革により係科制を廃止して担当制を導入し、5部2課18担当1試験地1農場となる、創立100周年記念事業を実施する、水稲奨励品種採用(あきた39)
 
1992(平成4)年 不耕起移植栽培技術を開発する、農業試験場再編整備事業はじまる(基本構想策定)、種苗法に基づく品種登録(稲・吟の精)、水稲奨励品種採用(吟の精・たつこもち・きぬのはだ)
 
1993(平成5)年 種苗法に基づく品種登録(稲・たつこもち、稲・きぬのはだ、稲・吟の精)
 
1994(平成6)年 水稲耐冷性検定施設を設置する、水稲奨励品種採用(でわひかり)
 
1995(平成7)年 大豆奨励品種採用(リュウホウ)
 
1996(平成8)年 種苗法に基づく品種登録(稲・でわひかり)、水稲奨励品種採用(ひとめぼれ)、大豆認定品種採用(秋試緑1号)
 
1999(平成11)年 水稲奨励品種採用(めんこいな、秋の精)
 
2000(平成12)年 農業試験場再編整備により河辺郡雄和町へ移転し、大館試験地の廃止、技術普及部の新設等、組織改編で6部3班19担当となる、麦奨励品種採用(小麦・ハルイブキ、ネバリゴシ、大麦・シュンライ) 、大豆認定品種採用(秋試緑2号)、種苗法に基づく品種登録(稲・秋の精)
 
2001(平成13)年 遺伝資源開発利用センターを生物工学部として統合し7部3班22担当となる、稲奨励品種採用(はえぬき)、水稲認定品種採用(酒造好適米・美郷錦)
 
2002(平成14)年 種苗法に基づく品種登録(稲・美郷錦)
 
2003(平成15)年 水稲奨励品種採用(酒造好適米・秋田酒こまち)、大豆奨励品種採用(おおすず)、野菜認定品種採用(メロン・秋田甘えんぼ)
 
2004(平成16)年 大豆認定品種採用(すずさやか)、参観デーにて「あきたこまち」生誕20年記念談話会を開催する、種苗法に基づく品種登録(稲・秋田酒こまち、メロン・秋田甘えんぼ)
 
2005(平成17)年 生物工学部を廃止して新たに原種生産部を設置し、7部3班16担当となる、野菜認定品種採用(スイカ・あきた夏丸、エダマメ・あきた香り五葉)
 
2006(平成18)年 秋田県農林水産技術センター農業試験場となる、企画管理部を廃止して管理室を設置し、1室6部2班15担当となる、総務班はセンター所属となる
 
2007(平成19)年 管理室を廃止し、企画情報部を設置し6部1班13担当となる、 経営計画部はセンター企画経営室となる、水稲認定品種採用(淡雪こまち)、種苗法に基づく品種登録(スイカ・あきた夏丸、エダマメ・あきた香り五葉)
 
2008(平成20)年 技術普及部が農林水産部に移管し5部1班10担当となる、水稲奨励品種採用(ゆめおばこ)、種苗法に基づく品種登録(エダマメ・あきたさやか、稲・淡雪こまち)
 
2009(平成21)年 農業試験場参観デー開催60回となる
 
2010(平成22)年 「あきたこまち」生誕25周年を迎える、園芸認定品種採用(エダマメ・あきたさやか)、種苗法に基づく品種登録(稲・ゆめおばこ)
 
2011(平成23)年 農業試験場創立120周年、種苗法に基づく品種登録(トルコギキョウ・こまちホワイドレス)、水稲認定品種採用(秋田63号)
 
2012(平成24)年 秋田県農業試験場となる 、企画管理部を廃止し総務管理室・企画経営室を設置して2室4部4班11担当となる、水稲奨励品種採用(秋のきらめき、つぶぞろい)
 
2013(平成25)年 種苗法に基づく品種登録(スイカ・秋農試38号、ダイコン・秋農試39号)
 
2014(平成26)年 「あきたこまち」生誕30周年を迎える、大潟農場ならびに機械技術担当を廃止し2室4部4班9担当となる、種苗法に基づく品種登録(トルコギキョウ・こまちグリーンドレス、エダマメ・秋農試40号、稲・秋のきらめき、稲・つぶぞろい)、園芸認定品種採用(スイカ・あきた夏丸アカオニ、スイカ・あきた夏丸チッチェ)
 
2015(平成27)年 種苗法に基づく品種登録(エダマメ・あきたほのか、稲・ぎんさん)
 
2016(平成28)年 種苗法に基づく品種登録(スイカ・あきた夏丸アカオニ、スイカ・あきた夏丸チッチェ、メロン・秋田甘えんぼ春系R、メロン・秋田甘えんぼR)
 
2017(平成29)年 種苗法に基づく品種登録(ダイコン・あきたおにしぼり紫)
 
2018(平成30)年 種苗法に基づく品種登録(ネギ・秋田はるっこ、メロン・秋田甘え んぼレッドR、メロン・秋田甘えんぼレッド春系R、メロン・秋田 あんめグリーン、 メロン・秋田あんめレッド)
 
2019(令和元)年 「あきたこまち」生誕35周年を迎える
 
2020(令和2)年 水稲奨励品種採用(サキホコレ)、種苗法に基づく品種登録(スイカ・あきた夏丸ワッセ、スイカ・あきた夏丸クロオニ)、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大により参観デーを中止する
     
2021(令和3)年 農業試験場創立130周年を迎える、スマート農業班を設置し2室4部5班9担当となる、種苗法に基づく品種登録(ダイコン・秋田いぶりおばこ)、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大により参観デーを中止する
 
2022(令和4)年 秋田県農業試験場130年史を発行する、種苗法に基づく品種登録(稲・一穂積)、水稲奨励品種サキホコレが本格デビューする